Andy Kaufman。本名はAndrew Geoffrey Kaufman。 1949年ニューヨークで生まれる。 幼い頃からパーティーなどで、歌、ダンス、映画、手品などの オリジナルの芸を披露し、お金を稼いでいた。 ドラッグ、酒にどっぷりの荒廃した高校時代を過ごした後、 超越瞑想法(TM)に出会い、生活が変わる。 日に2回の瞑想を欠かさず、瞑想によって人前で芸をする怖れを取り払った。 ボストンのグラーム短大TV学科に進学。 大学内の放送局で自作の子供番組"Uncle Andy's Fun House"を作り出演。 それまでに作りためてきたネタを持って有名なコメディー・クラブへ出演を し始めると、一見子供にしかウケないんじゃないかと思われるネタが 今までにない斬新さ、オリジナリティ、面白さとして 好感触でもって受け入れられ コメディー界では知る人ぞ知る存在になっていった。 | |
1975年、アメリカの長寿コメディ番組"Saturday Night Live"の 第一回放送に「Mighty Mouse」のネタで登場。一夜にして有名人となる。 アンディの名を全米中に知らしめたのは、1978年から放送された シットコム"TAXI"。 アンディの持ちネタである「ガイコクジン」にヒントを得た人物設定で、 アンディは移民のエンジニア「ラトゥカ・グラバス」を演じた。 (でもあまりアンディはシットコムの仕事が好きじゃなかった) 1979年にはカーネギーホールで今までの芸の集大成ともいえる ワンマンコンサートを成功させる。 会場全員に「ミルク&クッキー」を配ったことは、 映画「マン・オン・ザ・ムーン」でも感動的に描かれていた実話。 愛らしいラトゥカのキャラクターとは正反対のイメージの「プロレス」を、 しかも女性だけを対戦相手にしてステージやTVでやり始めると 女性に浴びせるアンディの罵声が本気と取られて好感度急降下。 それでもそれが楽しいアンディは最強最悪のキャラクター、 トニー・クリフトンに扮してトーク番組などで大暴れ。 |
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観客を笑わせるために芸をするのではなく、ステージで何かを行い、 それを見た観客の反応を見て自らを楽しませていたという人。 だから、アンディのすることは見ている人を笑わせるだけではない、 怖がらせたり、怒らせたり、緊張させたり、が混じり合い、 一体どこまでがジョークで、どこまでが本気なのかが見ている人にはわからず、 結果、多くの人に誤解を受けることになったのだそう。 アンディが求めていたのは、観客の型にはまった笑いではなく、 本気で笑ったり、本気で怒ったり、というリアルな感情だった。 アンディの周りにいた友人たちも、果たして演技なのか、それとも 本気でやっていることなのか、しばしば混乱したという。 TVでの過激な言動から激しい気性の人と思われがちだけど、 実際はシャイで温和でエルビス大好き女の子大好き チョコレートケーキ大好きの瞑想を欠かさない 愛すべき人物だったという。 1983年、非喫煙者がめったにかかることがないという 珍しい種類の肺癌を発病。 その発病でさえ、周りには「今度こそ騙されるもんか。」と なかなか信じてはもらえなかったそう。 1984年5月16日、35才で他界。 アンディに影響を受けた、というコメディアンは数え切れないほどで、 ロビン・ウィリアムスなどもそのうちのひとり。 「すべての道はアンディに通ず」( by ダナ・カーヴィー) |