10000rpmのHDD

10000rpm HDDの歴史は1997年にSeagateが第一世代のCheetahを投入してから始まりました。
当初はその高性能と強烈な発熱が話題になったものです。
2000年にSeagateがCheetah X15を投入して15000rpmの時代が始まりましたが、実際に主流に
なったのは2001年になってからでしたので、10,000rpmのHDDが市場で主役を努めていたのは
2001年までということになるでしょうか。
それ以後はミドルレンジ市場で容量を求めるユーザの為の製品になった感があります。
こちらでは主に2000年から2002年まで、各社が最高性能を競っていた頃から容量重視に転換
し始めた頃までの10000rpm HDDのベンチマークを掲載しています(丁度この頃が98で試す
為に出たHDDを片っ端から買っていた時期だったと言うことなのですけどね)。
2003年以降の10000rpm HDDはランダムアクセス性能は劇的な向上を果たしていないものの、
記録密度が上昇した分の恩恵でシーケンシャルRead/Write性能は大きく向上しています。
そのおかげで98ではトップスピードが出ないようになってしまいました。




FUJITSU MAG3091MC

元々はUltra2 SCSI対応だったMAGのI/F部を改修してUltra160対応にしたのが本HDDである。
(Ultra2 SCSIモデルは型番末尾がLC/LP、Ultra160 SCSIモデルは型番末尾がMC/MPとなる)
テストに使ったのはCOMPAQのOEM品で型番がBD00962A66、ファームウェアはB007となって
いるものだ。改修とファームウェアの更新が良い方向に向いたようで、ベンチマークでは
一世代後のHDDと比べても上を行くランダムアクセス性能を見せてくれた。Read/Writeの
速度は流石に後の世代のHDDに及ぶべくもないが、コストの掛かっている方向が正しいと
言えるHDDだろう。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

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read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

28763

28523

28404

28208

4304

28747

28667

8759

11869

SC-UPU2

28523

28208

28326

28326

4304

28755

28507

8766

11787

CHANPON3

28763

28523

28404

27788

4304

28780

28627

8785

11912


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

31541

3546

8.46

2.73

29600

20100

SC-UPU2

31521

3533

8.46

3.03

29300

20100

CHANPON3

31545

3539

8.43

2.75

29500

20100



WinBench99のTransfer RateはIOI-A100U2Wのものを掲載。
内周部でも落ち込みは小さいのだが、20Mbyte/sを切ってしまうのは今となっては不満点と
なるだろうか。





FUJITSU MAJ3182MC

MAGの後継となった100000rpm HDDがMAJである。テストに使用したのはCompaq OEM品の為、
型番はBD018635C4となっていた。ファームウェアはB017である。
この世代の中ではシーケンシャルRead/Writeの性能は高い方に入り、同世代のHDDで最速と
言われるAtlas10K IIとほぼ同等の数値を叩き出す。しかし、ランダムアクセス性能は特別
高い訳では無い。また、他のHDDと比してCPU使用率がやや高めなのも気になるところだ。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

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read

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copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

40795

41124

40793

40795

5378

41440

41659

10064

21395

SC-UPU2

40959

41290

40156

41207

5383

41491

41524

10051

21240

CHANPON3

40795

41124

40078

41290

5382

41507

41642

10077

21440


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

47383

3692

8.77

2.97

42400

28400

SC-UPU2

47357

3648

8.9

3.26

42400

28300

CHANPON3

47395

3691

8.77

2.87

42400

28300



WinBench99のTransfer RateはIOI-A100U2Wでの結果を掲載しておく。
落ち込み幅は特別大きい訳ではないので性能的には優れていると言えるだろう。





FUJITSU MAN3184MP

MAJの後継となるのがこのMANである。こちらはFUJIさんからご紹介頂いたショップで購入
したもので、富士通のHDDとしては珍しい箱での購入品となった。ファームウェアは0107と
なっていた。Read/Write性能は同世代のHDDの中では優秀で、特に外周部は最速の値を記録
して見せてくれた。ランダムアクセス性能とCPU使用率は平均的な値だったが、使い勝手は
良いHDDと言えるだろう。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

