「重力とはなにか」(大栗博司著)への手紙37
著者 高田敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
問題1
{ビッグバンの「残り火」}2
考察
宇宙空間には塵がある。その温度を測ると、2、7kほどになるんじゃないかということがビッグバン以前には言われていました。これは宇宙の塵がマイクロ波を出しているということです。
この説だと、限りない昔から、宇宙の塵が、全天でマイクロ波で光っていることになります。そして今後も光り続けることになります。
宇宙が塵に満ちているのは観測されています。塵は温度を持つと、マイクロ波を出すことも実証済みです。
これだと、地球から常に観測できる宇宙背景放射になります。マイクロ波はどんどん通り過ぎるけれど、塵は次々にマイクロ波を出しているからです。途切れることも終わることもありません。見るために奇跡は何一ついりません。性能のいいアンテナがあれば、それだけで十分です。ビッグバンの「残り火」を見るためには奇跡がいくつも積み重ならなければならなかったこととは大違いです。
結論
宇宙背景放射が、宇宙の塵であるということを科学的に否定したのを見たことがありませんけれど、あるのでしょうか。それなら不勉強の素人と笑ってください。でも、背景放射がビッグバンの「残り火」である、と言い切るには、宇宙背景放射が宇宙の塵の光ではないことを証明する必要があります。でもできないでしょう。