──Calling for Destiny──



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 Prologue
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 ──ある日の買い物…

 夢中になって新一に着て貰う(…)パジャマを忙しなく動きながら吟味する快斗。
 …すると、

「あ…」
「きゃあ!」
「すみません。大丈夫ですか?」
「いえ…こっちこそごめんなさい。よそ見してたから…」
「いや。オレの方こそ……!」

 そこで快斗はぶつかった少女(…)の持っていたモノに気付く。

「……?」
「それ! それ何処で見つけた?!」
「へ? …ああ、コレ? そこのショップ…」

 指差しながら親切に教える少女(…)。

「そんなヤツ探してたんだよねぇ♪」
「! 可愛いデショ〜?」
「最高じゃん! それ着てくれたら…可愛いだろうなぁ(想像)」
「うんうん…可愛いだろうなぁ…v」

 なにやらお互い、(別の人物だが)着用後の姿を想像しているらしい(笑)。

「「…はっ!」」

 ……そして同時に我に返る(爆)。

「あ、とにかくありがとうね♪」
「ううん。こっちこそ…それじゃ」

 ──ぶつかったのになんで「ありがとう」?

 とにかくそうして別れた2人。


 …購入したモノは、その日、お互いがもっとも大事にしている人物へ渡される事になる…



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 ……快斗と謎の少女(…)が出会う数分前──


「……すみません」
「?」
「ここ…どうやって行くのか、教えて貰えませんか?」
「東急ハンズ? それなら…」

 道を聞いてきた黒髪の美少女に親切に教えてあげる新一。

 さすがは外面は良い名探偵(爆)←「右」食らうからι


「ありがとうございました」
「いえ…」

 軽く頭を下げて歩き出す少女。
 …しかし、その矢先に不細工男に声を掛けられ立ち往生。
 それを見ていた新一。なんだか放って置けなくなり(笑)、手を差し伸べる。

「…おいで」
「?」
「一緒に行ってあげるよ。このままじゃ、いくら時間があっても足りないだろ」
「ありがとう…」

 ちなみに不細工男は新一を見て脱兎(笑)。

 そして2人揃って快斗と謎の少女(…)がいる東急ハンズへ向かう事に…ι





「ここからは大丈夫だと思うから」
「ありがとうございました」

 にっこりと(営業スマイルで)微笑んだ新一に、楓は変わらずの無表情で頭を下げる。
 そこに…

「哀?!」
「あ、朔良…」
「どうしたの? なにかあった?」
「うんん…この人がここまで連れてきてくれたの」
「そう…(安堵)。ありがとね?」

 丁度出てきた朔良が、楓の身体に上から下まで視線を向け、外傷がないのを確認した後で新一に声をかける。

「いえ…」

 その仕草から『大切にしている』と感じた新一は、本当に身近な人にしか見せない微笑みで返事をする。

 …と、

「ああ〜! 新一ぃ?!」
「か、快斗?! お前なんで…」
「なんでって…買い物〜♪」
「……まさか、アレはここで買ってたンじゃねぇよなぁ?」
「あはは〜☆」
「そうなんだな…(怒)?」

 即座にゲットしてきた快斗も出てきて、4人ご対め〜ぇん♪

「あ」
「? …あ!」

「「さっきはどぉも♪」」

 快斗と朔良がお互いに気付き、軽く頭を下げると、それを見ていた新一と楓が、

「「…知り合い?」」

と、尋ねる。
 そしてそれは逆に返される問い(笑)となり…何故かそのまま、喫茶店に向かう事になる。

 なんだか釈然としない新一だったが、朔良の、


「コーヒーがすっごく美味しいンだぁ♪」


 …の一言であっさりと承諾してしまったのは…言うまでもない(笑)。




【桜月様後書き】
 『KOA』再録集、Calling編(笑)
 とりあえず序章…ですか?



ご対面ご対面だ〜♪(喜)
朔良と快斗は同じ趣味…(笑)

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