カレー大食い選手権


 2002年、1月16日。僕はアホな伝説を一つ作ってしまった。そう、カレーの大食いに成功してしまったのだ。

 この発端はとある人物の一言から始まった。それは、Yたけが「コ○壱の大盛カレー?食えるよ」という一言。最初はYたけさんのみがチャレンジするはずだったこの企画。なぜか僕も参加することになった。体がでかいのと、よく食べるという理由のみで。

 しかし、僕には苦い思い出があった。高校2年のときにこの店の大盛カレーに挑戦し、失敗して店員に罵られるような目で見られたという。そんなことを言っても誰も信じてくれない。しかもなぜか「挑戦する!」と言ってしまった。この時22歳。馬鹿だ。

 当日、Yたけさんが授業を終え、いざ決戦会場へ。確か10人くらいで店に行った気が。僕が1300gのカレー、Yたけさんが1300gのハヤシライスを頼む。一緒に来たメンバーは笑いながら「○○カレー!」と普通サイズのカレーを注文。

「くぅ〜、こうなったら食べてやる!」
半分やけになっていた。


 スタートの合図とともにスプーンを握り、食べ始める。そのときの心境は・・・ちょっとフードファイターのような気分だった。5分後、Yたけさんがものすごいハイペースで食べる。僕はたんたんと食べる。
「川上さん、遅いですよ!」
N島の声援が聞こえる。これも作戦と思いながらも内心あせる。だが、気分はフードファイター、途中で逆転できると思っていた。

 スタートから10分が過ぎる。Yたけさんを抜く。しかも、Yたけさんは苦しそう。僕も苦しいが、お金には代えられない。今だから言えるが、あの時僕は財布に1000円しかなかったので、食べきらねば地獄を見るところだったのだ。

 いよいよ、ラストだ。苦しい。だが、あと一口。食べているのは僕とYたけさんだけ。他のみんなはお腹いっぱいと言わんばかりに満足げな表情。それに対し、僕とたけYたけさん(特にYたけさん)は汗だくの引きつった表情。そして僕が16分20秒(だったかな?)でフィニッシュ!僕の顔よりみんなの顔が青ざめる。実はちょっと余裕がありました。ベルトも緩めなかったし。遅れること2分後、Yたけさんが完食。食べた後失神しかけてた。その後剛健さんは30分ほど動けないでいた。一方、僕も苦しかったけど、15分で5割回復。こうして、僕とYたけさんのフードファイトが終わった。

 数日後、僕とたけYさんの食べきったという証拠写真が店内に掲載されるが、とある2人の人物に落書きされる。僕のほうは何て書かれたか覚えてないが、Yたけさんの方はポラロイド写真の「学生」と記入してあるところに<嘘>と書かれていた。ちなみにその部分は落書き禁止区域だったそうだ。

 さらに数日後、僕の体連の友達でめちゃくちゃな大食いがいるのだが、その男もカレーを食べたらしく嬉しさのあまり、体連室にあるホワイトボードに堂々と記録を記入していた。しかし、体連室のホワイトボードは連絡事項などに用いるもので私的なことに使ってはいけないため、他の友達からこっぴどくしかられ、へこんでいた。

 さあ、次は何に挑戦しようかな!

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