小鳥の声がする。

ああ、そうか。

もう朝なんだ。

寒さで、縮んでいた体を
う〜んと、大きく伸ばす。


窓からは朝の光が差し込んでいて。
今日もいいお天気。

これならこの休日を有意義に過ごせるわ。


よし、じゃ。
起きようかな。


ぎしりとベッドを軋ませて
体を起こす。



おや。

何だか違和感が?



何かが、おかしい。


私のベッドってこんなに大きかったかしら?

それに、部屋全体も少し大きく感じるけど。



まだ頭が起きてないのかしら。


パタパタと姿見の所まで歩いていく。


そして自分の姿を鏡に映し出す。


それと同時に
がちゃりと


ドアが開く。


「秋葉様。お目覚めでしょうか?」





「狂気の暴走」





私の姿を見るなり
琥珀にしては珍しく。


感情を露にして驚く。
口元に手を当て。

信じられない物を見たかの様に
目を大きく見開く。


実際、私だって信じられないわよ。
いきなり
起きたら私の体が小さくなっていたなんて。


だからこれは絶対琥珀の仕業だって思って。
来たら、いの一番で文句を言ってやろうと思っていたのに。

その琥珀の驚き様じゃ、違うみたいね。
でも、信用ならないから。
この娘は。


そう言う顔してたって。
腹の中では何考えてるか分かったもんじゃないし。



「秋葉様。
今何気にトンでもなく酷い事考えていませんでしたか?」

いいえ。
気のせいよ、琥珀。
それはまったくの気のせい。


私が貴方にそんな酷い事考えるなんて
ある訳ないじゃないの?


「それで、ですね。
秋葉様。
その様になってしまわれた事に
何か心当たりは御座いませんか?」


「私は、絶対に貴方の仕業だと思っていたから。
他には考え付かないわね」


「やはりそんな事考えていたんですね。
酷いです、秋葉様。
琥珀の何処がいけないというのですか?」


「全部、そう。全部が。
その偽善ぶった仕草とか。
裏表のありすぎる所とか」


何気に毒吐きまくりですね、秋葉様。

琥珀の目がそう訴えてるけど。

そんな事気にしない。

気にしてたら負けだし。

こんな時で無いと言いたい事言えないし。


「さて。
それでは、今現在の問題を解決しましょうか?」

すぐに立ち直った琥珀が私の向かって言う。

「そうね。
まず、問題点は。
どうして私がいきなり小さくなったか。

誰の仕業か。

解決方法はあるのか?」


「そうですね〜。
私の持っている薬でも。
今だこの効果のあるものは出来ていないので。
私に関して言わして頂ければ、シロです。

真っ白けっけです。

解決方法は・・・・・・

お話が先に進めば自然と解決するかと」


そこでそんな発言はいけないわ琥珀。


例え、読んでいる人全員が、
どうせ、また夢オチか何かだろ?

とか推測していても。


この物語の住人が
そういう物語外の事に言及してはいけないのよ。
それがここに住む者のルールよ。




「しかし、秋葉様。
大分小さくなられましたが。
ご不自由は御座いませんか?」


琥珀がしゃがみ込んで私と同じ高さになる。

多分、今の私は
あの有間のウチの娘さん位のスペックなんでしょうね。


一回も会った事はないけど。
話で聞くとこれ位らしいし。


今の私は
16歳の私をそのまま小さくしたみたいで。
デフォルメって言った方が正しいのかしら?

ホント精密なデフォルメ。

何から何まで完全に再現されてて。


試してないけど。

「檻髪」とかも出来るんじゃないかしら?

やってみる気はないですけど。




「そうね、今の所。
取り立てて、不自由はしてないわ」


そうですか。
何て言ってるけど。

明らかに何か企んでいる目をしてるわ。
長年一緒にいた私が言うんだから間違いはない。

これは新しいおもちゃを見つけた時の目。

つい
琥珀の手が真っ直ぐ伸びる。

そのまま私の方向に。

つん

人差し指で私のおでこに触れる。



何がしたいのかしら。

「琥珀、何をしてる・・・の?」

そう言って琥珀の元に進んだ筈。


なのに。

ずずず・・・

その場から一歩も進んでいないし。


「一寸、琥珀、止めなさい」

バタバタ
指をどかそうと握ってみるけど。
全然、動かない。

ピクリとも。

何で?
そこまで私弱くなってるの?


