答えはない

辿り着く未来も

在るべき筈の明日も

何もかも存在しない


そうでなければ成り立たない関係

そうでなければ成り立たない想い


それでも貴方は俺を求めてくれますか?

(04/11/26)






気付いて下さい

私という存在に

認めて下さい

私という存在を


理解を求める様な馬鹿な真似も

此方側に引き寄せる様な愚かな真似も

決してするつもりはないのです


唯、貴方という救い主に

私という存在を認めて欲しいだけ

(04/11/30)






落ちるのではなく堕ちるのだと思った

落とすのではなく堕とすのだと思った


綺麗な綺麗な君

真っ黒な羽根を持つ俺


天使を堕とすのだと

清らかな人を壊すのだと

そう自分に言い聞かせる


そうでもしなければ

この想いは止められそうになかったから…

(04/12/02)






真っ白な光に魅せられた


罪を犯してなお輝く白

視界の端を掠めて行く光


たった一人の孤高の魔術師

その人は何時しかオレの憧れになった


一人で何かを抱えている事も

一人で何かを成し遂げようとしている事も


分かっていたけれど何もしてあげられなかった


だから願うのは

あの魔術師が今も光の中で笑えている事

(04/12/04)






偽者かと思った

生きている筈がない事も知っていた

それでも彼の瞳が雄弁に全てを物語っていた


重なる面影

蘇る思い出


それは嘗ての真っ白な魔術師が残した

今はこの世にたった一人の…月下の魔術師

(04/12/05)






煌くイルミネーション

街は全てを忘れて光り輝く

けれどこの光の中に

俺の為に灯される光は存在しない

(04/12/24)






広がる闇は深く暗く

差し込む光は細く眩しく


闇の中に囚われていた俺にはその蒼は眩しくて

罪に濡れた俺の手では綺麗な綺麗な貴方は包み込めなくて


触れればきっとその光に焼かれてしまうから

だから、伸ばしかけた手をそっとそっとしまい込む

(04/12/26)






欲しかった形とは違っても

それが寂しいと思っても


それでも貴方が私の前から居なくなるよりは

ずっとずっと寂しくないと思ったの

(04/12/28)






お雑煮、御節、お餅

お正月には欠かせない料理達を用意して

日本古来のお正月を演出する


一人の時はきっとこんな事しようとも思わなかったでしょ?

それに君の事だから今までのお正月は本三昧だった筈


だから今年は

二人で日本のお正月を満喫しよう?

(05/01/01)






綺麗な青空が広がっていた

真っ白な雲がその空に泳いでいた


何処までも続く青空の様に

俺達の関係は永遠に思えて

何処までも遠い青空の様に

俺達の関係は揺ぎ無いものに思えて


それが幻だと分かったのは

残酷な刻が二人を引き裂いた後

(05/01/09)




top詩再録第十一段。
05年に突入。

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