以前東北に住んでいたころ、仙台放送でやっていた「らんま1/2熱闘編」再放送の感想。

当時東北の有志で作ったファンサイトの掲示板に書いていたものの転載です。

第19話から第72話まで。全143話のうち1/3強ってところか。ではどーぞ。

 

1999/05/04放送

熱闘編第19話「愛と憎しみの贈物」

 今日の仙台放送のアニメらんまは原作9巻のクッキーの話。

 原作4話分を30分にしてしまっただけあって、後半かなりはしょってます。
 和風男溺泉の話を強引に3週連続にするくらいだったら、
 こーゆー話を2話に分ければいいのに。
 らんまのトップレスを省略したのはいいとして(笑)、「あんたに常識について説教されるとは思わなかったわ」の名言は実現させて欲しかった。

 しかし、どうしてあかねは料理をする時にいちいちかけ声をかけるのだろうか?
 味見うんぬんよりも勢いだけで料理を作ってしまうところに問題があると思うぞ(笑)

 

1999/05/04放送

熱闘編第20話「SOS エロ妖怪八宝斉」

 どーしたわけか、今日もらんまやってます。
 週2回体制に移行したのか、単なる穴埋めか……
 なかなか油断ができません(笑)。

 ってことで、今日は7巻の女嫌香の話。
 原作3話分とゆーことで、ほぼ過不足なし。そのまんまのアニメ化です。

 しかし面白さも原作と同じかとゆーとこれがなかなかそーはならないよーで。
 原作は独特の線のやわらかさと、コマ運びのテンポといった演出力が絶妙で、こうした基礎があるから話が生きてくるんですね。

 とはいっても今回の作画は安定してます。動きはそんなになかったんですが、
 デッサンの狂いもなかったし。

 原作との違いとしては、女嫌香の出所が変わってましたね。
 原作の「中国の薬局で買った」とゆーのも謎でしたが、別に「シャンプーに貰った」としても謎なのは変わらないよーな・・・

 ところで、今回の裏ポイントはパンダ。
 変身の瞬間を堂々と見せたのは今回が初めてでしょう。
 その他にもTVは原作ほど看板を多用しないとか、シッポがいつの間にか白になってたりとか(いままでは黒でしたよね?)。

 むぅ。 パンダ、あなどりがたし

 

1999/05/11放送

熱闘編第21話「あかねの口びるを奪え」

 今日のらんまは原作8巻のロミオとジュリエット。

 原作4話分ですが、軽快なテンポと無理ない脚本でそれを感じさせません。作画も良好で、アニメらんま屈指の良作と言えるでしょう。
 アニメ独特の「乱馬とあかねがいちゃつく話」路線の原点です(笑)

 特にバルコニーの場の長い間の演出(笑)は秀逸。
 キスシーンも一応奇麗に出来てますが、ここは原作とちょっと解釈の相違があります。

 アニメではあかねは最初からガムテープを貼る予定だったようですが、原作ではテープを貼ることにしたのはおそらく127ページのことだと推測されます。つまり原作だとただ目をつぶって狸寝入りの段階から「こんなに悩まねえよー!」のセリフでちょっと積極的になって、それからうろたえる乱馬を見てちょっと冷めて「迫真の演技」へ、というあかねの心の揺れがあるのですが、アニメだとその揺れが表現されていないんですね。

 とはいえ、良作は良作。今日の所は許しといたらぁ。わはは。
 (何様だ。お前は)

 

1999/05/18放送

熱闘編第22話「いい湯だな?銭湯で戦闘」

 今日のらんまは原作7巻の銭湯の話。

 もー全編裸ハダカはだかのオンパレード。よくこんなもの夕方の時間帯に放送できたものです。
 しかしなんだか今回作画に異様に気合がはいっていたような気がするのは私だけでしょうか?(笑)

 ちなみにこの原作、高橋先生が盲腸で休載していたときからの復帰第一作なんですね。当時のサンデーのアオリが、たしか「連載再開!!いきなり裸でパワー全開です!」だったそう(笑)。
ファンの間では「いきなりこれかい」とか「そりゃーあんまりミもフタもない」とか「けもさんついに開き直ったか」とかいろいろ物議を醸したそうです(笑)。

 原作が一話分だけあって、内容に端折りはなし。むしろもーちょっとオリジナルの場面を増やしてもよさそーなもんですが、あんまり意味のある場面はありませんでした。そのせいか多少テンポが間延びしたような気がしないでもない。

 ま いっか。ひさしぶりにあかねちゃんのバストも拝めたし(笑)。

 

1999/05/25放送

熱闘編第23話「また一人 乱馬を愛したヤツ」

 今日のらんまは原作9巻の右京登場編。

 原作3話分だけあって、展開はほぼ原作通りですが……なんだか非常にやっつけ仕事。戦闘シーンに迫力がないのは致命的です。

 見所と言えば乱馬×あかねの脈絡のないスキンシップと玄馬の衝撃的な変身シーンくらいでしょうか?

 シャンプー登場編と比べると、クオリティは雲泥の差です。
 この差が人気の差になったのか、人気の差がこの差になったのか……などと言っていると右京ファンが恐いか(笑)

 脚本は菅良幸氏。この人が脚本の時はたいてい悲惨な回が多いがどーしてなんでしょ?

 

1999/06/01放送

熱闘編第24話「熱愛?良牙とあかね」

 今日のらんまは原作9巻の良牙vs右京編。
 とゆーより許嫁ちゃんの話と言った方が分かりやすいかも(笑)

 原作4話分なので多少省略してますが、展開はほぼ原作どおり。
 前回と打って変わって作画、演出共にかなりのハイレベルです。

 中でも林原さんのノリノリの演技は必見(笑)。
 公園の茂みでの秘め事を見事に表現してます(大笑)。

 ちなみに、今回からOPとEDが変わってます。
 しばらくOPなしでやってたんですけどね。ところで、OPが無いときって本編の長さも違うんでしたっけ?