じたばたと琥珀から逃げようともがくけど。

それこそちびっ子の私じゃ
悔しいけど
琥珀には勝てないし。


ぶんぶか腕を振り回す。

でも当然リーチが違うから
私の腕が当たるなんて事はない。


琥珀は
「あは〜。秋葉様、可愛いですよ〜」
とかいって更に指に力を込めてるし。



キーーーーーーーー

顔を真っ赤にして暴れる。

けど何をしたって敵う訳でもない。


ああ、もう疲れた。


ハァハァと肩で息をする。

この程度で息を切らすなんて、何て無様。


悔しさで涙が滲む。

クスクス笑ってる琥珀もムカつくし。


コンコン
ドアがノックされる。

?誰?

「誰って志貴さんか翡翠ちゃんしかいないじゃないですか?
この作家は他の人はロクに書けないんですから」

だから物語のキャラがぶっちゃけるな。


「秋葉?大丈夫か?
何か、やたらとドタバタしてるみたいだし。
体調でも悪いのか?」

ああ、もう。
何でこう言う時だけ鋭いんですか?



「大丈夫です、何でもありません。
心配なさらなくても」
「志貴さ〜ん、大変ですよ〜。
一寸入らして下さい」

途中で琥珀が私の口を塞ぐ。


止めなさい琥珀。
これは当主命令よ。
今すぐその手を離しなさい。



もがーもがーと
呻く私を完全に無視して
琥珀は更に兄さんを呼び込む。

「実はですね、秋葉様が・・・・」


「秋葉がどうしたって?!」

血相変えて兄さんが飛び込んでくる。


ああ、見ないで下さい、兄さん。
今の私を見ないで。

じたばたと足掻くけど
がっしりと琥珀に羽交い絞めされていてはどうしようもない。


真っ赤な顔をした私と。
満面の笑みをしてる琥珀。



凄い勢いでドアを開けた兄さん。


この光景を見て固まってる。




私もさっきまで大暴れしてたけど。
兄さんの姿を見てから固まってしまった。




この中では一人正常な琥珀のみクスクスと笑ってる。

こ〜の性悪ネコがぁ〜。


元に戻ったら絶対にコテンパンにしてやるぅ。




「あ、あの。琥珀さん。
これは一体?」


目を白黒させている兄さんに
琥珀が一言。

「何を言ってるんです?志貴さん。
どっから見ても秋葉様ではないですか?」



「はぃぃぃ?
この娘が秋葉ぁ?」

兄さんが素頓狂な声を上げる。

そうなんです、兄さん。

信じられないでしょうけど、紛れも無く秋葉なのです。



兎に角秋葉なんです。



「これが、秋葉?」

信じられないものを見た様に顔面蒼白な顔をしてる。


くっ。
急に手で顔を覆う。

そして私を拒む様に横を向く。


あああああ
そんな兄さん。

こんな姿になったからって私を避けないで下さい。

更にもがもが喚くけど、一向に琥珀は私を解放してくれない。


兄さん、兄さん。私を一人にしないで。


兄さんは苦しげにハァハァと息をしてる。



前屈みになって苦しげに。


?兄さん、気分が悪いんですか?


「もがががが、もが」

「秋葉様、何仰ってるか分かりませんよ」

「もが、もがが」

「ええ、判りました。手を離しますから」

くすぐったいですよ〜
とかほざきながらやっと手を離す。



「琥珀、兄さんが、又気分が悪くなったんじゃ」

「大丈夫ですよ。無問題です」

きっぱりと言い放つ。

でもその間にも
兄さんは顔を覆ったまま体を折り曲げている。


「志貴さん、大丈夫ですかぁ?」

猫なで声で聞いてる琥珀。
又何か企んでるわね。

「こ、琥珀さん。お願いですから・・・・・」


?何かしら。


「兄さん?大丈夫ですか、本当に?」

兄さんの元へ駆け寄ろうとする私を琥珀が引き止める。

「放してよ、琥珀。兄さんが」

「分かってますよ、秋葉様。
ですが」



そう言って琥珀は私に耳打ちする。


・・・・・・・
じょ、冗談じゃないわ。
そんな事って、そんな事って!!!

