TEACCHとは…
アメリカのノースカロライナ州で、ショプラー教授らによって研究・開発され、19 72年に全州規模で実施されることになり、同州の自閉症児・者に対する療育・
支援の公式プログラムに指定されました。そのプログラムは子供だけに限らず、
自閉症の人を全生涯にわたって支援するものとして発展してきました。
長い経験をもち、長年月(30年)にわたって効果が確かめられています。
<基本理念>
・周囲の人達が自閉症の人達に歩み寄り、自閉症の人達の特性や機能に合せて
環境の方を変更する。
・表に現われる問題行動よりも、根に有る認知障害を考慮した療育を行なう。
・自閉症の人達が、地域社会において有意義に暮らし、自立した生活ができる
ようになることを目標とする。
・共同治療者として親の立場・意見を尊重し、連携する。
・自閉症の人達の特性を文化ととらえ共に生きる。
・正しい診断と詳細な評価に基づき 一人一人の個人(低機能の人から高機能の
人まで)に合った個別教育計画(プログラム)を作成し、生涯にわたって
継続する一貫した総合的・包括的な援助を行う。
・自閉症の人一人一人別々に学習能力の綿密な評価に基づいて、出来ないことに
重点を置くのではなく、出来ることを伸ばすような教育方針を立てる。
Treatment and Education of Autistic and
related Communication handicapped CHildren の頭文字をとった略語。
「自閉症および関連領域のコミュニケーションに障害をもつ子供たちの治療と
教育」という意味で、アメリカのノースカロライナ州の自閉症の人、その家族、
関係者、自閉症の支援者を目指す専門家を対象とした包括的プログラム。
我が家では、じゅんちゃんの療育にTEACCHを使っています。
その理由は、こども総合療育センターでTEACCHを採用していたということも
ありますが、一番の理由は「自閉症の人達を健常者に近づける」のではなく、
「周囲の人達が自閉症の人達に歩み寄る」「出来ないことに重点を置くのでは
なく、出来ることを伸ばす」という理念に共感したためです。