Echo Layla 24/96
Echo Audioの一世代前の最上位オーディオカード。
現品限りの特価(7万円)となっていた物を友人にそそのかされて新品で購入した(苦笑)
私が買ったカードの中でも最高額のカードであり、現在も使用している。
Laylaは同軸/光デジタル入出力(光デジタル入出力はADATにも対応)と8chのアナログ出力、
8chのアナログ入力を持つ1Uラックマウントタイプのブレークアウトボックスを備えた仕様
となっている。
最大の入出力数はADAT使用時は16in16out、それ以外の場合は10in10outとなる。
DSPにはMotorolaの24bit DSP、143410を、Gate ASICとしてXILINXのSPARTAN/XLシリーズの
XCS30XLを使用し、一つのドライバで複数枚のカードを併用することも可能となっている。
D/Aコンバータ、A/DコンバータはM-AudioのDELTA1010と同様、ブレークアウトボックス内に
搭載されており、アナログ信号は全てブレークアウトボックス内で処理されており、カード
とブレークアウトボックスの間ではデジタル信号のみをやりとりしている。この為、接続用
ケーブルはD-Sub9ピンの細いケーブルで済むようになっており、ケーブルの取り回しは楽に
なっている。
DELTA1010との違いはデジタル入出力端子もブレークアウトボックス側に設置されている事、
ヘッドホン端子を備えていること、ブレークアウトボックスにも電源スイッチがあり、当然
ホストとは非連動となっていることだ。ブレークアウトボックスの電源はACコンセントから
直接取る(AC100-240V)仕様であり、ACアダプタ等で無駄な場所をとることは無い。
LaylaにはPCIカードタイプのほかにCardBusタイプのホストアダプタがある為、携帯性も考慮
してこのような仕様としているものと思われる。
その音質は最上位のカードに相応しく、文句のないものだ。
Echoのカードは空間表現力より力感に優れた音が出るが、下位モデルのGINAよりも全体的に
一回り上と言うことで良いだろう。性能、仕様的にライバルと言えるDELTA1010との比較だと
力感ならLayla、空間表現力ならDELTA1010が上になる。この辺は好みの問題になる思うので
試聴できるならば試聴して好きな方を取るということで良いだろう。
難点はブレークアウトボックスの電源をたまに入れ忘れることでしょうか(苦笑)かつては
更新が遅かったドライバも2006年以降はかなり早いペースで更新が行われ、現在では64bit版
Windows用のドライバも提供されるなど、サポートは優秀と言えます。
もう一つの問題点としては同軸デジタル入力に相性が出やすい点が挙げられます。
GINAとLaylaは同軸デジタルの入力に相性があり、SD-90の同軸デジタル出力と接続を行うと
リンクが確立してもノイズまじりでしか音が再生できない。ケーブルを変えると大分改善が
見られたが、問題解決までには至らなかった。SD-90とデジタル接続を行いたいという場合は
光入力を使うことになるでしょう。
Echoは後継モデルのLayla 3Gでキープコンセプト路線を採ったので、次のメインマシンでも
Layla 24/96を継続使用する・・・そう思っていたのですが、メインマシンに使用したマザー
ボードに5VのPCIが無かったのとLayla 3Gが安く手に入ったのとで、現在はLayla 3Gの方を
メインで使用しています。
国内代理店のHookupさんが、Echoがアメリカ本国で実施していたPCIカードの3.3V対応改造を
実施してくれれば良かったのですけれどね・・・
Layla24/96(Card)