「ですが、その方が志貴さんには効果的ですよ」

くぅぅぅ
その含み笑いが嘘だって言ってるぅ。

「ほら、志貴さんが心配なのでしたら
迷ってる暇はありませんよ」


琥珀にいい様に遊ばれてるとしか思えない。


でも、それで兄さんが回復してくれるのなら。

トテトテと兄さんの方に歩いていく。


(クスクス。秋葉様も世間知らずですから〜。こんな事で引っかかってしまうなんて〜)


「あ、あの。あのですね」

兄さんは私の方をジロリと見る。
その目は血走ってて、とても怖くって。


びっく
体が硬直してしまう。

でも、でも言わないと。



「あ、あのね。
お兄ちゃん、大丈夫?」

うううううう
恥ずかしい。
幾ら姿が小さくなったって
頭脳は大人なんだから。


こんな事、流石に素面じゃ言えないわよ。


兄さんはもっと苦しげに呻き出す。
がくりと膝を突いて

両手で顔と言わず、頭まで覆ってしまう。

「お、お兄ちゃん?
大、丈夫?」


おずおずと兄さんに近づく。


「く、来るな、秋葉。
頼む、来ないでくれ」

片手で私を拒む様に突き出す。


「そんな、そんな事言わないで。
幾ら私がこうなってしまったからって。
お兄ちゃんまで、私を見捨てないで」


お兄ちゃん、お兄ちゃん。
熱に浮かされた様に
同じ言葉を繰り返し呟く。


「止めてくれ、秋葉。
もう、止めて、くれ」


兄さんの声が弱々しくなる。

「だって、心配なんですよ。
だから、だから・・・」

小さく
又一言、呟く。

お兄ちゃんって。


「ウヲヲヲヲヲヲヲヲヲ!!!!」


その言葉がもう限界だった。

最初から
小さい秋葉を見てからかなりのダメージだったけど。

その秋葉から「お兄ちゃん」なんて聞かされたら。

それも、何時もの強気な秋葉でなくて。
おどおどとした秋葉から。



だから何とかこの衝動をやり過ごそうとしたのに。
追い討ちまでして来て。


・・・・・

ああ

もう駄目だ。

このまま、狂ってしまおう。

もう
ホンノウノオモムクママニ・・・・・・




突然、お兄ちゃんはガバッと跳ね起きると
天を仰ぐ様にして

大声で叫び続ける。

体を痙攣させ

仰け反る様に

手を震わせ

怒号を喉から搾り出す。




「ふぇ。
お兄ちゃんが、お兄ちゃんが」

いきなりのお兄ちゃんの行動に
腰が抜けてしまった。


「あらら〜。志貴さん、完全に狂ってしまってますね〜」

ニコニコと擬音すら見えそうな位の笑顔で
琥珀は楽しそうに笑ってる。


「秋葉様のその一言が引き金だったんでしょうが。
元々、妹属性がおありだったんでしょう。
ですから、小さくなった秋葉様のその言葉で」


「ッて、何冷静に観察してるのよ。
さっきよりもっと大変な事になってるじゃないのよ」

あ。
髪の毛が真っ赤に。

やっぱり小さくなっても檻髪は出来るのね。



てりゃ。

檻髪で琥珀を絡め取る。


「無駄無駄ですよ〜。
流石の秋葉様でも威力がなくては無意味です〜」


一応グルグル巻きにしてるけど、全然効いてなさそう。



お兄ちゃんは闇夜に血に狂った様に声にならない声を上げている。

「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ!!!!!!!!」


ピタ

急に声が止まる。


恐る恐るお兄ちゃんの方を向く。



ビビクッ


余りの姿に気を失いそうになる。


「あら〜、志貴さん。
まるで、某オロチの人みたいですね〜」



私には何の事か判らないけど。

お兄ちゃんは今度は前屈みになって
腕をだらんとして

大きく口を開いて

ハァハァと苦しそうな息遣い

でも、でも目だけは完全にイッてしまってて。


怖いよ〜

泣きたい所をグッと我慢して
「こ、琥珀。何とかして。
お兄ちゃんが狂ったのは、貴方のせいよ」

「あは〜。もう無理ですね〜。
こうなってしまっては
後はこの衝動が収まるのを待つしかないですね〜」


き、気楽に言うなぁ〜。

この極悪人
人でなし
割烹着の悪魔
悪魔の手先
腹黒の薬師


えとえと
後何かあったかしら。

兎に角似たような暴言を連発する。



「ヲヲヲヲ。
アキハ、アキハ、アキハ、アキハ。
ウ、ウウウウ、ウヲヲヲヲヲヲッ!!!」

本気で怖いよ。

助けて〜翡翠〜。



「あは〜、志貴さん。ヤっちゃって下さ〜い」

琥珀のその言葉をきっかけに
お兄ちゃんが私に飛び掛ってくる。


きゃああああああああああああああああ

がばっとしゃがむ。

ぽ〜ん

何やらコミカルにジャンプしたお兄ちゃんは
私の後ろの琥珀にダイヴする。


「きゃああ。
駄目ですよ、志貴さん。
私には翡翠ちゃんと言う人が〜(はぁと)」


何やら勘違いしてる琥珀と


「ウウウウウ、
チガウ。アキハ、ジャ、ナイ。
アキハ、ドコダ」


ポイと
ダイヴした琥珀を横に捨てて
周りを見回す。


「志貴さん、酷いです。
ル○ンダイヴまでして、私に向かって来たのに。
簡単に私を捨てて」

よよよよよよよ
と、泣き崩れる琥珀。


でも無視。





バーン


又唐突に
ドアが開かれる。

「秋葉様。大丈夫ですか?」

ああ、やっと助けの神が。

「・・・・・一体何があったのです?」


その気持ち、私も判るわ。


狂ってるお兄ちゃんに

泣き崩れる(振り)琥珀に

小さくなってる私。


「ああ、やはり。
遅かったですか」


遅かった?


