眠りの底で見るのは

屈託のない貴方の笑顔


今ではもう見る事も

見せてくれる人も居なくなってしまった


何時だってお前に逢えるのは夢の中だけで

何時だってお前の笑顔は眩しくて


大切だったものはもうこの現実(せかい)にはないから

だからずっとこの幻(ゆめ)の中に囚われていたい

(05/01/30)






恋は砂上の楼閣

愛は泡沫の幻

でも、それでもこの恋だけは

本当の幸せだと信じてもいいですか?

(05/02/07)






壊れ逝く心

零れ落ちる涙


自分に笑いかけてくれたあの人は

自分に手を差し伸べてくれたあの人は

今はもう…この世に存在すらしない


それは何時までも終わる事の無い

永遠という名の悪夢

(05/03/08)






零れ落ちた透明な雫


消え去らない過去

失われないアヤマチ


言葉にする事は簡単で

行動に移す事は困難で


壊れ落ちそうな心を抱えたまま

一人その道を歩いた


願ったのはその雫が枯れる事

叶ったのはその雫が溢れた事


何時の日か

カラカラに乾いた砂漠になれたらいいのに

(05/03/27)






君は覚えているだろうか

それとも忘れているだろうか


いずれにしろあの場所は俺にとって大切な場所で

いずれにしろあの日は私にとって大切な記念日で


だから、彼が覚えていても覚えていなくても

私にとって今日は大切な俺達の記念日

(05/04/01)






貴方が居るだけで幸せ

それは『真実(ほんとう)』

貴方と居られるだけで幸せ

それは『偽り(うそ)』


好きだからこそ

縛り付けたくて

好きだからこそ

貴方の好きにさせてあげたくて


相反する思いに

相反する幸せに

今日というこの日も

俺は苛まれ続ける

(05/04/17)






赤く染まった白

黒く染まった蒼


何物にも染まらなかった筈の真実は

他の色に塗り潰され

何物も壊せなかった筈の未来は

無残にも崩れ去った


けれど、それでも変わらない物はあるから

だから此処からまたやり直そう?

(05/05/17)






もしも私が貴方の前から消え去ってしまっても

もしも私が貴方を忘れてしまっても


  貴方は私の事を愛し続けていてくれますか?

(05/10/24)






誰と居ても

誰と生きても


考えるのは貴方の事

想うのは貴方の事


だから知ってる

貴方もきっと俺と同じだという事を

(05/11/09)






「全ては幻」

そう思っていた方が全て楽だ


失う辛さも

一人になる悲しみも


全てが最初からそうだったのだと思えるから


だから、だから…

そんなに俺に優しくしないでくれないか?

(05/11/17)




top詩再録第十二段。
そろそろネタに詰まってきた感じ(苦笑)

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