河口湖マラソン 2002.11.24
2年ぶりの出場となった河口湖マラソン。今回は「サブスリー」という目標を持って、この大会に挑んだ。
<23日>
23日のお昼に新宿に集合し、バスに乗って出発。バスの後ろには、河口湖マラソンの常連(のつもりだろう)らしき二人組みのおっさんが乗って、色々と話をしていた。話の内容に興味は全くないが、何か偉そうにバスのケチはつけるは、今回のツアーについてケチるはで、正直うざかった。
3時過ぎに受け付けに到着。雨が降っていた。そして寒かった。
受付でゼッケンを受け取り、宿舎へ向かった。その間、雨がひどくなり、一同びしょ濡れになった。
宿舎につき、ちょっと落ち着いた後、外出し、受付会場で、販売ブース等を覗く。近くでは、ゲストで来ていた大仁田厚が抽選会に参加していた。初めて大仁田厚を見たが、テレビで見るより小さいな、と感じた。
その後、寒かったので、後輩と二人でみんなより先に宿舎へ帰った。
6時過ぎから、夕食。けっこう食べた。というよりは食べ過ぎた(内容はFOODに載せようかな?)。
食後、風呂に入って、明日の準備をする。ゼッケンをつけ、シューズにもチップをつけようと、袋からシューズを取り出した。・・・あれ?
「うっそー!」
な、何と靴を間違えた。いつもレース時に履くのでなく、最近買った靴を持ってきてしまった。少しへこむ僕。でも、普段の練習で遣ってる靴だし、マラソンも走れるので、「ま、いっか」と開き直れた。この時の自分は、さぞ、人騒がせだったろう。
11時に消灯。寝つきの悪い僕は中々眠れず、枕もとにコーラを置き、喉が乾くたびに飲んでいた。全くもって適当だ。
<24日>
5時半に起床。本当ならもっと早く起きる予定だったんだが、朝食が6時からということだったので、眠っていた。スタートが8時半なのに、食事が6時だなんて、(食事は)軽めにしとこう・・・そう思いつつ、しっかりおかわりしてしまった。
7時過ぎに宿舎を出発した。個人的には気持ちが高まる。そして、会場に付いてからトイレに行きたくなる。だが、会場付近のトイレは混んでいる。なので、近くのホテルのトイレを借りることに。ホテルは会場ほど混んでなかったし、綺麗だったので、この考えは正解だった。
8時過ぎ、スタート地点に行く。スタートの号砲を待つ。
そして、8時半にスタート。いつも通りゆっくりと走る人達を掻き分け前へ行く。
(スタート〜10km)
出足は順調。頭の中には最近マイブームの島谷ひとみの「いつの日にか・・・」がBGMとして流れていた。
もっと飛ばしていきたい気持ちが強かったが、オーバーペースが怖く、気持ちは慎重だった。そのせいもあり、入りの5kmは20分20秒と予定より20秒も遅れた。でも、慌てず、ゆっくりペースを上げるかな、という気持ちで走った。
ここで一つ誤算が。サングラスである。いつも気持ちが集中するので、ロード関係のレースではしているのだ。今回もかけて走ったが、寒かったのと、雨がぱらついてた影響で、サングラスが曇る。これによって、集中できなかったんで、5km付近で外した。
5km過ぎで、後輩のA田が「こんにちは」と言って、前を行った。相変わらず礼儀正しい子だ。
10kmはほんの少しペースも上がり、20分03秒でのラップだった。
(10km〜中間点)
ペースの変動もなく、特に書く事もないなあ。ここでは、後ろから喋りながらいかにも「余裕ちゃん」って言いたいそぶりをするランナーが僕を抜いていった(まあ、このランナーは25km過ぎで抜き返したけど・・・)。
あとは、ダッシュしては遅れ、またダッシュする人がいて、僕自身、落ち着きを欠きそうになっていた。
15km通過のラップは20分18秒。20kmが20分37秒と遅れ、慌てた。そっから思わずピッチを上げてしまった。
(中間点〜30km)
中間点の通過し、なぜか早稲田大学の森村哲が今年の箱根駅伝で笑顔で走っている様子が頭に浮かんだ。思わず、僕も笑顔で走った。そうしたら、自然とリラックスできていた。で、ピッチも上がり、25kmでのラップは20分27秒。沿道から見てたらさぞ、不気味だったろう。
だが、25kmを過ぎ、少し疲れてきた。ちょうど橋を渡って、下るところだった。その時、前を見たら、何か見た事のある人が・・・。そう、10km辺りで、話題に出した余裕ちゃんだ。しかし、彼に「余裕」という文字はない。僕がスーッと抜くと、悔しそうな顔をしていた。
その後、徐々にペースが落ちている。自分でも分かった。だが、ペースダウンを最小限に食い止める以外は何も出来なかった。30kmのラップは20分57秒。
(30km〜ゴール)
さすがに疲れが出てきた。表情にも余裕がなく、笑顔なんて作ってる場合じゃない。ラップも徐々に落ちていく。この時、頭の中には、華原朋美の「あきらめましょう」がBGMとして流れた。
「あ〜きらめましょうあきらめましょう♪」
・・・本当にあきらめようかと思った。マラソンがどうでもよくなった。リタイヤしそうになった。が、ある言葉が頭に浮かぶ。
「あきらめたら、そこで試合終了だよ」
ここであきらめたらダメだ、と気づき、再びやる気を取り戻す。
35km地点に行く手前で、後ろから「ファイト!」という声が。Yたけさんだ。そして、Yたけさんにサーって抜かれた。追う気力もない。けど、「後少し、もう10kmないじゃん」と強引に気持ちを切り換え少しずつペースを上げる。ここでのラップ、21分27秒。ここらからゴールまでは給水を1回も取らなかった・・・と言うより、周回遅れや、河口湖1周のファンランナーがたくさんいたので取れなかった。
ラスト3km地点が見えた。そこで、前を走っていた後輩A田を見つけた。どうやら前半のオーバーペースがたたり、失速してたようだ。僕の方がペースが微妙に速かったので、抜いた。
ラスト2km地点。もう足が動かない。何人かにも抜かれた。もう順位なんて関係ない。あとは時間との勝負だった。ラスト1km地点を通過し、サブスリーは確信した。あとは、ただただゴールを目指すだけだった。
そして、ゴールが見えた。一緒に来てた大学の仲間が応援してくれているのが見えた。疲れてスパートこそ出来なかったが、何とかゴール。2時間56分24秒だった。サブスリーだ!思わず、小さくガッツポーズしてしまった。
その後、みんなで温泉に入るも、体中がボロボロ(摩擦で脇や胸、股が擦れたんで)だった為、その傷口がひどく染みた。
今回は運良く3時間を切れた。しかし、今後タイムを縮めていく為には、たくさんの課題がある。それを見つけられた大会でもあったような気がした。
最後に、応援してくれた皆さん、どうもありがとうございました!
距離 |
5km |
10km |
15km |
20km |
ハーフ |
25km |
30km |
35km |
ラスト2km |
GOAL |
通過 |
20'20"
|
40'24" |
1゜00'42" |
1゜21'20" |
1゜25'53" |
1゜41'47" |
2゜02'44" |
2゜24'12" |
2゜47'22" |
2゜56'24" |
LAP |
20'20" |
20'03"
|
20'18" |
20'37" |
4'33" |
20'27" |
20'57" |
21'27" |
23'10" |
9'02" |