口説き方講座(KID編)






「今宵も涼しい夜ですね。愛しの名探偵殿」
「誰が愛しだ、誰が!」
「もちろん名探偵に決まっているじゃありませんか」


 いつもの屋上でのやり取り。
 しかし双方とも慣れたもので…。


「今宵の貴方はあの月さえも引け目から隠れてしまうほどお美しいですよ」
「…ただ雲がかかってるだけじゃねえか」


「いえいえ、貴方の美しさに勝てずに逃げてしまわれたのですよ」
「…寝言は寝て言いやがれ」

 大体その歯の浮くような気障な台詞はどっから出て来るんだよ!


 噛み付くようにそう言われれば、KIDは曖昧に笑うだけで。


「貴方にかかってはどんな愛の言葉を囁いたところでかわされてしまいそうですね」
「うるせえ…。口説くなら別の奴にするんだな」

「貴方以外の方を口説くつもりはないのですが?」

「…………///」
「どうされました名探偵?」
「お前それ………いや何でもない……///」
「……?」

 新一の様子に首を傾げるKIDに新一は心の中で思いっきり叫んでいた。


(それが一番の口説き文句だろうが……///)


 どうやらKID様も名探偵に負けず劣らず無自覚に口説いてしまうタイプだという事が判明した夜であった(爆)










END.



あはは〜んVvやっぱり『講座』じゃねえし!(爆)
次は快斗と見せかけてKID様にしてみました♪
こんなんでいかかでしょ雪花姉?




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