KID様によって拉致(?)された『平成のシャーロック・ホームズ工藤新一君等身大抱き枕』
 さてさてその運命は…?








ほんのちょっぴりの悪戯(そういえば持って行かれた抱き枕は?編)








「ふんふ〜ん♪」


 工藤邸からの帰り道(道っていうか飛んでるから上空?)
 かーなりご機嫌な様子で鼻歌なんか歌っちゃってるKID様。

 その手には先ほど工藤邸から拉致(?)してきた『平成のシャーロック・ホームズ工藤新一君等身大抱き枕』が抱きかかえられていた。

「名探偵には会えなかったけどこれはこれで幸せ〜vv」


 すっかり頬が緩みまくっているKID様。
 きっとこんな彼を見たら中森警部は号泣ものですね♪(爆)


「帰ったら取り合えず俺のパジャマ着せて、今日は添い寝してもらって〜vv」

 明日はお揃いのパジャマでも買いに行かなきゃかな〜♪


 なんてルンルン気分でこれからの予定を思い描いていたりする。

 ………これ新一さん見たらきっと倒れるよな…ι


「っと…。ただいま〜♪」


 そんな楽しい空想をしながら危なげもなく自宅の自分の部屋に辿り着いて、抱えていた『新一君抱き枕(やっぱり長いので略)』に挨拶なんかしちゃっている辺りかなり傍から見たら危険人物である。
 が、それを指摘してくれる人物がここに居る筈もなくKIDはさっさとハングライダーを閉じ快斗へと戻ると『新一君抱き枕』を抱えて部屋に入りベットにぽふっと横になった。


「ん〜やっぱり名探偵にそっくり〜vv」


 自分の腕の中に名探偵そっくりの抱き枕があるという幸せをしみじみと噛み締めながら、その抱き心地の良さに目を細めてみたりして。


「本物が良いのに変わりはないけど…名探偵がこうしてくれるまではこれで我慢v」


 新一さんが聞いたらもれなく右足が降って来そうな台詞を吐きつつ、腕の中の抱き枕をぎゅうぎゅうと抱き締めて。
 快斗はそのまま幸せな眠りの中へと沈んでいったのだった。




















 が…次の日の朝…、



「ぎゃー!!!」



 快斗の叫び声が黒羽邸には響き渡っていた。

 何故ならば、腕の中に居たはずの『新一君抱き枕』が跡形もなく…正式にはメモ一枚を残して消え去っていたからである。
 そしてそのメモには…、



『一夜の良い夢が見られたでしょう?』



 と、書かれていた。


「やられた…ι」


 確かにお隣の女史ならば一夜にして消えてしまう素材で『新一君抱き枕』を作る事も可能だろう。


「………はあ…折角お揃いのパジャマ買いに行こうと思ってたのに…」

 もういい…今日はサボる…。


 目の前の現実に一つ溜息を吐いて、快斗はふて寝を決め込んだのであった。










 その頃の阿笠邸では…、


「今頃はきっと叫び声でも上げてる頃かしらね」


 と楽しげにコーヒーを飲んでいる志保が博士によって目撃されていたらしい。










END?


悪戯の続きを書く上でリハビリも兼ねて…。
こんな訳で志保ちゃんは『新一君抱き枕』が持ち去られても平然としていたのでした(爆)
この続きは…そのうち…。


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