Echo Layla 3G
Echo Audioの現行オーディオカード最上位モデル。
ずっと売れ残っていた某PCショップで値崩れしたところを19,980円と言う安値で入手した。
Thunder K8WからH8DA8-2にメインマシンのマザーボードを変更した後も、引き続きPCI-Xに
さしてメインの音源として使用しています。
Layla 3GはLayla 24/96の後継モデルとなり、基本的な機能はLayla 24/96から引き継いで
おり、同軸/光デジタル入出力(光デジタル入出力はADATにも対応)と8chのアナログ出力、
8chのアナログ入力を持つ1Uラックマウントタイプのブレークアウトボックスを備える点も
同じです。
変更点はアナログ入力のCh1,2がバランスTRSと48Vファンタム電源のXLRと兼用(ドライバ
ソフトで切り替え)になった点と、ブレークアウトボックスへの給電方法が外部AC入力から
PCIカード経由での供給に変わったことだが、最大入出力数(ADAT使用時は16in16out、それ
以外の場合は10in10out)の変化もありません。
PCIカードの方は3.3Vのスロット(PCI-Xスロットや64bit 66MHzの3.3Vスロット)に実装可能
なようになっている。アメリカではLayla 24/96のPCIカードに対し3.3V PCIスロット改造を
実施しているが、日本ではこれを実施していないためPCI-XスロットにEchoのカードをさして
使用したい場合は必然的にGINA 3GまたはLayla 3Gを選ぶ必要があることは要注意。
使用されているチップは大きく変化があり、DSPにはFreescale(旧Motorolaの半導体部門)の
SSP26980VF100が、D/A、A/D用のCodecとしてCIRRUS LOGICの192KHz対応Codec、CS4272が採用
されている。CS4272はEcho AudioのFirewire用オーディオデバイス、Audio Fire12と同8でも
使用されており、本製品の価格が前モデルより下がったのはこれも要因の一つだと思われる。
CodecはLayla 24/96と同様ブレークアウトボックス内に配置されており、アナログ信号は全て
ブレークアウトボックス内で処理され、PCIカードとブレークアウトボックス間ではデジタル
信号に加え電源電圧がやりとりされている。電源のピンが増えた為、接続用ケーブルはRGB用
D-Sub15pinとそっくりなケーブルとなっており、ケーブルの取り回しは少し悪くなった。
なお、ブレークアウトボックスにも電源スイッチは無く、ホストの電源と連動するよう改善が
図られた。しばしばブレークアウトボックスの電源を入れ忘れた私としては、少し嬉しい改善
となっている。これはLayla 3GではCardBusタイプのホストアダプタが製品展開されなかった
ことが関係しているのかも知れない。
音質は良好でLayla 24/96と近いよう方向付けされているが、PCIカードからの電源供給に変更
されたせいか若干細いように感じられるが、個人的には十二分に使える(聴ける)音だと思う。
ヘッドホン端子も健在なので、使い勝手の良さに変わりはないと言う認識で良いだろう。
最後に、Layla 3Gの同軸デジタル入力Layla 24/96が抱えていた相性問題は改善されています。
SD-90の同軸デジタル出力からLayla 3Gに入力してみましたが特に問題は出ませんでしたので、
同軸デジタル入力を軸に使う人はLayla 3Gの方が向いているかも知れません。
Layla 3G(Card)