日常的日記
2006年3月27日(月)
ジャンプ17号
神力契約者
前作はコンビだったのが1人増えてトリオになった。
ツッコミ・ボケ・大ボケ=イズミ・ミコト・ゆーな
で基本は押さえてるなぁ。
少年漫画では「ツッコミ=日常性を持った読者視点」というのは男の子キャラなのがセオリーで、
「ボケ=非日常の存在」がヒーローだったり美少女だったりしたもんだが。
これも『ネウロ』も『みえるひと』も、女の子が読者視点で全然違和感が無くなってるな。(『犬夜叉』はまた別だが)
男の子が読者視点な『ムヒョ』や『リボーン』はすっかり腐女子狙いだし……
ツッコミ・ボケ・大ボケのトリオ構成は『銀魂』、『もて王』、『絶チル』あたりでも成功してるし、うまく回せそうではある。
ただ、ミコトのキャラ立てが見えてこないんだなぁ。
「なんのために戦うか」って動機がキャラ付けになるわけだが、それは全然提示されなかった。
普通なら泣かせのシナリオで共感させるんだが、「ボケ役であるヒーロー」は月、ネウロ、ヒル魔のように異常な動機で圧倒するというのが近年の傾向だ。
ムヒョや銀時のように狂言回しになる手もあるんだが、今作は敵の動機にも踏み込んでないなぁ。
技術はあるし、描きたいものを楽しんで描いてるのも事実なんだろうが、いかにも軽い。
もう一歩踏み込まないと、一流にはなれないぞ。
まー、連載してるうちにいきなり化けるケースもあるから油断はできないのだが。
べしゃり暮らし
上妻ってボケ役なんだが、内面に立ち入り過ぎてるもんだから読者が共感してしまう。
最近の迷走はその辺に起因すると見るが、どうか。