何度も死を想いました

貴方を失ってから


何度も死に焦がれました

貴方を殺してから



真っ赤に染まった視界と

むせ返る様な血の香り


思い出せるのはその赤と

掴まれた左手の痛みだけ



あれから十五年もの年月が経ち

貴方へ繋がる物達も

貴方へ繋がる思い出達も

日々消え去っていきます


大切な人が出来ました

その人とずっとに居たいと思っています


貴方はそれを赦してくれますか?

(06/06/10)






気付いたのは彼の想い

悟ったのは彼の強さ


甘いだけではない

彼の言動は


それだけ彼の心の強さを

愛情の深さを

示している様な気がした

(06/06/11)






恋した罪

愛した罰


穢れた身で貴方を抱き締めました

穢れた心で貴方を愛しました


きっと神様という者は居て

罪深き私を見ていたのでしょう


恋した罪

愛した罰


けれど最後にたった一つだけ

この穢れた自分の願いが届くとしたら


『彼だけは助けて下さい』

(06/06/13)






彼が好き

彼を失いたくない


だから、だからこそ

彼を失わない為には


自分が一番――邪魔なのだと思った

(06/06/14)






紡がれる冷たい言葉


切ない程

泣き出したい程

辛くなるのに

嫌いになれないのはどうしてだろう


世界で一番大好き

だからこそ縮まらない貴方との距離がもどかしい

(06/07/08)






どうして離れられたのか

どうして離れていられたのか


ずっとずっと重ならなかった月は

今やっと一つになった

(06/07/11)






傍に居たい

傍に居たい


ずっとそう思っていた


だからもうきっと

彼の手は離すことが出来ない

(06/07/16)






出逢ってしまった罪

愛してしまった罰


降るなら

堕ちるなら


せめて貴方だけは巻き込みませんように

(06/07/21)






割れた鏡

砕けた岩(コンクリート)

紅く染まった涙


全て壊しきって

全て崩しきって


最後に小さな花を咲かそう






今立つのは人生の分岐点


この選択が

吉と出るか

凶と出るか


それは今はまだ分からない事

(06/08/30)




top詩再録第十六段。
何だか同じ様なモノばかり書いてる気がしますね;

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