<構造化>
・自閉症の人達は、予測を立てて行動することがなかなか出来ません。
これから起こる事も予測出来ず不安で混乱するので、視覚優位の自閉症の人達が
目に見える形(絵カードなど)で分かりやすく示して、「今、何をどうするのか。」
という予測が可能なようにします。
1.時間の構造化:写真や絵カードを使って、スケジュール表を作成する。
・いつ始まり、いつ終わるのか?
・何をどれだけやれば終わりなのか ?
・この後何をやればいいのか?
2.場所の構造化:「ここは○○する場所」という具合に、環境を通して意味を
理解する。余計な情報を遮断して混乱を防ぎ、集中力を高める。
・目的別に部屋を分ける[ 食べる所、勉強する所 ]
・見ただけで分かる表示 (色別のカーペット、マット、床にテープで区画、
衝立、カーテン etc)
3.方法の構造化:手順を示す。
(1)実物を見せて伝える
(2)写真を見せて伝える
(3)絵カードを見せて伝える
(4)言葉で伝える
・言葉は 分かりやすい表現でシンプルに伝え、あいまいな言い方
(抽象的表現)はしない。
・否定的な言葉は控える。
・手順の示し方は ルーチンを 左から右、上から下 など一定にする。
じゅんちゃんの事例を紹介する前に、<構造化>について説明しておきます。
構造化と聞くと何か特別な事と思われるかもしれませんが、私たちが日常生活を
送る中でも、様々な所で構造化されているんですよ。
次の頁にいくつか紹介します。