モナコ日記 3
 2006 5/15〜6/1」までの18日間、モナコに於て3度目のデモンストレーションとなった今回は、東京から専用の治療ベッドを持ち込み、やる気満々でのモナコ入りです。
パリを経由してニース空港、午後8時着。荷物をピックアップしてターミナルを出るといつも通りにタクシードライバーが出迎えてくれた。アメリカ製のアースライトベッドに改造を加えたベッドがSクラスのトランクにジャストフィット。これで車内は広々、気分よくモナコへ向け出発!
時刻はもうすぐ9時になると言うのに夕暮れの景色が一面に広がりまるで箱根ターンパイクのような景色の中を、ハイウェイは登り下りしながら約40分、モナコ市街に入った。
前回と同様、会場となるボーリヴァージュで一旦ベッドを下ろし、今回もお世話になる方の新居のお宅モナコ・ビル(旧市街)へと直行。もう10時前だというのに外はまだ充分明るい。

一日休養をとり、さあ出陣! モナコでの移動はバスが一番便利。私もモナコ・ビル(旧市街)からボーリヴァージュまで毎朝バスで出勤です。
今回は前回、前々回と治療にいらした方々のご厚意で、事前に案内状をお配り頂いたり、知人の方々にお話をして下さった事もあり3週間に及ぶデモンストレーション治療は予約がいっぱいの状態で嬉しい悲鳴となりました。


治療にいらした方々のお顔ぶれは多岐にわたり、当然お仕事の内容も各々が抱えられる症状も様々でした。又、今回は期間が長かったことから一人の方が数回もの治療を受けに来られる方が多数でした。
そのお顔ぶれの一例として、アルベール皇太子侍従のフリンガン氏は長年の慢性疾病の治療をさせて頂き、針治療の即効性をまずその場で実感され、又驚かれ、デモンストレーションの間、三回治療を受けられ「こんなに長年辛かった症状が軽くなった、とても楽になった。」と大変喜んで頂きました。

モナコの経済界を席巻するパストゥールファミリーのジャン・ピエール氏もやはり慢性的症状にて二回治療を受けられ、針治療の効果を実感され、ご自身で体験後とても楽になり改善がみられたので、是非ファミリーの方にも治療をとお連れになられました。

他にもヴァイオリニスト、ピアニスト、バレリーナ等のご職業を持たれる方々がおいでになり、それぞれプロならではの様々なトラブルを抱えてお仕事をなさっていることを再認識しました。
ミュージシャンの方々は手指や肘、肩に、又バレリーナの方々は腰や股関節、膝関節等にトラブルが多く、いずれも手術をすれば問題解決ということにはなりません。
ほとんどの方が鎮痛剤やマッサージ等でどうにかその場をしのいでいるという方が多く、その場で症状が治まり、持続効果のある針治療に驚かれ、満足して頂いたことは言うまでもありません。

又デモンストレーション最終日には侍従フリンガン氏のご夫人がわざわざ私の労をねぎらいおいで下さり芸術界、スポーツ界でのビッグスポンサーでもあるアルベール皇太子のお写真と記念メダルを頂戴致しました。

今、世界は薬による副作用や危険性のない、又、手術に頼らない治療を求め、西洋医学だけでなく東洋医学を取り入れた医学に移行しつつあります。

3週間のデモンストレーションに来られた方々も異口同音に「針治療というものを初めて体験したが、副作用の心配も無くわずか一回の治療でこんなに楽になるなら、針治療と言う部門を絶対医療(病院)の中に取り入れて欲しい、もっと身近にスタンダードになってほしい」との言葉でした。
そして私も然り、いつもお話する通り、針治療が医療のスタンダードとなることを願って止まず、そのため日々努力を重ねております。今回は約3週間と期間が長かったことにより、多国から多数の方々がおいでになり充実度の高いデモンストレーションとなりました。

そして三度目のデモンストレーションとなった今回も前回、前々回同様、当所に長年ご来院の患者様のご厚意により無事終えることが出来ましたことを心から感謝致しております。又、併せてセイリン株式会社、タカチホメディカル株式会社両社様にもご厚意を戴きましたことを心より厚く御礼申し上げます。

皆様のお力、ご厚意を戴いて無事終了となりましたが、一日も早く皆様のご期待に応えるべく「針治療の現場の必要性」を解き、実現させ、医療の基準となることを願い努力を続けて参ります。

今年のF-1優勝はF.アロンソ(ルノー)でした。
サーキット全体を眼下にし、その醍醐味は今も脳裏に胸中に残っています。
さて 来年は…?


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