 ついでに、「らんまー、出番ですよー」のカットも登場してましたけど……なんでこんなのついてるんでしょうか?
 スタッフの意図がわからない(笑)

 

1999/06/08放送

熱闘編第25話「くしゃみ一発 愛してナイト」

 今日のらんまは原作11巻の傀儡茸の話。

 出ました。全編屈指の「乱馬とあかねがいちゃつく話」。
 もーラブラブ光線大爆発です。

 原作2話分ですが、内容はほとんどオリジナル。良牙も九能も出てきません。すなわち乱馬とあかねの二人舞台。
 もう勝手にやってください。(笑)

 それにしても、今回は作画の差が激しかったですね。
 非常にデフォルメしたのもあれば、キラキラの背景で見つめ合う乱馬とあかねがあったり。
 うーむ 予算の使い所がわかってますねー(笑)

 

1999/06/15放送

熱闘編第26話「幻の八宝大華輪を探せ」

 今日のらんまは原作11巻の八宝大華輪の話。

 原作3話分だけあってほぼ過不足なし。本当に原作をそのままアニメ化してます。

 絵も奇麗だったし、そんなに悪くはないんですが……どーも構成にメリハリがないよーな気が。
 ただ「絵を動かしてる」だけで30分の中の「見せ場」が
 ないんですねー。

 ところで、明日もらんまやるらしいです。
 また穴ウメに使うかー(笑)

 

1999/06/16放送

熱闘編第27話「大好き!私のうっちゃん」

 今日のらんまは原作10巻の紅つばさの話。

 原作3話分だけあってほぼ過不足なし。原作通りの展開でしたが、今回は作画、演出ともに秀逸。特にこの時期の原作のまるっこいかわいい絵が見事に再現されてましたね。

 林原さんのぶりぶりらんまも久しぶりに大全開。つばさ役の山田栄子さんもそうでしたが、一番女らしいキャラが二人とも実は男というのはやっぱり何かが間違っているぞ(笑)。

 ところで、アニメでは学校のみんなはまだ乱馬=らんまって知りませんよね? なんかフォローあるかと思ってたら、さりげなく、かつあからさまに無視されてました。
 責任者でてこい。

 「ぶす」が駄目で「ちんくしゃ」がOKという基準も分からないし、あいかわらず謎なスタッフです。

 一番謎なのが、乱馬が殴られたシーンに挿入されてたプリマドンナ玄馬。サブリミナル効果を狙っているのか?オウムの陰謀かーっ?

 

1999/06/22放送

熱闘編第28話「魔女が愛した下着ドロボー」

 ひさびさの完全オリジナル。作画の崩れはそんなにないですが、これは脚本というより企画段階から問題があるでしょう。
 いわゆる「捨て」の回ですね。絵も話も密度が全然ないですから。

 ところで、この話って原作22巻の呪いのぱんつに似てません?
 ひょっとしたら、ネタに困った先生がTVからアイデアを拝借したのかも。そう考えると、この回にもそれなりの意義はあったのかもしれませんねー。

 

1999/06/29放送

熱闘編第29話「変身!ムキムキマンあかね」

 今日のらんまは原作11巻の剛力ソバの話。

 原作3話分ということで、年越しとお正月の設定が変わった他はほぼ原作通りの展開。

 それはまーいいんですが、作画がちょっとひどすぎです。
 動きはけっこー枚数使ってるのに、肝腎の絵がデッサンからして狂ってる。打ち合いのシーンで体が変形したりするのはそれなりにおもしろかったんですけどね。

 ところで、最後のヒゲは原作では「ひっこんだ」ってなってますけど、TVでは抜けたことになってますね。これはTVが正解でしょう。

 しかし、この町内にはあんな卓球大会に出るよーな娘さんが他にも沢山いるんでしょうか? 恐るべし、練馬区。
 (紅つばさが出場してたりして)

 

1999/07/06放送

熱闘編第30話「呪泉郷から来た殺し屋」

 今日のらんまはアニメオリジナルの呪泉郷風紀委員の話。

 ・・・苦しい回が続きます。
 とにかく各キャラの行動原理が支離滅裂。まるでシナリオになってません。
 作画も、顔はさすがにかわいいものもあったんですが、動きがあまりに少ないし、一枚ごとの密度も低すぎます。

 とゆーわけで、これも「捨て」の回でした。
 中嶋さんの回を捨てるなよー

1999/07/13放送

熱闘編第31話「私ってきれい?乱馬女宣言」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 ここ数本の低迷を吹き飛ばすかのような良作。たまにこーゆーものが出てくれれば、まぁ収支決算は黒字といっていいでしょう。

 話の密度や枚数、カット割りの細やかさは「捨て」と雲泥の差です。

 それだけ力を入れる価値のある話というわけですが、あえて原作でなくオリジナルで勝負してくるというところに意気込みを感じます。

 で、内容ですが、ある意味「らんま1/2」最大のタブーに挑んだ作品です。らんまというキャラに萌えることは男として許されるのか?という命題は当時のオタクにとって永遠のテーマといえる問題で、「肉体的には女」派と「所詮中身は男」派の深刻かつ不毛な対立をその背景としています。当然前者はらんまが精神的にも女性化することを期待し、乱馬から独立したらんまという一個のキャラクターの出現を望んでいたわけですが、原作ではその方向は事実上閉ざされていました。もっとも原作においても「やっぱミニスカートのほうがいいかな」などの発言に代表される、いわゆる「乱馬女性化問題」がでてくるのですが、ここでもらんまというキャラが独自の人格を持つことはついにありませんでした。

