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竜巻の強さを表す指標に藤田スケール(Fスケール)があります.
これは,日本の気象学者の藤田哲也先生が考案した指標で,被害状況からその竜巻の強さを決めます.
今では,世界で共通の指標となっており,竜巻だけでなく突風被害のときにこの指標が使われます.
下の表は,藤田先生の著書「ある気象学者の一生」に書いてある藤田スケールの定義です.
F3の「ミステリーが起こり始める」という文に,竜巻の強さを感じます.
アメリカではF6の竜巻が観測されたこともあるそうですが,日本ではF3までしか観測されていません.
そのF3も日本では2例しかありません(1990年12月の千葉県茂原市と1999年9月の愛知県豊橋市).
藤田スケールの最高ランクは「F12」で,風速が330m/s 〜 365m/sです.ただし,こんなに強い風は地球上には存在しない.
映画ならありそうだけど.
F0 | 風速17m/s 〜 32m/s | 煙突やテレビのアンテナが壊れる.小枝が折れ, 根の浅い木が風に押され傾くことがある. |
F1 | 風速33m/s 〜 49m/s | 屋根瓦が飛び,ガラス窓が割れる.ビニールハウスの被害甚大. 走行中の車が横風を受けて,道から吹き落とされることがある. |
F2 | 風速50m/s 〜 690m/s | 住家の屋根がはぎとられ,弱い非住家は倒壊する. 大木が倒れ車が道から吹き飛ばされ,列車が脱線することがある. |
F3 | 風速70m/s 〜 91m/s | 壁が押し倒され,鉄骨づくりがつぶれる. 列車が転覆し,大木が根こそぎになることがある,ミステリーが起こりはじめる. |
F4 | 風速93m/s 〜 116m/s | 住家がバラバラになって飛散,弱い非住家は跡形もなく吹き飛び, 1トン以上もある物体が降ってきて,ミステリーが起こる. |
F5 | 風速117m/s 〜 142m/s | 人家が跡形もなく吹き飛び,立木の皮がはぎとられ, 車や列車が飛ばされ数トンもある物体が,どこからともなく降ってくる. |
F6 | 風速143m/s 〜 170m/s |