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read

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read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

54467

53056

53612

52111

5523

55024

55202

11554

22659

SC-UPU2

53056

52512

51328

53194

5549

55024

55261

11313

22353

CHANPON3

53612

53056

51328

53471

5552

54994

55291

11577

22589


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

62860

4186

8.22

2.87

55100

35800

SC-UPU2

53850

4153

8.23

3.09

55000

35800

CHANPON3

62436

4189

8.25

2.99

55100

35800



WinBench99のTransfer RateはIOI-A100U2Wの結果を掲載。
最内周でも30Mbyte/sを確保出来るので、今でも十分実用に耐えると言う判断で良いだろう。





FUJITSU MAP33367NC(18Gbyte版)

MANの後継になるのがこのMAPだ。MAPからはI/FがUltra320 SCSIとなった。この為、型番の
末尾がUltra160 SCSIの表記ではMC/MPだった所をNC/NPに変更されている。
テストに使ったのはCOMPAQ OEM品でドライブの型番はAD01836222、ファームウェアはHPA6
となっており、更に容量が18Gに制限されていた。
98ではbootに使えないが、これくらいの性能があるならば147Gや73Gを安く手に入れたい
HDDだと思う。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

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read

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copy

read

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Random
read

Random
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IOI-A100U2W

59534

63601

66064

68956

10685

69470

69565

19684

31781

SC-UPU2

53333

53894

58181

62438

10941

63054

62629

19635

31742

CHANPON3

61316

59534

64809

64809

7294

68956

66407

19530

32292


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

62474

4211

8.20

2.92

66700

60300

SC-UPU2

53751

4160

8.29

3.18

59600

59300

CHANPON3

62365

4212

8.22

2.86

65200

60300



WinBench99のTransfer RateはこちらもIOI-A100U2Wのものを掲載。
記録密度の上昇でRead/Write性能が大きく上昇しており、Ultra2 SCSIでは外周部の性能が
出し切れていない。





HITACHI DK32CJ-18MC

日立の10000rpm HDDは販売ルートが少なく、高価で手が出しづらいものがあった。新品を
取り扱っていたのはUSES'S SIDEくらいだっただろうか。結局入手は中古と言う事になった。
テストに利用したのはファームウェアがJ9A9のものである。
ベンチマークの結果はライバルのCheetah 18XLよりは上だったものの、MAJやAtlas10K II
には及ばない結果となった。しかし、このHDD性能はそこそこながらインパクトのある音を
聞かせてくれるので、個人的には非常に気に入っている。スピンアップ時の「バチン」と
言う音やランダムアクセス時の盛大な音は今のHDDでは考えられない程のレベルなのだが、
これはこれで味があって良いと思う。
なお、今回テストに使ったファームウェア(J9A9)はqlogic製U160 SCSIコントローラと接続
した際にUltra160動作させるとParity Errorを誤検出し速度がUltra2 SCSIに落とされると
言う問題が発生するバージョンである。MegaRAIDと接続する場合はMegaRAID側で対処して
いるがMylexのカードでは確実に問題発生するので、接続するカードを考えるか、HDD側の
ファームウェアをしっかり確認するかの注意が必要だ。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

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read

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copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

36440

40156

36055

36055

5373

36467

36689

10273

22088

SC-UPU2

36311

40156

36183

36375

5373

36571

36794

10115

22102

CHANPON3

36702

39843

36183

35992

5372

36480

36821

10230

21969


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

39864

3754

8.63

3.07

37100

23200

SC-UPU2

39872

3738

8.72

3.06

37100

23200

CHANPON3

39890

3761

8.65

2.97

37100

23200



WinBench99のTransfer RateはこちらもIOI-A100U2Wの結果を掲載。
最内周でもなんとか20Mbyte/sを確保し、綺麗な速度の落ち方を見せてくれている。





