|
||
開放性で無い(血が出てない)場合の応急処置っていうのは、基本的に「RICE」という4つのことをきちんとやれば(ここが大切)、怪我の回復度がまったく違うんです。 ライスっていうのはスポーツをやっている人なら誰でも知っていると思いますが、一応Drの端くれなんでね。ちょっと読んでみて、また感想でも聞かせて下さい。できれば頭に整理しておいて欲しいです。 「RICE」というのは、R:安静、I:冷却、C:圧迫、E:挙上 こういうと授業みたいでちょっと肩苦しいので、簡単に言うとね。 動かすのを止める。氷で冷やす。何かを巻いて絞める。心臓より高くする。この4つ。 つまりは、内出血を止めるのが最大のポイントです。 痛めたところは、いわゆる靭帯という部分が延び過ぎたり、切れたりしているので、中で出血が起こっているんです。出血は、皮膚の外に出た場合は、みんな止血しますよね。中だと、その認識がちょっとないんだね。血液の作用というのは凄いもので、血管の中ではおとなしい血液も、血管の外だと、筋肉などの組織をどんどんやっつけちゃって壊しちゃうんだな。だから、内出血は止めないとあとの治りに期間がかかるわけです。 例えば、足首を捻挫した場合、 氷を袋に入れて痛めたところを冷やします。この冷却が最大のポイント。 冷却時間は20分。今度は、氷袋を外して、20〜40分そのままにする。そしてまた冷やす。外す。これを繰り返します。僕の場合は、寝るまでこれを繰り返します。その日に歩くことが出来なくても、次の日は大丈夫だったりしますよ。長く冷やし過ぎると血液の循環が悪くなります。血管の中の血液は流れてた方がいいんです。(氷を外した時にリンパマッサージを併用するとさらに良いんだけど、すごく痛いから僕はやらないな) 捻挫を圧迫する場合は、痛めた側に折るようにして固めます。血が出たら抑えますよね。同じです。圧迫した方がいいんてす。勿論、指先に血が流れないほど圧迫したらダメですよ。 あとは、足の捻挫だから、足の下に何かを敷いて心臓より高くして安静にしておくということです。 簡単ですね。 氷はゼロ度に近いものがいいのですが、市販の保冷財は皮膚にくっ付き凍傷の原因になりますから、お勧めできません。また、コールドスプレーは、一瞬の気休めでなおかつ凍傷のもと。早く回復したいなら、スプレーの後は、きちんと氷袋で冷やして下さい。 その他の注意としては、市販のシップを貼ることは要注意ですね。お風呂やお酒と一緒です。急性期は温めないことです。シップには温度が上がるものが多いですね。これは、腫れが退いてから使うと考えてほしいな。 また、大人の人に多い、アキレス腱の切断ですが、これをRICEで考えてみると、まず痛めた足は床に付けないようにするのは誰でもわかりますね。ふくらはぎから踵の腱の損傷ですから、ふくらはぎが伸びないようにつま先を伸ばした状態で、冷却固定です。 アキレス腱の場合は、その後病院に搬送ということになりますから、雑誌を丸めたりして添え木代わりにするなどして、痛くない程度にしっかり固定して病院へ行きましょう。 アキレス腱の切断は、最近は保存療法が流行のようで、手術をしない先生が半分位になっていると聞きます。手術しても、復帰時期に差が無いということです。つまり、半年間は絶対に復帰はありえないということでしょうね。 |
||
鼓膜が破れた時 中学生時代の同級生で耳鼻咽喉科を開業している親友のお話。 穴の大きさにもよるけど、通常2週間から2ヶ月位で聞こえるようになるらしい。処置としては、経過観察くらいだそうな。感染防止のために抗生剤を処方するらしいれど、これは直後の場合。めまいが無ければそのままということになるかな。 |