Echo AudioFire 2
EchoのIEEE1394音源エントリーモデル。
端子構成はTRSバランスのアナログ入出力各2chとMIDI IN/OUT、同軸デジタルIN/OUT、
更にヘッドホンアウトとなっており、基本的な端子は一通り備えています。
対応するサンプリングレートは24bit 96KHzまで。
MIDI IN/OUTと同軸デジタルIN/OUTについてはブレークアウトケーブルで引き出す形に
なっていますが、このケーブルは恐らく同社のMIA MIDIと共通の物です。
また、AudioFire 2はその小さな筐体を利してIEEE1394バスのバスパワー動作が可能と
なっています。ACアダプターは添付していますので、ノートPC等から4pinのIEEE1394
ケーブルで接続して利用することも可能です。
入手は2011年8月。ライン入力不可のジャンク品を6,980円と安価に購入しました。
AudioFire 2にライン入力が出来なくても、デジタル入出力が出来ればAudioFire 12と
組み合わせて利用する価値がある、そう判断しての購入でした。
AudioFire 12は動かすまで一苦労しましたが、AudioFire 2はその経験を活かしたため
すんなりと動作させることができました。
AudioFire 12とAudioFire 2を組み合わせることで、12in/12outで24bit 96KHzまで対応
するデジタル入出力と、ヘッドホン出力を得られるのでより強力な構成になりました。
内部構成について。
AudioFire 2は前期と後期で使用するCodecが異なり、前期は旭化成マイクロのAK4620A
現在はその後継品のAK4620Bを使用しています。AudioFire 12はIEEE1394端子の尖った
側の向きで見分けられますが、こちらには特に見分け方は無いようです。
因みに、私が入手したのはAK4620Aを使用した前期型でした。
ジャンク扱いで修理も出来ないので、遠慮することなく分解して中身を確認。
中身はIEEE1394コントローラとDSPチップが載った基板と、Codec、DACが載った基板の
二層に分かれていました。
因みに、下記のチップが使用されていることを確認しています。
Codec・・・AK4620A
OP Amp(ライン用)・・・NJM2068
OP Amp(ヘッドホン用)・・・NJM2114
ヘッドホン用DAC・・・AK4382A
DSP・・・XILINX SPARTAN XC3S250E
IEEE1394・・・TI TSB43CB43A
ヘッドホン用のDACとして、なかなか良いDACを使っています。実際、小さい筐体ながら
なかなか良い音がします。
なお、EchoのIEEE1394音源はホストと接続しなくても単体で動作が可能です。
AudioFire 2の場合、入出力のボリュームこそ調整出来ませんが、アナログ、デジタル
各2chを入力出来るミキサーになります(単体動作させるためにはACアダプターを使用
するか、外部給電出来るIEEE1394ハブに繋ぎっぱなしにする必要がありますが)。
私は単体動作させてDACとして利用していることが多いです。
サブヘッドホン(ATH-ESW9)との組み合わせでは低音も結構出て、メイン環境との違いを
楽しめています。