スバルディープフィールド


 (これは以前にも書いた内容です。データーがより新しくなり、遠い銀河が発見されたのでもう一度計算してみました)

 

 平成20年8月26日のNHK総合テレビ「爆笑問題」で、スバルディープフィールドについて放映していた。

 それによると、128億光年先の銀河を写したということだった。名前は、「最遠方の銀河10K−1」ということである。その映像を放映した。また、宇宙は、137億年前にビッグバンから誕生したということも話していた。

1 考察

 上のことから考える。

 この銀河はビッグバン宇宙論からすると宇宙誕生後9億年後の状態である。そのときに出した光が今地球に届いたということである。そのことを考察する。

 では地球は128億年前にはどこにあったか考えてみる。

 地球はそのときはなかったというのは間違っている。地球はまだ今の形にはなっていなかっただけである。星間ガスか、どこかの星の一部かわからないが、何らかの物質としてあったはずである。83億年後それらは集まって地球という形に変化するだけである。地球上の砂粒ひとつだって途中で生まれたものではないはずである。128億年前にあった物質が変化してできたのである。なぜなら、ビッグバン宇宙論では、137億年前に、全宇宙は一瞬で無から生まれたということになっているからである。したがって、地球を構成する物質もそのとき生まれたことになる。〈注:今ではあまり賛同者はいないということですが、準定常宇宙論では、物質は刻々と生まれているということですから、地球を構成する物質は、同時にではなく、非常に長い年月をかけて生まれたと考えられる〉

 そこで、128億年前〈宇宙が9億歳のとき〉に、地球になる物質と「銀河10K−1」の位置はどのようであったかを考えてみる。

 宇宙が30万歳のとき、光と物質が分かれたということである。物質は、光速より速くは飛べないというアインシュタインの考えを入れると、その後、地球になるはずの物質は光速以下の速度で飛んでいたはずである。実際に地球の宇宙空間の現在の速度は700km/秒ほどであるから、それよりそんなに速かったり遅かったりはしていないだろうと思うが、一応、地球の速度を最大として、光速の速度として計算する。「銀河10K−1」になっただろう物質も光速とする。そして正反対に飛んだとする。すると、宇宙が9億歳のとき、地球と、「銀河10K−1」の距離は、最大で、18億光年離れていることになる。〈実際はもっとはるかに近かったはずだが〉

すると、普通なら「銀河10K−1」から出た光は、18億年たったら地球に届くはずである。しかし、ビッグバン宇宙論によると宇宙空間は膨張しているということだから、「銀河10K−1」から地球は遠ざかっていることになるので、もう少しかかるといえる。

 これは小学校で習った追いかけ算で計算できる。18億光年離れた「銀河10K−1」からの光が、速度Xkmで離れていく地球に128億年後追いつくにはXの値はいくらか、という問題である。答えは、地球の速度Xは光速の87.6%である。およそ、26万km/秒である。

 地球は、128億年前から現在まで、少なくとも、平均26万km/秒で飛んでいたのである。実際は「銀河10K−1」と地球の距離はもっとはるかに近かったろうから、地球の平均速度はもっと光速に近くなるはずである。宇宙空間は膨張しているから、そんなことがあっても不思議ではないということになるのだろうけれど、変な話である。

 どこが変か。宇宙論者は、地球が137億年前から現在の場所にあって、「銀河10K―1」の光は、128億年たって128億光年の距離を飛んで地球にやってきたと考えているからである。昔、地球が、「銀河10K−1」のすぐ傍にあったとは考えていないのである。最初から、地球と「銀河10K−1」の距離は、128億光年離れていたと思っているかのようである。地球中心主義である。

{注:相対性理論では、光速度普遍の原理がある。それによると、光は何ものに対しても光速度であるということである。したがって地球がどのような速度であろうとも、それに対して光速度で迫るのであるから、「銀河10K―1」からでた光は、地球がどの方向にどれだけの速度で移動していようが、18億年で地球に到達しうることになる。たとえば地球が、「銀河10K―1」にたいして、秒速1万kmで離れていったとすると、光はこの地球に対して、光速度で接近するのだから、光は秒速31万kmで飛んでいることになる。反対に、地球が「銀河10K―1」に対して、秒速1万kmで接近しているとすると、光はこの地球に対して光速度で接近するのだから、光は、秒速29万kmで飛んでいることになる。特殊相対性理論の根幹はこのような矛盾によって成り立っている。東京大学教授の、佐藤勝彦氏はこのことを、「常識を捨てなければならない」と説明している。その正否は別にして、特殊相対性理論だと、地球は、128億年前から、「銀河10K―1」と128億光年の距離にあったと考えなくてはならなくなる。これはビッグバン説の、宇宙は膨張しているという考え方に反するので、ここでは考えないことにする}

 

 2 このことから考えられること

(1) ビッグバン宇宙論の矛盾のひとつであるといえる。

   科学者は誰も問題にしないが。

ア 疑問1

 128億年前、地球と、「銀河10K−1」の間の空間が、たかだか、18億光年〈最大で〉くらいしか離れていないのに、光速の88パーセントもの速度で広がっていたら、宇宙の物質は集まって、銀河や星になれなかっただろう。

イ 疑問2

 今、宇宙は最加速されているといわれている。すると、128億年前は、かなり遅かったことが考えられる。すると光はすぐに地球に追いつき追い越してしまうはずだから128億年前の「銀河10K−1」の光は見えなくなってしまうはずである。

 なぜなら、今地球の速度は、700km/秒である。それより遅いということである。平均速度が、光速の88パーセントないと、「銀河10K−1」の光は、地球をとうの昔に追い越してしまっていることになるはずなのにである。

ウ ハッブル定数との不整合

 1メガパーセクト(325万9000光年)で70.1km/秒

ということである。

 18億光年では18億÷325万9000×70.1km/秒である。

これは約3872km/秒である。128億年前地球と「銀河10K−1」は最大でこの速度で離れていたということである。今ではハッブル定数に違いがあるであろうが、これでは話にならない数字である。

 

(2)なぜ、今128億年前の「銀河10K−1」の光が見えるのか

 みんなが考えているように、128億年前から地球と、「銀河10K−1」の間が今くらいに離れていたと考えると、矛盾はなくなる。しかし、ビッグバン理論では宇宙は一点から爆発しているのでそれは不可能である。

 ア 矛盾1

  128億年前にさかのぼっても、地球と「銀河10K−1」が128億光年離れていては、ハッブル定数の意味がなくなる。

 イ 矛盾2

 18億年で、宇宙がそんな勢いで膨張したなら、あと128億年で、さらに離れて、今では数百億光年のかなたに「銀河10K−1」は飛び去っていることだろう。実際に見えているよりはるかに宇宙は希薄になっているはずである。しかし、近傍の銀河は近寄ってきているのさえあるのだから、観測が正確にできるところでは、宇宙が希薄になっているような兆候は見られないといえそうである。

(3)結論

 ビッグバン宇宙は間違っていると考えると、このような矛盾はなくなる。

  

 アンチビッグバン論08年分表紙