日常的日記


2005年4月25日(月)
ジャンプ21・22号

DEATH NOTE

メロとニアは互いに相手にコンプレックスを持っているような関係なんだろうか。
長官を殺したのはまた新キャラ?

ムヒョ

3人パーティだが、3人が3人とも鬱系キャラというのは話が澱みそうだ…

ユート

無茶苦茶現実的な障害だな。漫画読んでる時くらい、少年に夢を見せようよ!

武装錬金

最終話が他雑誌に左遷というのは、『聖闘士星矢』以来だろうか。『プリティフェイス』は番外編だったし。

和月の新境地を拓いた一作だったが、同時に限界も示した一作だった。
持っている資質はマイナーなのに、メジャーを目指してしまった作家。
(その過程は火鷹氏の考察に詳しい)
魚は空を飛べないが、誰より深く潜れるのに…

やおいとエロ同人という二界を制した巨匠、次なる戦場は何処。


2005年4月22日(金)
ハチミツとクローバー

この作品、少女漫画なのに「読者と視点を共有する女性キャラ」がいないんだな。
まるっきり男性視点で話が進んでる。

ボーイズラブ出身の作者かと思って調べてみたら、果たして、スラダン同人界ではけっこうな有名人だったらしい。

非ヲタク層に向けた企画の原作者が腐女子の世界をどっぷり引きずっているというのは、なかなか皮肉だなぁ。

2005年4月18日(月)
ジャンプ20号

DEATH NOTE

キラを神棚に上げておいて、メロとニアに競わせるか。
二人のキャラを同レベルに立てているから、どっちが勝つかの予測が立たない。

新キャラとキラとの対決の構図だと、どうやっても対等の関係にはならないもんなぁ。
やられてみれば、こうするしかなかったというパターン。上手い。

しかも、三冊目?

ムヒョ

ムヒョにはもう少し情があるかと思ってたが、意外と容赦ない。
このまま狂言回しのほうがいいなぁ。

アイシールド

ヒルマとまもりってツンデレカップルなのか?

ネウロ

一見非情なようで実は優しい、というのは少年漫画の定番だが、本当に一片の情もない主人公というのは流石に珍しい。
『DEATH NOTE』の月か、『寄生獣』のミギーくらいじゃないか?

考えてみると、ネウロは私利私欲、自分の欲望の為にヤコを食い物にしているだけなんだが、それでも不快感を感じないのは自己の行動原理に完全に忠実で、ある意味純粋だからだろう。

HUNTER×HUNTER

イカルゴ、かっけー。やおいネタにはならない捨てキャラだろうに、無駄にかっけー。

ユート

まともな大人がいると、少年モノは引き締まる。

武装錬金

えー? クライマックス?

2005年4月3日(日)
プリキュア

少女向け作品では「主人公=劣等生=ボケ」という図式が基本であり、本作でもなぎさがボケでほのかがツッコミという形になっている。
新番組『ふたご姫』も、2人主人公の性格設定に多少の対要素はあるものの、「劣等生=ボケ」という立ち位置は同一である。

しかし、男性向け同人の中では圧倒的に「生えているのはほのか」であり、ここでは「主人公=日常=ツッコミ」「パートナー=非日常=ボケ」という少年向け作品の図式となっている。
本作は「幼年女児」と「ヲタク男子」という2つのメインターゲットを持っているが、それぞれの対象によってボケとツッコミが入れ替わるという異なった相を持つことがわかる。

少年向け作品では「異界からの侵入者」が「非日常」であり「ボケ」となるのが普通だが、近年ではこのセオリーを外れた作品も見られる。
『武装錬金』もカズキがボケで斗貴子がツッコミなので、「日常=ツッコミ」「非日常=ボケ」を逆転させた例である。もっとも和月はこの逆転に気づいていないようで、展開に多少混乱があるのはこのあたりに遠因があるように思える。

この逆転をもっとも成功させたのが、近年では『DEATH NOTE』であろう。
「異界からの侵入者」はリュークだが、異常なのはデスノートを手にした月であり、リュークはむしろ月にツッコミを入れる立場である。
(ヨツバキラ編ではLがボケで月がツッコミだったが)

これと同じ図式を持つ先行作品が『ドラえもん』である。
のび太は劣等生としてのボケというより、「道具の使い手」として非日常をもたらすボケであり、ドラえもんは日常的常識の立場からツッコミを入れる存在となっている。

一見正反対に見えるのび太と月が、作品構造という視点からは重なって見えるというのは興味深い。

2005年4月2日(土)
舞-HiME 感想

「萌え」が円環する日常描写の中にあり、「燃え」が直線的物語の中にあるならば、「萌え」と「燃え」の両立を目指したこの作品らしいラストだったと言える。

各キャラクターそれぞれが持つ内的な物語と作品全体を統括する外的な物語とは最後まで融合することはなかった。
というより、外的な物語が極めて弱い。
これはラスボスのキャラクターが弱く、進行の都合に優先されているせいだろう。全体に男性キャラの描写は後回しされていた。

バトルロイヤル展開になった時は敗れていくHiMEの物語を一人一週で描写するのかと思ったが、一週あたり2.3人やっていた。
一人分でもワンクール持ちそうなほど内容のある物語の大盤振る舞いは、密度を上げていて結果的には良かったが、それぞれの物語はほとんどが単独で完結していて、『プラネテス』ほどの融合は見られなかった。

主役を中心とせず、複数のキャラクターがフラットな状態にあるという意味では現代的だったが、個々の「物語」を掘り下げた部分は古典的な作品だった。

「萌え」に挑むサンライズの漢気を見た。
次回作は『魔法少年プリティータクミン』とかやってくれないかなぁ。