HITACHI DK32DJ-18MW

DK32CJの後継にあたるモデル。こちらはDK32CJ比で高速化と静穏化が大分進んでいる。
同世代の他社製品と比べると性能的には外周部の速度がやや遅いのだが、内周部の速度の
落ち込みが小さく、またCPU使用率が低さと電流を大きくは取らない(12V=0.5A , 5V=0.7A)
ことが製品としての長所となる。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

46971

51716

46971

47188

7128

47385

47694

10616

10637

SC-UPU2

46757

51716

46971

47407

7154

47517

47627

10580

10687

CHANPON3

44521

46125

45109

42401

7144

44348

42989

10374

10366


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

54675

4058

8.23

1.35

49100

35500

SC-UPU2

54777

4038

8.29

1.6

49100

35500

CHANPON3

50452

4056

8.22

1.4

45800

33800



WinBench99のTransfer RateはこちらもIOI-A100U2Wの結果を掲載。
今回のテストではCHANPON3で数字が振るわない傾向があったが、速度の落ち込みが小さく
描く線はなかなか優秀と言えるだろう。





IBM DDYS-318350(Ultrastar 36LZX)

IBMの10000rpm HDDが比較的楽に手の届く価格になったのがこのDDYSからだったと思う。
テストに使ったのはF/W Rev.がS93EのSCA版だが、調子があまり良くない為Writeの数字が
若干悪い場合があることは覚えておいて頂きたい。
性能的には同世代の中ではRead/Write性能は平均的だがランダムアクセス性能は遅い方に
なるだろうか。
DPSS同様IOI-A100U2Wに接続するとデバイススキャンでストールするのが難点である。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

SC-UPU2

35068

33683

34132

32353

7485

35056

31420

10192

13561

CHANPON3

34948

34710

33794

33794

7850

34913

31980

10329

12648


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

SC-UPU2

36183

3600

9.08

3.06

34600

22800

CHANPON3

36933

3623

9.02

2.87

34600

22800



WinBench99のTransfer RateはSC-UPU2での結果を掲載。
他社製品と比べると、一番速度の出る美味しい領域が大分狭いのが分かるだろう。
最内周での速度もやや低めとなっている。





IBM IC35L018UWD210(Ultrastar 73LZX)

DDYSの後継モデルとなるのだが、この世代からIBMのモデル名の付け方が変わったのでこの
ような長いモデル名となった。35でDiskの径(3.5インチ)、018で容量(18GByte)、Wで接続
形状(68pin)、末尾の10で回転数(10000rpm)が判別出来るので、命名法則をきちんと覚えて
おけば迷うことは無いだろう。
難点はDPSSと同様に時折発する奇妙な補正シークらしい音があることか。
今回テストに使用したのはファームウェアがS5BSのもので、性能的にはこの世代の中では
平均的と言ったところだが、DDYSに続きこちらもIOI-A100U2W接続時にデバイススキャンで
ストールする為、ベンチマークの採取が実施できなかった。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

SC-UPU2

51457

40000

51979

50944

7143

53866

51200

21727

22624

CHANPON3

51716

43024

52111

53333

7135

54036

54208

21927

22750


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

測定不可

SC-UPU2

53147

4156

8.43

3.08

53300

30200

CHANPON3

59317

4196

8.39

2.85

53300

30200



WinBench99のTransfer Rateの測定結果は、SC-UPU2でのものを掲載。
外周部はそれなりに良い数字なのだが、内周部での速度の落ち込みが大きめで30Mbyte/sを
切る結果となった。





IBM IC35L018UWDY10(Ultrastar 146Z10)