 アニメでは男と女で声優が異なるため早くかららんま独自の人格を期待される部分が大きかったのですが、この回でついにそれを公然と表面化させたことになります。「女性としてのらんま」がいままでのらんまの陰にいた、ととれる表現は実は作品の基本設定に関わる問題で、実際この回以降アニメらんまは原作を離れた独自色を強めていくことになります。傀儡茸の話が乱馬とあかねのラブラブ路線の始まりとなったのと同様、この回もアニメらんまのターニングポイントと言っていいでしょう。

 ま、この路線が正しかったかはともかく、今は「良作でした」と言っておきましょう。

 

1999/07/27放送

熱闘編第32話「対決!八宝斉VS透明人間」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 前回が傑作だと思ったらいきなりレベルダウン。
 しょうがない面はあるのですが、せめて一ヶ所くらい見所を作ってくれないとどうしようもありません。

 新キャラにしても、もーちょっとこだわりをもったキャラづけをしてくれないと・・・

 なにより、「一週間洗濯してない野郎どもの下着」をあかねちゃんに触らせるとは何事じゃい。

 ところで、今回女らんま出てきませんでしたね。まさかギャラ節約したんじゃあるまいな(笑)

 

1999/07/28放送

熱闘編第33話「九能家のレ・ミゼラブル」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 佐助というのはアニメオリジナルなキャラなわけですが、これがまた全然自己主張のない人畜無害なキャラクターでこんなキャラを中心に据えたところで何事かが起こりようはずもなく、つまるところ企画段階から凡作であることを約束された作品というわけです。

 しかし凡作には凡作なりにやりようもあるもので、作画の丁寧さにも救われてそれなりに見れるものにはなっています。
とはいっても戦略上の失敗を戦術面で補えるわけもなく、無駄な努力であることに変わりはないのですが。

 だいたい乱馬やあかねというのはキャラクターとして受け身なんで、モチベーションのないキャラが絡んでも話の作りようがないんですねー。

 ってことで、評価は「可」。もっとがんばりましょうね。

 

1999/08/02放送

熱闘編第34話「怪談!乱馬と魔性の剣」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 可もなく不可もなし。
 そこそこに面白くそこそこにつまらないという回でした。

 この回の乱馬も結局事件に対して動機があるわけでもないし、実は解決にも何の役にも立ってないんですね。

 らんまの本質はアクションでなくラブコメなんで、キャラの心理のかけひきという背景なしでただアクションやってもしょうがないんですが。

 ところで、今回は正宗の鍛えたフライ返しだの武蔵の木刀だの怪しげなお宝続出でしたね。(武蔵は1500年前にはいないぞ)
 「なんでも鑑定団」に出せばボロッカスに言われること間違いなしでしょう。

 「いけませんねー」
 「全然ダメです」
 「非常に新しい時代のもの」
 「偽物でも下の部類の偽物」
 「いわゆるおみやげ品ですね」

 全部合わせて三千円。(笑)

 

1999/08/10放送

熱闘編第35話「一粒コロリ・絶倫ホレ薬」

 感想なし。コミケ行ってたので。

 

1999/08/24放送

熱闘編第36話「史上最強?良牙とムース同盟」

 今日のらんまはアニメオリジナルの良牙とムース同盟。

 この二人、原作での初共演は絶叫温泉での「てめーはいつか殴ってやろうと思ってたんだ!」でしたが、ここに持ってきましたか。

 ここにきて、アニメオリジナルの方針もかなり固まってきたようです。
 すなわち、「ファンサービスに徹する」。
 この回、演出や脚本に試みがあるわけでなく、完全にキャラだけで話を作ってしまっています。

 最後期のOVAで無意味にオールキャラ出演にこだわったのも、この辺が遠因でしょう。
 これはこれで一つの方法ではありますが、どーも保守的な感じもします。

 ところで、未来のあかねってなんか響子さんに似てません?(笑)

 (ちなみに、次回の放送は9/7だそうです。)

 

1999/09/07放送

熱闘編第37話「バック・トゥ・ザ・八宝斉」

 今日のらんまはアニメオリジナル。原作10巻の腕輪の設定で一本作ってしまったというシロモノです。

 しかしこの大宇宙の片隅を顕微鏡でくまなく探せばもしかして生息しているかもしれない八宝斉ファンに気を使ってか、コロンがハッピーのことを好いていたという設定に改竄されています。

 それにしたって南蛮ミラーの設定やぬいぐるみの小鳥など脚本に無理がありすぎ。だいたい恋に恥じらうばーさんなど見て喜ぶ輩がどこにいるというのだ。

 唯一の収穫は八宝斉の頭蓋骨の中身を見ることができたことくらいでしょう。そーか、せんすだったか(笑)

 

1999/09/14放送

熱闘編第38話「黒バラの小太刀!純愛一直線」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 誰もが一度は考えた「天道家の収入はどうなっているのか?」。
 しかしまさか思いっきり「天道家は貧乏」という設定にしてしまうとは。
 まさに驚異のバンザイアタック。後先まったく考えてません。

 だいたい都内にあれだけの家を持っていたら固定資産税だけで相当なもののはずで、貧乏であるはずないんですが。
 しょっちゅう旅行とか行ってますしね。

 連載後明らかにされた先生の公式見解によると描いてないだけで門下生はちゃんといるそうですが、他にも土地があってそこから収入が上がっていると考えたほうが自然でしょうね。

 作画や演出に関しては特筆するところはないのですが、今回はほとんど反則技のようなこの企画だけで十分でしょう。
 このまま行くところまで行ってください。もう誰にも止められない(笑)。

 

1999/09/21放送

熱闘編第39話「八宝斉 最後の日?」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 中嶋さんの作画だけあって絵は非常に綺麗なのですが……脚本に問題がありすぎです。100年に一度の大凶角だとか秘薬だとかいう設定がとってつけたよーに出てくるだけで全然お話として生かせてません。「らんまとあかねの結婚」とゆーネタだってもうすこし引っ張れたろうにこれもなおざりです。

 設定や小道具に溺れてキャラクターを描くことを忘れているという、プロにあるまじき脚本。つーわけで「もっとがんばりましょう」

 ところで、「ロハ」なんて言葉よく知ってるな<占いっ娘
 視聴者に意味通じたんでしょうか?