「どうしたの、翡翠」

「はい、実は姉さんの部屋でこの様な
本を見つけまして」


そう言って
私にその本を見せる。

えと
「サルでも出来る簡単洗脳術(小人化編)」

・・・・・・・

なんてものを


「姉さんがこの本を熱心に読んでいたので。
もしやと思いまして。
恐らく、秋葉様でお試しになった後に
本命の私を・・・・」

ギリリと
歯軋りをする音がする。

翡翠と
琥珀に


「あは〜。バレてしまってはもう誤魔化せませんね〜。
そうなんですよ〜。
それは、翡翠ちゃん用にと思っていまして。
でも、いきなり使うのは流石に危ないかなと。

なので申し訳御座いませんが
秋葉様で試させて頂きました」

ぺこりと
お辞儀する琥珀。

「それで許すと思ってるの、琥珀。
私をここまでして。
お兄ちゃんも狂ったままだし。
これでどう落とし前をつけるのかしら」

「あはは〜。
そんな物知りませんよ〜。
このままドタバタで、お仕舞いです」

ンな事が許されるか。


「姉さん。それは余りにも
ご都合主義過ぎます。
ちゃんと、全てケリを着けて下さい」


ビシ
翡翠の指が琥珀の顔に突き出される。


「あ、あはは〜。
翡翠ちゃん。冗談ですよね〜」

「冗談ではありません。
姉さんがこのままシラを切り通し
作家に迷惑をかけるというのなら。
私も実力行使に出なくてはなりません」


翡翠、ナイスよ。

翡翠の指がゆっくり動き出す。

琥珀もその指が動き出すにつれて
引きつった笑いになる。


「あはは〜。
舐めないで下さい。
枯れてもこの琥珀。
策略家として名を馳せている者として
ここで簡単に折れると思いますか?」

段々琥珀の笑顔が怖いものになっていく。


「仕方ないですね。
出来ればこの手は使いたくなかったですが」

ずずぃ
翡翠が琥珀に向かい指を更に突き出す。


「貴方は、洗脳」

「アキハーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

又も、狂ってるお兄ちゃんが私目掛け
ダイヴしてくる。


いやーーーーーーーー
もう嫌。こんなの。


夢でもいいから、兎に角早く終わって。




「あはは〜
やっぱり、ドタバタで終わるんですね〜」

「そんな事をさせません。
このまま洗脳を開始します」

グルグルと指を回転させる。

と、とにかく
今はお兄ちゃんを。


ブンと顔を振る。

一緒に髪も動き



そうだっけ。

そう言えば

「あらら〜」

一緒に琥珀も動く。
琥珀、檻髪で捕まえてたんだっけ。


空中で琥珀とおにいちゃんは激突死。


もとい、激突し。


ダブルノックダウン。


「今よ、翡翠。
早く、洗脳して」


「かしこまりました。
では」


グルグルグルグル
翡翠の指が動き出す。



ああ、やっとこれで終わるのね。

この悪夢の様なお話も。


「あはは〜。
まだですよ〜、まだ終わりませんよ〜」


ええ
この戯言も綺麗サッパリ忘れて。









「・・・・・・もう朝なのね」

ああ
何だかやたらと疲れてるわ。


とてもしんどい夢を見ていたような。


ま、いいわ。

そろそろ琥珀が起こしに来る時間ね。

今日もいい天気。

これなら・・・・・

「・・・・・・ってもう夕方じゃない」


がばっと
起き上がる


