サラサラとした髪、コシのある髪、つややかな髪、髪の美しさもさまざまに表現されます。では、健康的な髪とは、どんな髪をさすのでしょうか。それは、髪そのものに張りがあることです。パサついていたり、逆に、べったりとしている髪は美しいとはいえません。コシのない弱々しい髪も、健康的ではありません。枝毛や切れ毛があるような髪ももちろん失格。抜け毛がひどい状態も、なんらかのトラブルを抱え、ヘアサイクルが正常に保たれていない髪です。
髪の成分の99%はたんぱく質です。したがってたんぱく質が少なくなれば、髪が衰えるのは当然。このたんぱく質は、ほとんどを食物から摂取しているわけですから、過度のダイエットや栄養のアンバランスが髪に悪影響をおよぼすというのも当然のことなのです。また、「しっとりとした髪」をつくるのは水分で、髪の組織の中のコルテックスという部分に蓄えられます。髪の成分、性質をバランスよく保つためには、日頃の正しいヘアケアが大切なのです。
髪を大切にするというと、どうしても髪そのものに目が向いてしまいますが、じつはいちばん大切なのは頭皮(スカルプ)の手入れなのです。頭皮は皮脂量が多く、乾燥しにくい部分です。そのため、細菌が繁殖しやすく、かゆみも起こりやすいのです。頭皮のケアを怠ると、毛根に皮脂がつまり、新陳代謝がうまくいかなくなります。また、頭皮の血行が悪くなると毛根に栄養が行き渡らずに脱毛がひどくなります。「スカルプ・コンデョニング」こそヘアケアの第一歩とういことです。