 

1999/10/04放送

熱闘編第40話「暴れん坊娘 リンリンランラン」

 今日のらんまはアニメオリジナルのリンリンランラン登場編。

 りんりんらんらんひゅうぅえぇーぃ・・・などというギャグが理解できた貴方、そろそろ年齢を考えて自分の人生を見つめ直したほうがいいでしょう(笑)。

 笑顔で「八つ裂き」と言い放つまさにシャンプーの妹分。
 根本的な矛盾を「根性」論で押し切る脚本の荒さも含めて実にアニメオリジナルらしい作品です。

 ところで今回「火龍大乱舞」というなんとも意味不明な技が登場してましたが、原作では「龍」というのは乱馬のシンボルで乱馬と繋がりのない形で「龍」が出てくることはほとんどないんですね。
 乱馬以外が「龍」の柄の服を着たことはほとんどないですし、バックに龍のイメージを背負うのもほとんど乱馬です。
 公文竜というキャラは「ニセ乱馬」なわけですし、龍の血をひくハーブも娘溺泉に落ちたということでやっぱり乱馬を象徴するキャラです。
 アニメももーちょっとそこまで考えて作ってほしいですねー。

 しかし、今回はなんか独特な作画でしたね。
 作画監督って外部の人だろーか。

 

1999/10/19放送

熱闘編第41話「乱馬を襲う 恐怖のタタリ」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 ついにパフェ好きという設定までできてしまったか。

 当時のオタクにーちゃんの一番人気はあかねでもシャンプーでもなく女らんまだったそーだが、らんまを独立した人格とみなすアニメの方向性をみると、それもまーわからんでもない。

 原作でも後半けっこー「乱馬の女性化」が言われたもんだが、これもアニメの影響の一つなんだろう。

 話としては「牡丹灯籠」なわけだが、結局分離したらんまの目的がいまいちよく分からなかった。とり殺して実体を乗っ取るということも考えられるが、単に好き合っていただけのような気もするし。
 心理学では「死への意志(タナトス)」というのがあって、スレイヤーズの魔族なんがこれなのだが、案外分離したらんまも心中そのものが
 目的だったかもしれない。
 しかし、分離してる間の乱馬に水かけたらどーなったんだろ?

 結局このらんまはお札で消滅してしまうわけだが、これは明らかに脚本のミスだろう。分離したものはまた合体するのが常道で、だいたい邪悪な心が消滅してしまったらこれからの乱馬は真人間になってしまうではないか。
 相変わらず後先考えてない脚本だな。

 作画は今回異様に気合いが入っていた。特にあかねが八宝斉をバットで叩きのめすシーンの演出は見事。
 ただし、なぜか分離したらんまの作画だけ妙に荒かったぞ。
 ここが見せ場だろーがっ!

 

1999/10/27放送

熱闘編第42話「登場!ものまね格闘技」

 今日のらんまはアニメオリジナル。まねっこケンちゃんの話。

 見事なまでの「捨て」の回。作画、脚本、演出からオリジナルキャラに至るまですべてが最低レベルである。
 ここまで見事に捨てられるとかえって心地いい……わけはない。
 特のこのオチはいいとか悪いとかいう以前にオチとして成立してないぞ。

 放送曜日が不安定だったり予告の切り方が雑だったりと仙台放送にも愛情が感じられないし、まったく困ったもんだ。

 

1999/12/13放送

熱闘編第43話「良牙の体質改善セッケン!」

 今日のらんまは原作12巻の抗水セッケンの話。

 ひっじょーにお久しぶりだった仙台放送のアニメらんま。よーやく復活したか。
 このまま自然消滅するようだったら仙台放送に火をつけようと思っていたんだが、どーやら3面記事にならずにすんだようだ。

 んで内容。
 作画の崩れもそれほどでないし、演出面でも見るべきものがあったのだが、いかんせん原作5話分。おいしいところをはしょりすぎである。
 「ぱんぱかぱーん」のキューピッドシスターズくらいは残しといて欲しかった。

 一応良作の部類に入るだろーが、原作が面白かっただけにちともったいない気はする。

 ところであかねちゃん。女の子が中指立てちゃいけませんよ。

 

2000/01/04放送

熱闘編第44話「格闘!障害物レース」

 2000年紀一発目のらんまはアニメオリジナルの格闘障害物レース。

 ……なんだが、内容は原作16巻の絶叫温泉レースの粗悪な焼き直し。
 まさかオチまでいっしょとは。
 ストーリーにもまったくメリハリがないし、第一以前言ったようにらんまの本質はラブコメなんで、それなしにただアクションやっても仕方ないんだが。絶叫温泉レースと較べるとますますそれがあからさまである。

 作画も最低レベル。なんか冒頭の茶の間のシーンだけ妙に凝ってたが(笑)

 ふと思ったが、これと絶叫温泉ってどっちが先だったんだろ?
 まさかこっちが先なんてことはないと思うのだが……

 (追記:実はアニメが先だったそうです)

 

2000/01/05放送

熱闘編第45話「乱馬、ついに呪泉郷に行く」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 ・・・なんとゆーか、もー好き勝手である。これはこれである意味スゴイことなのかもしれない。

