嵯 峨 野 逍 遥  (05・05・24)

 さわやかな5月の風の中、気のおけない小学校の同級生数人と京都嵯峨野を散策しました。
前夜の駿雨に洗われたすがすがしい緑の中、桂川のほとりから、亀山公園をへて大河内山荘、
竹林の道を通り二尊院、祇王寺などを訪ねました。新緑が体にしみとおるようでした。

宝厳院の羅漢

宝厳院の参道

亀山公園からの桂川の眺め

大河内山荘
人一首で著名な小倉山南面約2万平方米の荒地に、時代劇の名優大河内伝次郎(1898〜62)が、昭和6年34歳
から30年にわたり、映画の出演料の大半をつぎこみ、山の起伏を生かしてつくりあげた広大な庭園です。
 山道の散策路をたどると、多くの赤松や、もみじにつつまれた大乗閣(山荘)からは、比叡山、大文字,仁和寺の塔などが
遠く望まれ、さらに歩いて草庵風の茶室、滴水庵の縁に腰をおろすと美しい木立が眺められました。

緑の木々に囲まれた大乗閣

大乗閣

木立の間の滴水庵

滴水庵からの眺め

大河内伝次郎  右は当たり役、丹下左膳

         

野宮神社のじゅうたん苔

竹林の道

二尊院
小倉山のもみじで有名なこの寺は、本尊が釈迦如来と阿弥陀如来の2尊で、入母屋造り、寝殿造り風の本殿(国宝)がある。
秋には総門から本堂に向かう参道を彩る紅葉が素晴らしいという。

参道

本堂

庭園 広い縁側に座ってじっくり眺める

祇王寺
平清盛に翻弄された祇王、祇女と仏御前の悲話を伝える尼寺。閑静な庵と苔むす庭が魅力でした。

 草庵の控の間にある吉野窓、障子を閉めると影が虹の色に表れるという。


落柿舎
芭蕉門人向井去来が晩年を過ごした、かやぶきの風雅ないおり。




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