固形燃料 裏マニュアル ver. 1.00β 文責 吉野 1.必要な物と量 1.1.薬品類 一回一テーブル分として、 Ca(CH3CO2)2 1.8g CH3CH2OH 50 mL 1.2.器具類 演示用 一テーブル分として、 50mL ビーカー x 1 100mLビーカー x 1 蒸発皿 x 1 撹拌棒 x 1 マッチ 燃えさし入れ 洗瓶 るつぼばさみ 当日準備用 最低、 薬匙 2.すること 2.1.出発前の準備 i) 特になし 2.2.当日の準備 i) 各テーブルに以下の物を用意する。 a) 酢酸カルシウム 1.8g; 50mLビーカーに入れる。 b) エタノール 50mL; 100mLビーカーに入れる。 c) 撹拌棒 1本 d) 蒸発皿 1個 e) マッチ f) 燃えさし入れ g) 洗瓶 h) るつぼばさみ 2.3.演示 i ) 酢酸カルシウムに水5mLを加えて撹拌し溶かす。 ii ) これをエタノールに加え撹拌すると固形物が生成する。 iii) 残ったエタノールを空きビーカーに移し、固形物を蒸発皿に盛る。 iv ) マッチで火を付けると燃える。 2.4.当日の後処理 i ) 残ったエタノール廃液は回収する。 ii ) 固形燃料を燃やした後の灰は冷めてから集める。 2.5.帰ってからの処理 i ) エタノール廃液はそのまま廃液として排出する。 ii) 灰はそのまま固形廃棄物として排出する。 3.注意点と備考 3.1.準備関連 i) 酢酸カルシウムは行く前に秤量、分包すべきか? 3.2.演示関連 i ) やけど注意。燃焼容器は熱い。 ii ) 固形燃料は火力が強い。燃焼成分はエタノールなので炎の色がうすく見えづらいので注意。 iii ) エタノールに引火しないよう注意。 iv ) 服に引火しないよう注意。 v ) 酢酸カルシウムは完全には溶けない。この溶液は飽和溶液。 vi ) ゲル化は生徒にさせてもいいかも知れない。 vii ) 原理:酢酸カルシウムはエタノールにはほとんど溶解しないので、エタノール中で析出し、コロイド粒子になってゲル化する。ゲルがエタノールを閉じこめるので固形燃料になる。 3.3.後処理関連 i ) エタノール廃液は約1割水を含む。 ii ) 燃焼後の灰は酢酸カルシウムか、酸化カルシウム系の何か。