 10年後の未来であかねの婿になってる良牙の長髪には笑った。ぜんぜん似合ってねーぞ(笑)
 しかし、パンダおやじがいるとゆーことは乱馬もまだ一緒に住んでるのだろーか。なんかイヤな関係だな。

 ストーリーとしては支離滅裂なんだが、オチがオチだし、これはこれでOKだろう。

 評価としては「怪作」の一言。
 いっぺん見る価値はあります。いや、ホントに。

 

2000/01/07放送

熱闘編第46話「帰ってきた変態校長」

 今日のらんまは原作12巻の「帰ってきた変態校長」編。

 今週3回目のらんま。やる気があるのはいいんだが、穴ウメに使われてるという気もしないでもない。だいたいやるならちゃんと予告してくれ。

 原作が5週分ということで九能親子のエピソードがカットされてるが、その他はほぼ原作どおり。実は意外と手のかかってない作りなんだが、エピソードの密度と原作の面白さでなかなかの良作に仕上がってるよーだ。

 あえて言えば、30分の中で抑えた部分と山場というメリハリに欠けた演出になっているのも事実。原作は一週ごとの展開でメリハリを作っているので、5週分を30分で見せるアニメでは独自の演出を展開する必要があるのだが。

 ところで、今回からOPが「絶対!Part2」になってます。
 何がPart2なんでしょ?

 

2000/04/06放送

熱闘編第47話「登場!史上最強の九能」

 いきなり復活している仙台放送のらんま再放送。やる気あったんかい。
 今度こそはちゃんと最後までやってほしいもんだ。

 内容はアニメオリジナル。

 ストーリー自体はどうということもなし。
 問題は九能主役なのにそれが全然生かされていないということだろう。
 実際この話は九能を良牙に置き換えてもほとんど違和感無く成立してしまうのである。九能と校長の親子関係も明かされていないし、この特訓の成果が今後設定として出てくる気配もない。
 らんまの面白さはキャラクターにあるんだし、「捨て」の回でストーリーやギャグの質に期待できない場合はなおさらキャラの面白さで持たせるしかないのだが。ひょっとしたらライター自身がキャラクターを良く把握していないではとも思ってしまう。

 今回、別の意味で笑えてしまったのが作画。まあ、これ以下というのはないだろう。(最近はヤシガニショックなんて事件もあったが)
 特に終わり近くの乱馬とあかねのバストショットは絶品である(笑)。

 「銅像に土下座」といい、「校長の味方に九能と八宝斉」といい、34巻の「ひな子vs校長」の元ネタともいえるこの回。
 これを見て「ネタにしよう」と思えた高橋先生に拍手。

 

2000/04/07放送

熱闘編第48話「乱馬が弱くなっちゃった!」

 連日のらんま。これが改変期の穴埋めでないことを祈るのみである。

 今日は原作13巻の貧力虚脱灸編の第一弾。五寸釘が出てない以外はほぼ原作どおり。原作でも重要な回だけあって、本当に昨日と同じ番組かと思うほどの充実ぶりである。

 ところで、この回にはシャンプーが出演していない。読んでたときは見過ごしたが、よく考えると弱くなった乱馬にシャンプーがどう接するかというのはけっこう難しい問題である。掟に従って乱馬にアタックしていたなら見向きもしなくなるはずだが、そこまで割り切れるか……
 帰郷していて正解だ。

 今回特筆すべき演出は最後のあかねが振り返るところだろう。
 アニメオリジナルの演出だが、いい効果を出している。
 ここの作画は少女マンガ並のキラキラ瞳で周りから浮いていたほどであったが、誰が描いたんでしょ?

 

2000/04/12放送

熱闘編第49話「完成!とんでもない必殺技」

 今度は水曜日。定着曜日を求めてあてどなくさすらう後ろ姿は良牙のそれを思い起こさせて涙を誘う。

 今日は貧力虚脱灸編第二弾。単行本13巻PART4〜PART7である。
 原作4話分で30分では多少駆け足な印象だが、まあ無難なアニメ化だろう。

 「つい襲っちまったんだ!」の問題発言も原作どおり。
 けっこうものすごい状況なんだが、まあ分からなければ分からないのでOKになったのか。

 次回で貧力虚脱灸編は完結だが、いくらアクション主体の回と言っても原作5話分を一回にするのは無理があるのでは・・・

 来週の番組予定にも「らんま」の文字は無かったし、まったく「春の心はのどけからまし」というところか。

 

2000/05/03放送

熱闘編第50話「決戦!乱馬復活なるか?」

 いきなりやってるアニメらんま。ハンターが特番か何かで潰れた穴埋めだろうか。

 貧力虚脱灸編3部作の最後を飾る作品だが、いくらなんでもこの作画はひどすぎる。中には2.3まともなカットもあったのだが、それがかえって全体のレベルの低さを浮き立たせている。

 展開が急ぎすぎなのは分量からいって仕方ないのだが、この作画ではどんな演出でも大差なかろう。

 3話連続では並程度のクオリティも維持できないとは……ううむ 誰が悪かったのだろうか?

 

2000/05/05放送

熱闘編第51話「右京のスカート大作戦!」

 今日もやってるアニメらんま。
 もしや毎晩仙台放送に向けて飛ばした毒電波が今ごろになって効いてきたのだろうか。

 今日はアニメオリジナル。
 右京ファンの間では聖典の一つに数えられる重要な回である。

 作画が全然一定しないのがナンだが、オリジナル作品の中では佳作と言っていいだろう。
 特に「本気になったってことじゃないかしら」の発言はボケた振りして意外と鋭いかすみさんの本質を的確に表現している。

 逆に八宝斉の使い方にはちょっと違和感がある。八宝斉は完全に自分の欲望に忠実にしか動かないので、こういう狂言回しの役は向かないと思うのだが。意外と使いどころの難しいキャラである。

 ともかく、らんまが忘れられていないということが明らかになったことだし、みんなで仙台放送に向かって電波を飛ばそう!

