ダークエネルギー

 

 平成21年1月4日付けの、朝日新聞社説「世界天文年・さらにガリレオの先へ」にダークエネルギーのことが載っていた。

 それによると、ダークエネルギーは、宇宙全体の7割強を占めるという。そして、そのエネルギーは、万有引力と反対に、「何でもはじき飛ばす「万有斥力」」だという。ほかに、2割ほどの暗黒物質があり、「見える物は、全体の5パーセント」であるという。

 

考察

 以上のことを、太陽系に当てはめて考えて見る。

 現在、太陽系で観測されているのは、宇宙にたった5パーセントしかないといわれる普通の物質のみである。そして、エネルギーは万有引力であり、太陽の出すエネルギーや、公転などの回転エネルギーである。

 太陽系の運動は、これらの物質の質量とエネルギーで計算して、今のところ不都合はない。

 太陽系の見える物質の4倍もあるはずのダークマターはどこにもない。もしあれば、その重力で惑星の公転は大きく影響を受けるはずであるが、その影は微塵もない。

 ダークエネルギーはどうだろう。普通の物質の14倍もあるダークエネルギーの出す斥力は、太陽の持っている万有引力を凌駕し、地球を含めてすべての惑星を宇宙に吹き飛ばしてしまいそうだが、そんな気配はない。

 また、地球上では、地球の万有引力でみんな地球に縛られている。ダークエネルギーはその14倍もありながら、髪の毛一筋をゆすることさえできないのである。下敷きをこすって髪に近づけると、髪は逆立つ。ダークエネルギーは下敷きの力も出ないのである。

 

 このことから、ダークマターもダークエネルギーも、地球上や、太陽系には影すら存在していないことがわかる。

 ではそれらはどこにあるのか。ビッグバン宇宙論者は、宇宙の遠いところにある、という。

 すなわち、観測が正確にできるところには存在できなくて、観測が不正確なところには存在できるのである。お化けが、明るいところではなく、はっきり物が見えない夜に出てくるのとよく似ている。町が明るくなるにつれ、お化けはどんどん郊外に追いやられてしまった。ダークエネルギーや、ダークマターも観測技術の進歩と共に遠くへ追いやられ、お化けの二の舞にならなければいいのだが。
アンチビッグバン論08年分