RME Hammerfall DSP Multiface
RMEのブレークアウトボックスを使用するタイプのオーディオカード。
ライン入出力が各8ch、デジタル入出力は光(ADAT対応)/同軸の1系統、10in 10out対応の
強力な製品です。ワードクロック端子やヘッドホンアウト端子も備えています。
入手したのは2011年12月、中古で安かったので購入。
RMEのカードとは今まで縁が無かったので、初めての購入でした。
現在は、動作確認に使用したサブマシンにそのまま取り付けてあります。私はEcho製品の
ファンなのですが、サブ環境は違うメーカーのカードでも良いなと思いましてね。
形態としては、DSPを載せたPCIカードまたはカードバス用のPCカードと、ブレークアウト
ボックスをIEEE1394ケーブルで接続して使用する形になっています(IEEE1394ケーブルを
使用しますが、転送プロトコルはRME独自とのこと)。
私が入手したのはPCI版で、PCIカードはDSPチップだけが載っている形です。
PCIカード側で使用されているチップは下記。
・Hammerfall DSP PCI Card側の使用チップ
XILINX SPARTAN XC2S100
XILINX XC9536XL
接続先のMultifaceはボリュームのゲイン調整をするジャンパが内部にあり、この設定を
変更するためにカバーを外せることになっています。現在の設定を確認するのと、内部の
確認をしたいのとで、カバーを開けて中身を確認。下記のチップが使われていました。
・Hammerfall DSP Multiface側の使用チップ
XILINX SPARTAN XC2S100
XILINX XC9536XL
Codec・・・AKM AK4528
OP Amp・・・NJM4580
ヘッドホン用DAC・・・Analog Devices AD1852
使用されているDSPはPCIカード側とMutiface側とで同じだったのですね。
ヘッドホンの用DAC、AD1852はRME製品の多くで使われている高性能なDACです。
以前、友人から借りて試した96/8 PSTは硬質な音でしたが、Mutifaceのヘッドホンアウト
端子からの音は硬質というようなことはなく、癖のない音でした。
因みに、ドライバのバージョンによってはPCIカードのファームウェアをアップデートする
必要があるのは要注意。
また、PCIカードは後継製品(Multiface II等)の接続に使用可能ですが、Revisionによる
制約があるようなので、確認の上で使用する必要があります。