 

2000/05/11放送

熱闘編第52話「乱馬のママがやってきた!」

 いまだ不定期放送のままのらんま。いいかげんそろそろ
 落ち着いてもらいたいものである。

 今日はアニメオリジナル。

 作画が全編にわたって全然崩れていないというのは近頃では画期的なことではなかろうか。

 ほぼオールキャラ総出演でサービス満点の回であるが……それにしてはお粗末すぎる脚本である。

 乱馬の母親問題というのは天道家の収入問題と並んでらんま最大の謎の一つと言われていたものであるが、さすがにこればっかりはアニメで勝手に設定を作るわけにはいかなかったようだ。
 となると、どうしたって今回のようなしょーもない結末にならざるをえないわけで、せっかく力を入れた回も空振りということになってしまう。
 結局キャラのドタバタ劇にしたようだが、これだけ質の高い作画スタッフが使える回ならもっとキャラの内面を掘り下げる話もできただろうに、まったく惜しいことをしたものである。

 

2000/05/25放送

熱闘編第53話「良牙、愛と苦悩を越えて」

 いわゆる総集編。製作者のオアシスと呼ばれる回である。

 量が少ない分、新作部分の作画は非常にレベルの高いものであった。作画監督は誰かと思ったら「響良い子」(笑)。

 そうか 響家の収入はこんなところで支えられていたのか。
 それにしても 上手すぎるぞ、良い子。お兄ちゃんは嬉しいっ。

 

2000/06/28放送

熱闘編第54話「フィアンセは化け猫」

 ハンターの穴埋めに使われるらんま。くらげ中2か、らんまは。

 今日は原作14巻の猫魔鈴の話。
 原作二話分ということで、ほぼ過不足無しのアニメ化。
 二話分でオリジナル部分がないと少し間延びしてテンポが悪くなるのだが、まあ佳作といっていいだろう。

 いまどき怪奇特集でのっぺらぼうはないと思うが(笑)、原作で「あかねこーゆーの好きねー」となびきに言われてたし、本当に好きなんだろう。アンビリバボーも見てるかも。

 なお、「中国に里帰りしたなら呪泉郷にも行ってくればいいのに」などという疑問を持ってはいけません(笑)。

 

2000/07/03放送

熱闘編第55話「吹けよ風!青春は熱血だ」

 今日のらんまはアニメオリジナル。熱血先生のお話。

 ……妙な回である。ゲストキャラがレギュラーを無視して一人で暴れまくって去っていくというオキテ破りの怪作。

 長い放送の間にはこういう回もあるということか。
 らんまフリークなら話のタネに一度見ておくべきである。
 二度見る必要はないが(笑)

 こういう回にはありがちだが、今回はらんまが出ていない。キャストにも名前はなし)
 変身体質を目の当たりにした反応も見てみたかったが、アニメではまだ変身体質バレてなかったな……

 

2000/08/02放送

熱闘編第56話「恐るべき新弟子現る」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 またもオリキャラ登場。瞳がかの水小路飛鳥と同じであるということになにか深い意味があるのかと思ったら全然全くそんなことはなかった(笑)。

 つまるところ、もう一人の居候を出してきて乱馬の天道家における地位を問い直すという回であるが、当の乱馬やあかねに現在の関係に対する危機感がまったく無いのでは初めからお話になりようがない。

 オリキャラを出すのはいいが、それでレギュラーキャラの描写がおざなりになってしまうというのでは本末転倒であろう。
 せめて新弟子と乱馬の真剣勝負くらいは見たかったものである。

 ところで、また林原さん出てなかったね。

 

2000/08/16放送

熱闘編第57話「おもてにでやがれ」

 今日のらんまは原作14巻「おもてにでやがれ」。

 原作一話分ということで多少いじってはあるものの、展開自体はほぼ原作通り。アニメでは季節が原作と逆になる例がけっこうあるが、今回は成功例と言えるだろう。

 ゲストキャラは与太郎ちゃんとママン。どう考えても出る漫画を間違えたとしか思えない絵だが、頭の中はしっかりるーみっくである(笑)。原作は男乱馬が全然出てこないという珍しい回であり、飛竜昇天破編以降らんまの方向性が変化していくことを示す重要な回だったりする。

 ともかく、原作を踏襲した安全牌であり作画の質も高い、そつのない一本である。林原さんのぶりぶりらんまも見所(笑)。
 久しぶりの原作一話分なんだから思い切ってオリジナルの見せ場を作ってもよかったような気もするが、まあそこまで期待するのは酷というものか。
 特に今回は脚本無しでいきなりコンテから入るという制作状況だったようだし。しかしそのわりにはレベル高かったな……
 どういう事情だったんでしょ?

 

2000/08/30放送

熱闘編第58話「良牙の天道道場居候日記」

 一見アニメオリジナルと見せかけてオチは原作7巻「ムーンライトボンバー」他の複合技であった。
 アニメ化できなかった回をここらで在庫一掃セールということだろうか。

 内容的には「せっかくのアニメオリジナルだしここらで原作のスキマをつついてみましょうかね」パターン。
 「良牙は学校どうしてるんだ?」という原作の謎を補完する回である。
 まぁお話自体はどうということもない回だが、あかねの膝の上に座る良牙等の小ネタはなかなか面白い。

 しかし、作画がコロコロ変わってしまうのはなんとかしてほしいなぁ……髪型とか全然違ってるぞ(笑)

 

2000/09/06放送

熱闘編第59話「八宝斉の恋」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 今回のゲストキャラはみどり先生。パンダや妖怪がうろつく町内では「よくできた保母さん」程度では有名にはなれないと思うが、るーみっくファンが町内にいれば「ひよこエプロンの保母さん」として一部で有名になっていたであろう(笑)。

