おまけ(2月16日編)
バレンタインの余裕も覚めやらぬ2月16日。
工藤邸ではまたしても攻防戦が続いていた。
「離せつってんだろうがこのバ快斗!!」
「いやだ!!」
「いやじゃねえ!!離せこの馬鹿!!」
「嫌ったらいやだ!!」
「………離さないならてめえ引き摺ってでも学校に行ってやる」
「……駄目だからね!絶対阻止してみせるから!!」
このやり取りが2月13日同様に朝から30分近く続いている。
「今日行ったら絶対チョコレート攻めなんだから駄目!!」
「んな事言ったら何時まで経っても学校にいけねえだろうが!!」
13日はそれで結局休んだわけであるが、こんな事を何時までもしている訳にはいかない。
何たって………出席日数が危ないのだからι
「お前も俺が出席日数が危ないのは知ってんだろうが!!」
「うっ…それは……ι」
快斗とて新一の出席日数が危ない事は知っている。
だから言葉に詰まったのではあるが…。
「だから離せ。な?」
そう言って新一は快斗の腕を外そうとしたのだが…。
「うん。そうしよう♪」
「……?」
一人で何やら納得して、ぎゅーっと抱き締めてくる快斗の腕に阻まれた。
「工藤新一君はインフルエンザにかかってお休みv」
「なっ…!」
「だから学校にはいけませーん♪」
インフルエンザだから1週間は無理だよねぇ♪
あ、診断書はちゃんと俺が用意してあげるからだいじょうぶvv
「ふざけるな!!離せ!!」
「いーやvv」
あ、病人はしっかりベットで休ませてあげなきゃいけないね〜vvv
「っ…!」
言葉の端々に何やら不穏な響きを感じ取って、新一はじたばたと快斗の腕の中で暴れるが逃げられる筈がなく…。
「それじゃあしっかり俺がベットまで運んであげるからねv」
と、快斗は満面の笑みで新一を寝室へ連れて行くのだった。
新一が学校に行けるようになるのはあと1週間後…(笑)
END.
終わらない攻防戦(笑)
快斗君ならかるーく診断書もご用意v(爆)
これにてバレンタイン連載は終了。
ここまでお付き合い頂きありがとうございましたv(平伏)
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