Ultrastar 73LZXの後継モデル。146Gbyteのモデルが追加されたのが最大の特徴だろう。
Read/Write性能、ランダムアクセス性能共に相応の進化を遂げている。現在は価格も安く
なっているので入手するには適しているかも知れない。
なお、今回テストに使用したのはファームウェアがS23Cとなっているものである。
この世代になっても時折発する奇妙な補正シークらしい音は健在なので、静音マシンには
お勧め出来ないのだが、IOI-A100U2Wに接続してもやっと動作するようになってくれたので
爆音マシンでも良い人にはお勧め出来るだろう(苦笑)
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

57852

46971

61873

56417

7153

64321

56857

24633

24003

SC-UPU2

48995

40795

59362

49829

7156

61134

51821

24603

23659

CHANPON3

57206

45109

61686

54758

7153

64000

55113

24421

24031


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

58522

4268

7.96

2.87

63600

46000

SC-UPU2

52623

4235

8.07

3.11

56900

46000

CHANPON3

58308

4259

8.01

2.96

63500

46000



WinBench99の結果はIOI-A100U2Wのものを掲載。
前世代のUltrastar 73LZXとは異なり内周部でも速度の落ち込みは小さく、約45Mbyte/sを
キープ出来ている。十分戦力として計算出来るHDDとなっているはずだ。





Quantum Atlas10K II

Quantumの10000rpm HDD第二世代の製品。同世代の他社製品と比べても明らかに一歩抜けた
性能を示し、15000rpmの第一世代HDDであるCheetah X15と互角という評価を得た10000rpm
HDDの名機である。
今回テストに使用したドライブのファームウェアはDA40となっていた。
現行のHDDでも叶う物が存在しない高いランダムアクセス性能に加えて高いRead/Write性能、
低いCPU使用率をベンチマークで改めて見せてくれている。
当時は高性能な分だけ価格も高く、今でも中古の価格はやや高めなのだが10000rpmのHDDで
ランダムアクセス性能を重視するならAtlas10K IIが一番だろう。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

49951

39843

43948

39921

7162

41830

40554

31498

21530

SC-UPU2

46544

40000

43115

40795

10727

41881

40731

26501

21875

CHANPON3

49951

38640

44232

40235

7160

41357

40764

30631

21463


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

45589

4332

7.42

2.66

42000

29100

SC-UPU2

45347

4281

7.48

2.86

42000

29000

CHANPON3

45508

4333

7.41

2.79

42000

29000



WinBench99のTransfer RateはこちらもIOI-A100U2Wの結果を掲載。
8Mbyteのバッファが効果的なのか外周の開始部が異常に速い。そこは別格としても全体の
速度の落ち込みは小さく、最内周でも実用に耐える速度を出していることが分かる。





Quantum Atlas10K III

Atlas10K IIの後継モデルなのだが、記録密度が上がった分Read/Write性能は上がっている
もののランダムアクセス性能はやや低下している感がある。
ベンチマークに使用したドライブのファームウェアは020Kとなっていたが、全体の性能は
同世代のHDDの中では平均的と言えるだろう。特筆するべき点は発熱量の少なさで、今回は
ベンチマークのために比較的長時間冷却無しで駆動したのだが、最後までほんのり暖かく
なる程度で終了した辺り98のデスクトップ筐体に内蔵するのに適しているだろう。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

55956

48995

49708

52512

4320

51302

45249

35140

26764

SC-UPU2

51457

44521

48530

54323

5389

50693

45734

32904

25950

CHANPON3

55956

48530

50073

53471

5380

51302

45511

35383

26276


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

62032

4168

7.86

2.89

54100

33100

SC-UPU2

53932

4108

8.03

3.28

53900

33100

CHANPON3

61933

4144

7.90

2.97

54100

33100



WinBench99のTransfer RateはこちらもIOI-A100U2Wの結果を掲載。
最内周でも30Mbyte/sを確保出来ているので性能的には合格点だろう。





Seagate ST39204LW(Cheetah 18XL)