 特訓で乱馬が取り出していた下着はやっぱりあかねのだったのだろうかとか、せんべいをかじるあかねがかわいかったとか、見所が無いようでいて意外と侮れない回である。

 中でも最大の見所はビキニのらんまによるサービスシーンであろう。
 初期の「女の服なんて絶対着ねーぞ」とのたまっていたらんまはもはや見る影もない。

 ちなみに、今回の作画監督は白鳥あずさである。
 そうか、格闘スケート部の部費は(以下略)

 

2000/10/11放送

熱闘編第60話「九能ボーゼン!恋の大予言」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 今回のオリジナルは九能となびきのカップリング。意外とプッシュしているファンも多い通好みな組み合わせである。
 かくいう私も「九能となびきは以前つき合っていた」説を提唱しているのだが、物証がないのが痛いところだ。

 なびき側の描写がほとんどなかったのが残念だが、彼女は非常に難しいキャラなので下手にいじるよりも結果的にはよかったのかもしれない。

 ところで九能。授業中は制服着ようぜ。

 

2000/10/18放送

熱闘編第61話「強くなりすぎた良牙 」

 犬夜叉のTVアニメが好評であるが、「らんまだって最初はクオリティ高かったんでいっ!」と訳の分からない負け惜しみを言ってみたりする今日このごろである。

 仙台放送、今日のらんまは原作14巻の喜面流拳印術編の前編。

 展開はほぼ原作どおり。やはり原作2話分がちょうど過不足のない分量のようだ。

 しかし、作画が全然一定していないのは問題。
 作画監督はうる星の作画を支えた功労者の一人遠藤麻未氏だが、風の噂に聞くとこのころはほとんど会社に来ずに原画にマルして流すだけだったとか。
 真偽はともかく、結果がこれでは言い訳もできまい。

 しかし、前編はやっても後編はいつ放送するか分からないというのはどうかと思うぞ。仙台放送よ。

 

2000/11/16放送

熱闘編第62話「あやうし!Pちゃんの秘密 」

 前回の放送から約一ヶ月。不定期放送という艱難辛苦を越えてこのレギュラー枠で一花咲かせることができるのか。

 今日のらんまは原作14巻の喜面流拳印術編の後編。
 内容的にはほぼ原作通り。原作2話分だけあって時間的にも無理がない。
 中嶋さんをはじめとする主力スタッフによる質の高い一本である。
 特に良牙の作画の質の高さは一見の価値あり。良牙ファンにとっては永久保存版だろう。

 原作の話になるが、この話と同パターンである爆砕点穴編を比べてみると飛竜昇天破編以前、以後の違いがよくわかる。
 すなわち前者では常にあかねの心情が基盤となっており、あくまでラブコメの一パターンとして乱馬と良牙の対決があるのに対し、今回の話ではあかねは最後まで無知なままで心情が描かれることがないということである。
 そのかわり許嫁交代編などあかねの心情を中心とする回では十分に描写する。前期においてはラブコメ、アクション、スラプスティックギャグがあかねの心情を基盤として総合的に描かれていたのがこの時期にはそれぞれが独立したシリーズとして作品化されていると言えるだろう。

 次回の放送は二週間後。予告が出たのは進歩とみるべきか?

 

2000/11/30放送

熱闘編第63話「たまごをつかむ男」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 極初期以外では原作でも珍しい、かすみさんメインのお話。
 雪をバックに淡々と進む展開はらんまとしてはかなり異質なものである。

 かすみさんのボケや意外と鋭い一面などはあまり前面に出ていなかったのだが、これをやるとギャグになってしまうのでやむをえないところか。

 よくよく考えるとかなり無理のある脚本だが、雰囲気自体は悪くない異色作である。

 今回の裏MVPはなびき。いい味出してるわ ホント。

 

2000/12/07放送

熱闘編第64話「らんまと九能の初キッス?! 」

 今日のらんまは原作15巻の満願丸編。
 選ばれし者のみが引き抜ける伝説の聖刀満願丸。
 鉄砕牙とはあんまり関係ない……と思う。多分。

 原作3話分であり、数シーンがカットされていたが展開はほぼ原作どおり。
 アニメ独自の味付けはないが綺麗な作画の丁寧なアニメ化である。

 頑なに制服を拒んでいた九能がどういう心境の変化か詰め襟を着ている……
 のだが、おそらくこれは単なるアニメ設定のミスと思われる。
 前は「捨て」の回だったので何も考えず「九能は着物」とやってしまったのだろう。
 こんなところにも「捨て」の回と主力の回との差がはっきりと現れている。
 もうすこし安定してくれると安心して見ていられるのだが。

 地蔵になっているチェリーも謎。こういう遊びができるのも主力の強みか(笑)

 

2000/12/14放送

熱闘編第65話「シャンプーの赤い糸」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 オールキャラ総出演の豪華な一作。アニメオリジナルとしてはなかなかの良品である。

 数多くのキャラがテンポよくかけあう姿はまさにアニメらんまそのもの。
 オリジナルでこれだけ作れるのはアニメが成熟期に入ったいい証左であろう。

 シャンプーの魅力に目を奪われがちだが、実は今作最大の見所は勝平氏熱演の甘々ヴォイスである。
 乱×あでないことにご不満の向きはあろうが、乱馬ファンにはこれは聞き逃せない。

 なかなか力作が続いている。ああ反動が怖い(笑)

 

2000/12/21放送

熱闘編第66話「ムース故郷に帰る」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 約束どおりの「谷間」の回。作画、脚本共に上質とは言い難い。
 今回の主役はムースだが、このキャラはシャンプー以外のキャラと接点を持っていないため、どうしても話のパターンが決まってしまう。
 原作ではそれでも最後にシャンプーがまんざらでもないところを見せて幕となるのが通例なのだが、
 アニメでは全くの一人相撲。救いの無いことこの上ない。

 次回の放送は1/11。新世紀の一発目があのキャラとは・・・何かの陰謀か?
 

