ピアノレッスンに何を求めますか?

(大人編)


大人の方はレッスンに何を求められますか?


『曲が上手に弾けるようになること!』


に、決まっていますか?



バッハやショパン、ベートーヴェンなど、


『名曲を弾きこなす』


そのことだけを目標にしてしまうと、膨大な時間の練習、努力、エネルギーなどが必要で、とても忙しい日常の中でピアノなんて続けてはいられません。ハッキリ申しまして。


特に大人の方の場合は、上達だけが目的ではなく、


  1. 箇条書き項目 非日常を味わいたい

  2. 箇条書き項目 音楽に触れたい

  3. 箇条書き項目 楽しい時間を過ごしたい

  4. 箇条書き項目 何かにチャレンジしてみたい


など、理由はさまざまではないでしょうか?


以前、幼稚園児のお母さんがピアノのレッスンにいらしていました。


とても素敵なお洋服をお召しになっていて、私はその方の服やバッグ、靴を目にするのが毎週楽しみでした。


その方は、ご主人の会社のお手伝いと子育てで、とてもお忙しそうでした。


ハイヒールで走る足音が、その方がお見えになる合図となりました。レッスンが終わると、また慌てて帰られる忙しいお母さん。


そんな中、レッスンに来てくださるのですから、練習はあまり、、、、。


当然ですね。もちろん、練習できていなくても、私の方は全然構いません。


その方が、何を求めてレッスンに来てくださっているのかを見極めることに気を配りました。


その方の息子さんは、他の先生にピアノを習っておられました。


お母さんとしては、息子さんが習う曲を一足先に習っておきたいご様子でした。

曲について、よく私に質問なさいました。


一般的に、初めは大人の方が頭で理解しますから、すぐに上手になるのですが、時間の経過と共に子供の方が上達目覚ましく、いつの間にか追い越されてしまうんです。


私の予想通り、そのお母さんにとってピアノを習う必要がなくなったようでした。


少しの間、間接的に息子さんのピアノ上達に、私も貢献させていただいたようなものでしょうか。


この方ように、皆さん色々なことを求めてレッスンに来てくださることでしょう。


お忙しい大人の方にとって、


『練習が負担にならないように』


『レッスンの時間を楽しんでいただけるように』


そして、


『少し、得ることもある!』


そんなレッスンを心がけていければと、思っております。



お子さんのレッスンの場合は、また違ってきます。年齢や男女によっても違いますしね。


次は、お子さんの場合を考えてみたいと思います。



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