私が一番最初に購入した10000rpm HDD。Cheetahの第四世代にあたる製品である。
IOI-A100U2Wと組み合わせてベンチマークを採った結果、LVDで動作させないとフル性能を
出せない(= Ultra Wide SCSIの実限界値(約33Mbyte/s)を越えてLVDの世界に入った)事を
確認させてくれた。このHDDを買って以降、私は一台も自分で使う目的ではIDEのHDDを購入
した事は無い。
テストに使ったHDDはかなり初期の物で、ファームウェアは0001となっている。
数字的には今となってはどうと言うことの無い数字になったが、このHDDも私のPC人生を
変えた一品と言うことで間違いないだろう。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

34948

37508

33739

33962

5384

34673

33941

11347

18513

SC-UPU2

33463

33573

34019

33518

5410

34629

33828

10939

18716

CHANPON3

33907

33573

33627

34247

5399

34676

34121

11376

18249


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

38857

3615

8.9

2.62

35700

24900

SC-UPU2

38839

3562

8.97

2.82

35800

24900

CHANPON3

38886

3612

8.9

2.64

35700

24900



思い出深い組み合わせでもあるので、WinBench99のTransfer RateはIOI-A100U2Wでの測定
結果を掲載。ブレの少ない綺麗な奇跡を描いてくれている。
内周部での速度の落ち込みは比較的小さめという判断で良いだろう。





Seagate ST39205LW(Cheetah 36XL)

Cheetah 18XLの後継品。他社製品よりもかなり早い段階での登場となったせいか、性能の
向上は割と少なめで、このモデルで他社の前世代製品とほぼ同等の性能と言った感もある。
Read/Write、ランダムアクセス性能、CPU使用率と一通りの値がCheetah 18XLよりも改善を
図られているので、使い勝手は上がっているのは間違いない。
テストに使ったドライブのファームウェアは5063となっていたが、ファームウェアで全く
別物の性能を示す可能性はあるかも知れない。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

38787

39689

38861

39383

5379

39414

39521

13813

21969

SC-UPU2

39233

39233

38423

39308

5390

39414

39521

13890

21805

CHANPON3

39383

39383

38787

39536

5395

39233

39536

14085

21736


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

44792

3852

8.66

2.67

40100

26800

SC-UPU2

44792

3847

8.72

2.92

40100

26800

CHANPON3

44831

3866

8.71

2.72

40100

26800



WinBench99のTransfer RateはSC-UPU2での結果を掲載。Cheetah 18XLとはやや傾向が違う
ものの、描く奇跡は比較的綺麗である。





Seagate ST318406LW(Cheetah 36ES)

Cheetah 36XLの後継品。比較してみるとRead/Write性能は大きく向上したもののその他の
部分は若干悪くなった感もある。
ファームウェアは0108となっていた。このファームウェアは安定した数字を出せたので、
悪いものではないだろう。
難点はどうにも安っぽい基板だろうか。Cheetah X15 36XLもあるので主役ではなくなった
分だけコストは低下していっているので、当然と言えば当然なのだが。
HDBENCH
 

HDBENCH2.61

HDBENCH3.22

HDBENCH3.40b6

Host Adapter

read

write

read

write

copy

read

write

Random
read

Random
write

IOI-A100U2W

50692

52244

51847

51716

10698

52058

52432

15751

25153

SC-UPU2

51457

51457

49467

51457

10753

52085

52378

16235

26216

CHANPON3

50195

51979

51847

51847

10700

52244

52459

16156

25403


SCCTLとWinBench99
 

SCCTL

WinBench99

Host Adapter

順次読み出し(先頭10%)

ランダム読み出し

Disk Access Time

CPU Utilization(%)

Transfer Rate (Beginning)

Transfer Rate (End)

IOI-A100U2W

61777

3966

8.85

2.87

53100

42500

SC-UPU2

48603

3959

8.75

3.11

53200

42400

CHANPON3

61717

3971

8.79

2.95

53200

42500



WinBench99のTransfer RateはこちらもSC-UPU2の結果を掲載。内周部の速度の落ち込みは
かなり少なめで、9GByte付近まではほぼ一直線の奇跡を描いている。