あれ?

何だか、体が・・・・・


え?
もしかして

恐る恐る周りを見回す。




そこは
死屍累々・・・・・・・


もしかして
私、只気を失っていただけ?






「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」


私の叫び声のみ虚しく響く。


まだ、悪夢は終わらない。









終わり
__________________________________________________________
後書き
月詠:どもです。お久し振りです、月詠です。
琥珀:お久し振りは私ですよ。琥珀でーす。
翡翠:私もです、姉さん。お久し振りです、翡翠です。
秋葉:私はこの作家と同じ位かしら。お久し振りです、遠野秋葉です。
琥珀:さーて、今回のSSですが。
翡翠:とうとう、本性を発揮しましたね。ロリSSですか。
月詠:酷ぇ言い方だな、オイ。まるで私が悪人のような。
秋葉:でも否定出来ないでしょう。
琥珀:しかも、秋葉様がロリ化してますし。もう欲望大暴走ですねー。
翡翠:それは姉さんも同じだと思いますが。本編ではサラリと流しましたが。
秋葉:そうね、私を実験台にして。本命は翡翠なんでしょ、同罪だわ。
月詠:更にトンデモ本まで持ち出して。
琥珀:あれは、いいものですよ〜。私の秘蔵書庫にある大事な一冊です。
翡翠:著者名を聞きたくないですが。一応聞いておきます、誰ですか?
秋葉:誰かしら?あなたなの?月詠?
月詠:ストップ。待てや、ヲイ。
翡翠:世の中のロリ作家ですか?
琥珀:あはは〜。ならばお教えしましょう。その名も「槙Q」
秋葉:ぶっ殺す!!あの馬鹿親父!!
翡翠:秋葉様、もう亡くなっておりますが。
秋葉:墓から引きずり出してきなさい。死体に鞭打ってやるわ。
琥珀:あはは〜。怖ろしいですね〜、まるでゴシショみたいですね。
月詠:漢字は出ませんでした。詳しく知りたい方はご自分でお調べ下さい。
翡翠:姉さん、何てモノを。
秋葉:翡翠、すぐに琥珀の部屋から怪しいもの、全て破棄させなさい。
翡翠:了解です。姉さん、覚悟してください。
琥珀:秋葉様、酷いです。翡翠ちゃんも〜。
月詠:纏まりが付かなくなって来たから、閉めますよ。
翡翠:はい、それでは、ここまで読んで下さりまして有難う御座います。
秋葉:それでは又次回のSSで。
琥珀:有難う御座いました〜
月詠:それでは〜




































_______________________________________________________________________________________________________________
後書きの後書き(舞台裏)
ハイ、どーもです。
SS作家の月詠です。


今回は正に私の欲望の産物。
秋葉ロリSSです。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
志貴兄さんでなくても
暴走してしまいそうです。


いいなぁ、ロリ秋葉。
誰か下さい。
マジデ。


さて。
それでは又お会いしましょう。

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