「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙38


  著者 高田敞






(以下{ }内は上記本よりの引用)

問題1

{空間の膨張とは「2点間の距離が広がる」ことですから。}

考察

アインシュタイン直伝の、相対論者得意の言い換え、ですね。

反対に言い換えてみます。{「2点間の距離が広がる」こと}は{空間の膨張}です、になります。反対にすると、間違いになりますね。逆また真ならずとか。

 A点を積んだ車と、B点を積んだ車を反対方向に走らせます。A点とB点は広がります。しかし、これは、空間の膨張ではありません。たんにA点とB点の距離が大きくなっただけです。

{「2点間の距離が広がる」こと}={空間の膨張}と言う式が成り立たないから「=」ではつなげません。{空間の膨張}={「2点間の距離が広がる」こと}とは言えないということです。

2点間が広がる原理はニュートンまでの物理学で十分に説明できます。しかし、空間が広がる原理は、ニュートンまでの物理学では何一つ説明できません。新たな物理学が必要です。そして、それは一つもありません。やろうともしていません。なぜかというと、空間とはなにかが分かっていないからです。それを広げる、ダークエネルギーなるものが、名前以外に何一つ分かっていないからです。空間のどこにどのようにダークエネルギーが作用して、空間を広げるのかも分かっていません。何一つ分かっていないのです。手掛かりさへないのです。だから研究のしようがないのです。

車に積んだ、2点間が広がった原理は簡単です、車が動いたからです。車は、タイヤが回転したから動いたのです。それが、地面との摩擦と、作用反作用の原理で、車を動かしたのです。タイヤは、エンジンのピストン運動を回転運動にしてタイヤに伝えたからタイヤが回転したのです。車のピストンは、ガソリンの燃焼によって、シリンダー内の気体が膨脹したことで動いたのです。と、その仕組みは説明していけます。素人でもできます。科学者さへお手上げな空間膨張とはまるで違います。2点間が広がることと、空間が広がることは、このようにまるで違う現象です。

 言い換えてことを矮小化して、矮小化したことだけで、証明するのは科学ではありません。科学は、あらゆる条件に広げて、検討することが大切です。{空間の膨張}は{空間の膨張}です。「2点間の距離が広がる」ことは「2点間の距離が広がる」ことでしかありません。言い換えては科学にはなりません。詐欺師のやり方にそっくりになります。気をつけるべきです。それで、うまく説明できても、科学を遅らせる目くらましになるだけです。

 この、言い換えてことを小さくし、邪魔な条件を切り捨てることで成り立っているのが相対論です。

 

 次にその目くらましを考えてみます。

 

問題2

{空間膨張とは「二点間の距離が広がる」ことですから、必ずしもその空間の「外側」は必要ありません。}

考察

{「二点間の距離が広がる」}と言い換えたことで、この宇宙の{「外側」は必要ありません。}と述べています。{空間膨張とは「二点間の距離が広がる」}と言い換えることで、成り立っている理論です。言い換えることで、都合のいい現象にすり替えて説明しています。言い換えずに、空間膨張には{「外側」は必要ありません。}と言い切るべきです。それができないから、2点間に言い換えて、ゴムひもにして、ゴムひもなら成り立つと、いつの間にかゴムの伸び縮みに転化してしまっています。ゴムひもの伸び縮みと、空間の伸び縮みはまるで違う現象なのにです。相対論お得意の3段論法です。科学ではありません。

 ビッグバン理論は、最初1点から始まったという理論です。空間も時間も物質もエネルギーもすべてがその顕微鏡でも見えないほど小さな1点から始まったということです。ではその1点はどこにあったのかという問題は生じます。1点の外側は何かという問題は存在します。宇宙は膨張し、地球の大きさほどになり、太陽ほどになり、太陽系ほどになり、銀河系ほどになりと、膨張していったはずです。そのときどきにその外側があったはずです。宇宙に大きさがあるなら、端が必ずあります、端があればその外があります。宇宙は小さな点から始って今も膨張しているということですから、どんなに大きくなっても必ず端があることになります。人間には解らないだけです。
 宇宙の内側と外側があることになります。ビッグバンの内部と外部がやはり問題になります。宇宙の外側は何なのかという問題は生じます。もちろん人間には必要ありません。遠すぎて、人間に影響することはないでしょうから。すると、ビッグバンも必要ありません。遠い過去のことなど人間に何一つ影響することではありませんから。

結論

科学はごまかしてはいけません。基本中の基本です。ゴムひも抜きで、空間の外側を究明するのが科学です。比喩で説明するのは、商人や政治家の世界です。言いくるめて、自分の主張を認めさせようとする世界です。一見うまく説明できたようでも、それがかえって、事実を見つけるための目くらましになるような気がします。この場合も、相手に理解させようとするために持ち出したゴムひもが、かえって空間膨張とその外側を究明することを中止させています。この宇宙とそれが広がった空間とを考えることでビッグバン宇宙を説明するのが困難になるとしても、そこから目をそむけてはならないのが科学ではないでしょうか。もし、ビッグバン宇宙論が絶対正しいと思い込んでいるから、それに反することや、邪魔になることを否定したり、ないことにしたりしたいのなら、それは科学でいちばんしてはならないことです。科学の歴史を見ればそれが分かることです。