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幼児期における音楽遊びの重要性
私には成人した姪がおりますが、二人共音楽が大好きで1人は音楽大学へ進み、もう1人も同程度の技術を身につけております。
二人共、今後音楽と一生かかわりを持ち続ける事でしょう。

この二人の幼児期を振り返るとともに、いかに幼児期における音楽遊びが大事かを考えてみたいと思います。

二人とも幼児期から、常に音楽に囲まれて育ちました。
ピアノ教師である母親と一緒に音楽を聴いたり、歌を歌ったり、音楽に合わせて一緒に踊ったり。
車には、いつも音楽が流れていました。

ちょうどその頃ヤマハの講師をしていた私も、二人の姪とは日常的に音楽を使って遊んでおりました。
歌を歌いながら、同時に振りをつけて踊ったり、リズムを手で打ったり。
楽器を使って音あて遊び、まねっこ遊び、リズム遊び、なんでも遊びと結びつけて一緒に音楽をしていました。

ただ、音楽が好きになるような環境を作ると同時に、専門的な気を配っている点もありました。
音楽の世界でよく耳にする言葉『音感』ですが、実際には「絶対音感」と「相対音感」とに分かれます。
前者の「絶対音感」は、6、7才くらいまでに専門的な訓練をしない限り、身につける事は困難と言われていますが、後者の「相対音感」は大人になってからでも、身につくと言われています。

別になくてはならないものではありませんが、「絶対音感」を身につけていると、それがない場合よりも、ずっと有利に読譜や暗譜をしたり、作曲や編曲をする事が可能なように思います。

私も姉もこの「絶対音感」を身につけておりましたので、姪達にも身につけさせたいと、特に母親である姉は、気を配りながら訓練をしました。

具体的には、2、3才ぐらいから和音や単音を聴かせ、ドレミで真似て歌わせます。
少しづつ聴かせる和音を増やし、最終的にはピアノで弾いた単音や和音を聞いて、鍵盤を見なくてもドレミで答えられるようになるまで、根気良く訓練します。

言葉で書くと、とても難しく厳しい事のように思われるかも知れませんが、実際は、姪達は嫌がるどころかむしろ楽しんで、遊び感覚でやっておりました。

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注釈:「絶対音感」とは、任意の音の音の高さを他の音との比較なしに知覚できる能力(デイリー新語辞典より)
「相対音感」との違いについてはこちらを参照。
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子供は母親や周りの大人が音楽を楽しんでいれば、必然的に興味を持ち、楽しんだり、自然と体も動かすようになるものではないかと思います。
好奇心一杯の幼児期、イメージを膨らませながら音楽を聴いたり、歌ったり、鍵盤で遊んでみたり。
この時期の楽しい音楽体験は、深い音楽性を育む大事な基礎となるという事を、姪の成長とともに確信しました。

この経験を基に、Kei's音楽教室に来て下さる小さな生徒さんには、幅広い、そして楽しい音楽体験をして頂けるようにと考えております。
そしてここでの楽しい音楽体験が音楽を一生の友達とするためのきっかけとなれば、と願っております。

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