この世に自分が存在しているという事実すら幻に思えて
この世で一番不確かなのは自分という存在だと思えて
けれど、それが違うのだと
本当に俺という存在が今此処に在るのだと
俺という存在を証明してくれたのは
俺に向けられた真っ直で綺麗な綺麗な蒼だけだった
(05/11/23)
雨の日は嫌い
思い出せるのは
むせ返る様な血の匂いと
掴まれた左手の痛み
目の前に見える幻が
本当に幻だったら良かったのに
(05/12/14)
思い出すのは去年の冬
日々一年前と
今過ごしている今日この時を比べている
去年も幸せだった
今年はそれ以上に幸せ
今年も、来年もずっとずっと先まで
一緒に歩いていけたらいいねv
(06/01/03)
一つ、一つ
紡がれる言葉
言葉のままの意味
そのままの想い
それを信じて
それだけを信じられたら
きっと、きっと
本当に幸せになれるのにね
(06/01/08)
何度も思い返す
何度も後悔を繰り返す
俺さえ居なければ
貴方は今此処で笑っていた
俺さえ存在しなければ
貴方は今此処に生きていた
何度自分を殺そうとしても
貴方という存在を殺して
自分が生存したという事を思い出して
自分を殺してしまう事すら出来ず
ただこの命を憎みながら
生きていく事しか出来ないのです
(06/01/09)
壊れる事のなかった関係は破滅へと歩み始め
恐れを知ることのなかった瞳は全てを理解した
壊れる事を願ったのは俺
留める事を願ったのは君
果てしなく広がる空は
これからの二人の未来の彩の様だった
(06/01/13)
ゲームと言う名の舞台は幕を開け
広がり続ける明日は止まる事を知らない
出逢うのが運命だったなら
別れるのもまた宿命だった
交錯する想いと
交わらない未来
出来る事なら貴方を攫ってしまいたかった
けれどそれは俺には出来なかったから
だから願うのは
今貴方が心から笑えている事だけ
(06/01/16)
人に信じさせる事なんて簡単で
人を騙す事なんて単純で
誰に触れられても
誰に抱かれても
結局は同じなのだと思った
けれど、その手が触れてくれた瞬間
真っ暗だった世界が弾けた気がした
(06/01/21)
愛してる
そう言って百万回抱き締めるより
愛してる
そう言って首でも絞めた方が本当の愛
そんな気がしない?
――だってそうすれば君は俺だけのモノになるでしょ?――
(06/01/23)
夢だと思った
――だって叶う筈が無い――
幻だと思った
――だって彼は俺を憎んでいた筈――
嘗て対峙した好敵手は何時の間にか俺の傍へと入り込み
全てが終わった時には一番近しい人間になっていた
相手の気持ちが自分と同じだったと気付いたのはつい最近
それが嬉しいと思ったのは秘密
だってまだ、君を失う訳にはいかないから
(06/02/02)