大人の方がピアノのレッスンに通われる場合、レッスンに何を求めますか？
『（ある）曲を上手に弾けるようになるため』に決まっている！
と思われますか？

バッハやショパン、ベートーベンなど、『名曲を上手に弾きこなす』
その事だけを目標にしてしまうと、膨大な時間の練習、努力、忍耐などが必要で、とてもとてもピアノなんて続けてはいられません。
ハッキリ申しまして。(^_^;)

特に大人の方の場合は上達だけが目的ではなく、非日常を味わいたい。
音楽に触れたい。
楽しい時間を過ごしたい。
何かにチャレンジしてみたい。
等々、理由は様々ですよね？

以前、幼稚園男児のお母さんがピアノのレッスンにいらしていました。
とても素敵なお洋服をお召しになっていて、私はその方の服やバッグ、靴を目にするのが毎週楽しみでした。

その方は、ご自分ちの会社のお手伝いとお子さん達のお世話で、とてもお忙しかったのでしょう。
ハイヒールで走る足音が聞こえてくると、その方がお見えになる合図となりました。
そして、レッスンが終わるとまた慌てて帰られるお忙しいお母さん。

そんな多忙な中、レッスンに来て下さるのですから練習はあまり。。。(^_^;)
もちろん練習して来られる事は私も期待してはおりませんでしたから、一向に構わないんです。
ただ、何を求めてレッスンに来て下さっているのかを見極める事に気を配りました。

その方の息子さんは、他の先生でピアノを習っていた様子。
それでお母さんとしては、その息子さんが習う曲を一足先に習っておきたいご様子でした。
よく、曲についての質問も私になさいました。

一般的に、始めは大人の方が頭で理解しますからすぐ上手になるのですが、時間の経過と共に子供の方が上達目ざましく、いつの間にか追い越されてしまうんです。(・・;)

私が想像していた通り、そのお母さんにとってピアノを習う必要がなくなったようでした。
まぁ、少しの間でも間接的に息子さんのピアノ上達に、私も貢献させて頂いたようなものでしょうか。(^w^)ぶぶぶ・・・

この方の例のように、皆さんいろいろな事を求めてレッスンに来て下さる事でしょう。
忙しい大人の方にとって練習が負担にならないように、レッスンの時間を楽しんでいただけるように、そしてチョッピリ得ることもある♪(^_-)-☆
そんなレッスンを心掛けていければと思っております。
時にはレッスンに来て下さる皆さんにも助けられつつ…<(_ _)>

お子さんのレッスンの場合は、また違ってきます。
年齢や男女によっても、微妙に違いますしね。
次は、お子さんの場合を考えてみたいと思います。