2001/01/11放送

熱闘編第67話「史上サイテーの賭け」

 今日のらんまは原作15巻の博奕王K。
 新世紀の幕開けを飾るのはこのキャラ・・・何を考えているのだ。仙台放送!

 肝腎の中身だが、進行はほぼ原作どおり。なびきの「バイト」という台詞が「博奕」に変わっていたが、たしかにこっちの方がなびきらしい気はする。
 しかし博奕のカタに取られた道場であっさりバイトするのもクールななびきならでは。
 悪どい小銭稼ぎばかりクローズアップされるが、なびきはけっこう自分でバイトもしているのだ。
 この変更は甲乙つけがたしというところだろう。
 また、微妙な変化だが原作ではけっこう冷めていたあかねがすっかり恋する乙女になっている。
 こんなに余裕のない娘ではないのだが、これは年齢層を少々下げているということなのかもしれない。

 作画や演出にも結構気合いの入っている回なのだが……4話分を30分に詰め込むのはなんぽなんでも無理があるぞ。
 大ゴマを多用するアクション主体の回ならまだしも、この展開の速さはあまりに異常。
 ほとんどダイジェスト版である。
 良質の原作をあっという間に消費しておざなりなオリジナルで間をつなぐ……やはり根本的な部分で間違いを犯していたとしか思えない。

 しかし、右京って演歌似合うなぁ。これはアニメの功績か(笑)

 

2001/01/18放送

熱闘編第68話「マリアンヌになった九能」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 原作では初期の一発キャラだった白鳥あずさの登場。
 一部に根強いファンを持ち、企画CDでも活躍していた名物キャラである。
 アニメでは原作よりエキセントリック度が高まったような気がしていたが、しばらく見ないうちにますますパワーアップしたようだ。

 作画や脚本に若干の無理があるのは事実だが、この回は彼女のだだこね女ぶりを堪能するだけで充分であろう。

 それ以上に無理があったのが脈絡の無い乱×あのラブラブ展開。
 ここだけは見事な中嶋作画であった(笑)

 

2001/01/25放送

熱闘編第69話「らんまなんか大キライ!」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 乱×あの基本フォーマット「ケンカシテナカナオリ」そのままである。
 ほとんどヒネリのない、どーってことない話なんだが、
 作画や演出は全編にわたってかなり高いレベルを維持していた。

 やはりこの手の話がTVシリーズのメインなのだろう。
 あかねが家出した、というネタは原作でも流幻沢シリーズで使われていたが、
 こっちの場合は家族が一方的に誤解しただけであかねが意図的に姿を隠したというわけではなかった。
 このあたりまだまだ脚本家が原作のキャラを読み切れていないという感がある。

 なお、「乱馬が来て丸二年」という台詞を突っ込んではいけません(笑)

 

2001/02/01放送

熱闘編第70話「そのおさげもらったぁ!」

 今日のらんまは原作15巻の龍の髭編。

 原作4話のシリーズを二回に分けた前半。
 このあたりからオリジナルの割合がかなり大きくなってきていて、原作モノの場合は二話分割というバターンが多くなってきている。
 初期の大盤振る舞いのツケがそろそろ回ってきたということか。
 しかし、同じ4話の博奕王を分割せずにこっちを分割するのはどういうことだろう。
 龍の髭編はアクション主体だからむしろこっちを30分にまとめてもそれほど違和感は無かったと思うのだが。

 それに、Aパート(CM前)の演出に比べてBパートのレベルは若干落ちているような気がする。
 しかもどういうわけか八宝斎の出てくるシーンがごっそり削られているもんだからBパートのテンポはさらに下降線。常にブラジャーを携帯している乱馬というのがマズかったのだろうか……

 なお、今回からOPとEDが変更になっている。どちらも歴代の曲の中でも評価の高い逸品。
 血涙を流した良い子ファンはこれを見て心を慰めましょう。

 

2001/02/08放送

熱闘編第71話「男の野望が尽きる時……」

 今日のらんまは原作15巻 龍の髭編。

 原作4話のシリーズを二回に分けた後半。
 余裕ができた時間を何に使うのかと思ったら玄馬の髪にかける情熱を事細かに描写していた。
 ファンサービスも何もあったものではない。

 作画はさすがに中嶋さんだけあって最高レベル。演出のテンポも軽快である。
 なかなかの佳作だが、最後のオチはやはり原作どおりちゃっかり肉まんカルテットが拾っていたとしたほうがいいと思う。
 龍の髭が複数あったというのでは脚本としておかしいし、なにより賞味期限だって違うだろう。
 キャラ総出演でラストシーンにしたかったのだろうが、脚本を曲げてしまってはなんにもならない。

 まあ今回は髪型の違う乱馬やらんまが見れたということでOKという人も多かろう。
 髪が違うと誰だか分からない なんて意見は却下だ。

 

2001/02/15放送

熱闘編第72話「リンリン・ランランの逆襲」

 今日のらんまはアニメオリジナル。

 シャンプーの妹分の話なのにシャンプーが出てこないというのはいかがなものか。
 相変わらずのアバウトな脚本にはなかなか油断ができない。
 前半部分の流れはうる星のスケ番3人組と見たが、後半のオチは前回と同じであった。
 ちったぁヒネれよ。だいたいあんな技でどーやって打たれ強い良牙を気絶させるのだ。
 それ以前にあんなはばたきで空が飛べるかい。鳥人間コンテスト行ってこい!

 ……ということで転居のためらんまの感想はこれにておしまい。
 誰か後引き継いでくださーい。

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