箱根合宿

 「そうだ・・・箱根に行こう!」
そう思ったのは7月の初めのこと。
 当初、今年は正直行くつもりがなかった。
 行くつもりがないというよりは行けないって言うほうが強いかもしれない。
 と言うのも、今回の日程は7/30〜8/1、僕は7/31まで仕事・・・行ってもすぐ帰るだけというオチ。
 「それじゃあただ疲れるだけジャン」
と思い、一時は行くのを諦めた。
 が、それだとつまらない夏になると思い、今回超強行日程で行くことにした。

 31日、仕事が終わってから新幹線に飛び乗り小田原へ。
 小田原に着く。早速の災難。バスの終電がとっくに行ってた。
 仕方なくタクシーに飛び乗ることに。
 その際、今回は来てないはずのYちゃんから
 「早く来い」
と言うメールが・・・。疑いもせず、
 「ロールスロイスで今向かってる」
とでたらめな返信。

 10時前に宿舎到着。花火が終わった後だった。
 宿舎に入ると元気な高校生と酔っ払ったアホなOBとまともなOBが迎えてくれた。
 最初は、
 「今頃何しに来たんですか?」
とでも言われるかと思ったけど、みんなから「待ってました!」と言わんばかりの対応をしてもらった。
 特にA野、ヤマコウ辺りからは、
 「寂しかったですよ・・・あの運転する車に乗れなくて」
と早速の先制パンチを食らった。
 みんなから
 「さっき矢島先輩が来てたんですけど、D先輩と入れ違いで帰ったんですよね」
と言われた。
 さすが矢島さんだ。僕に恐れをなして会う前に帰ったのだろう(んなこたあないか)。

 部屋に戻ってから奥山と岩ちゃんと軽く飲んだ。
 奥山はその前に飲んでた酒の影響で疲れていたようだ。
 岩ちゃんと二人で色々と話しこんだ。

 それから広間に行くと高校生の皆に
 「D先輩、顔赤いですよ」
と言われた。確かにちょっと酔っ払ってた。
 その後T口に
 「先輩は飲んでも変わらないんですね。口調も落ち着いています、誰かさんと違って」
と言われ思わず、
 「いや〜、大人ですから」
と答えたら
 「やっぱり変だ〜」
の声が・・・トホホ。

 部屋に戻り岩ちゃん・湯沢と軽く飲み、1時半に就寝。
 俺も疲れてたんだなあ、すぐに酔いが回ったよ。

 翌日、6時半に目が覚める。
 ちょっと頭が痛い。
 去年はサボったが、今年は朝練に参加。
 とても清々しく、爽やかな朝を迎えられた。

 朝食を済まし、チェックアウト。
 さあ、いよいよ最後の練習だあ!
 今日は僕が運転をすることになる。
 皆から、
 「先輩、この車ですか?」
と聞き、予約をして乗り込む。
 ちょっといたずらしたかった僕はわざと運転席に奥山を乗せた・・・案の定動揺してた。
 けっこう面白かった。
 その後、出発。2〜3回わざと軽い急カーブをしたりして遊んじゃった・・・ごめんね。
 最初は雷カーブだとか雷カーブだとか雷カーブだとか(しつこいね)騒いでたが、2日間の疲れのせいか10分ほどすると眠っていた・・・A野とT福以外は。
 A野曰く
 「寝て(雷カーブを)逃すわけには行きませんから」
・・・さすが元キャプテン。

 小田原で降ろした後、奥山らと昼食を買い出し、ゴールのサザンビーチへ行った。
 茅ヶ崎へ向かう途中、車内は一人だったので歌いながら運転した。
 「江ノ島が見え〜てきた♪俺の家も・・・遠いなあ」

 いつも停めている駐車場は、海水浴客の数が多かったのもあり満車状態。
 結局車を停めてから逆走して走ってる皆と合流することに・・・しんどかった。

 40分後に合流。最後の数キロを一緒に走った。
 何人かはあと一歩と言うところでリタイヤし、車に乗っていったが、皆最後まで走れず悔しそうだった。
 (僕の時代じゃそんな奴いなかったなあ・・・さぼり好きだったし)

 無事に皆ゴール。
 今日で引退を決めていたI井も皆より数分遅れてながらも無事にゴール。
 去年は着いていたけど、今年は受験勉強もあり、練習出来てなかったみたいだしなあ。
 でも、この暑い中を最後まで走りきったことは本当に素晴らしいと思う。
 彼女から何か学ぶべきものもあったような気がした。

 海に着いてからは高校生の有志一同が水沼さんを海に落とした。
 しかし、ここで思わぬ誤算が・・・携帯を所持してたんだよねえ、水沼さん。
 もちろん、結果は分かると思うけど壊れちゃいました。
 (水沼さん、本当にゴメンナサイ)

 その後、暑かったのも味方して海に入った。
 ・・・もちろん?3年カルテット(A野、M地、萩ちゃん、ヤマコウ)に落とされた。弱いOBだ。
 それから一泳ぎしようとしたら足に「ピキッ」という衝撃が!!
 ま、まさか・・・げげげ、釣っちゃった。じゃなくて吊っちゃったヨ!
 幸い、深いところにいなかったので、手かきと波の勢いに身を任せ陸に上がった。
 (ちなみに今も痛い)
 初めて海の恐ろしさを味わった。

 最後は平塚駅で電車組、車組に別れ解散。
 今回は電車組だった。
 高校生と同じ格好をし、溶け込んでた(と思う)時は自分も高校生ではないかと思ってた(無理あるかな?)。

 毎年世代は変わってくんで、またこのメンバーと合宿と言うのは難しいかもしれないけれど、来年も合宿には行きたいな。
 高校生の皆、OBの皆、部の引率をして下さった油野先生、そして水沼夫妻。楽しい時間をありがとうございました。
                                                                終

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