イタリアには、1997年の9月に10日間の日程で、ローマ、シエナ、ピサ、ミラノ、ベローナ、アッシジ、ベネチア、フェレンツェ、ナポリ、ポンペイを見て回りました。
イタリアは、流石に世界遺産が世界一多く、32カ所も登録されている国ですが、私が訪れた8カ所の世界遺産をここで紹介します。
ご存知のサン・ピエトロ大聖堂の写真です。 編集上、イタリアの中に入れましたが、正式には「バチカン市国」です。 国民は、約1万人で独立国としては、世界最小の国です。 サン・ピエトロ大聖堂は、西暦349年に建立され、現在の大聖堂は、16世紀から17世紀にかけて170年がかりで再建されたものだそうです。 外観、内部とも、まさに最高位の教会に相応しい尊厳と美しさを誇っています。 教会内に入ってすぐ右側には、ミケランジェロ作の有名な「ピエタ」像があります。 |
世界最大の古代遺跡群を有する世界遺産「ローマ歴史地区」です。 「永遠の都」とか「街そのものが博物館」とか言われるローマ市内には、300以上の寺院と世界の美術遺産のおよそ3分の1があるといわれています。 左は、周囲527メートル、高さ57メートルのローマ市内最大の競技場・コロッセオの内部の写真です。・ |
中世末期にイタリアで最も繁栄していた都市で、現在もその時代のイタリア・ゴシックの街並みがそのまま残っているのが「シエナ」です。 14世紀に完成した優雅なブッブリコ宮を中心に、緩やかな傾斜で扇形しているカンポ広場に立つと、中世にタイムスリップしたかのような静かで美しい街です。 写真は、ブッブリコ宮です。・ |
写真上左は、「ナポリを見て死ね」のナポリ湾の絶景です。
快晴でなかったので、残念ながら遠方のご存知のヴェスヴィオ火山は見えません。
景色は絶景ですが、街中は狭くごちゃごちゃしていて期待していたほどの所ではありませんでした。
右上の写真は、「ヌオヴォ城」です。
13世紀後半に、フランス・アンジュー家のシャルル1世が建造したフランス風の城です。
西暦79年のヴェスヴィオ火山の大噴火により、ポンペイの町は、すっぽりと火山灰に埋まりました。 写真は、ポンペイ遺跡の中ですが、道路には馬車の車輪の幅に石が敷き詰められており、道端には水道が設置され、また、娼婦の館やパン屋の竈などが、当時の姿をそのままにとどめておりまして本当に驚きました。 なお、どこに行っても建物の屋根は崩壊されておりまして、気温36度のなかで、日陰を探すのが大変でした。・ |
ピサと言えばお馴染みの「斜塔」ですが、世界遺産「ピサのドウオーモ広場」は、広場を構成する、白亜の大理石の「大聖堂」、ロマネスク・ゴシックの「洗礼堂」、回廊つきの中庭をもつ「納骨堂」、6層の回廊の「鐘楼」(斜塔)の4つの建物が、イタリアのロマネスク・ゴシックの建築様式を代表する傑作であるので、登録されたそうです。 写真は、手前から大聖堂、洗礼堂、鐘楼です。 |
対岸の高台にあるミケランジェロ広場から眺めた夕闇迫るフィレンツエの街並みは、息を呑むほどの美しさです。 ドゥーモ、ジェットの鐘楼、ヴェッキオ宮、ヴェッキオ橋などみるべきものは全て見ましたが、特に、ウフィッツィ美術館は、期待どおり素晴らしい絵画が沢山収蔵されておりまして、大変見応えがありました。 |
ヴェネツィアは、約120の島々を約150の運河と約400の橋で結ばれた大変美しい、また珍しい町です。 そこには、ビザンチン、イスラム、ゴシック、ルネッサンス、バロックとあらゆる様式の建築や美術が博物館のように集約されています。 ナポレオンが「世界で最も美しい客間」と絶賛したというサン・マルコ広場に面した、1720年創業の店内がまるで美術館のような有名な喫茶店カフェ・フローリアン(世界で最初のコーヒーショップ)で、ヴァイオリンの生演奏を聴きながら優雅な雰囲気の中で飲んだコーヒーの味は今でも忘れません。 |
2000年2月25日