こちらはすいすい水夢さんの所で開催されている「萌月夜」に投稿したものです。

「女の手料理」


「あら兄さん、お帰りなさい」

何時もの様に、玄関で翡翠の出迎えを受けて
家に入った俺を更に迎えたのは

エプロン姿の秋葉だった。


こいついきなり何をやってるんだ?
いや

一体何を企んでるんだ、今度は。

「と言う訳で、秋葉に何をしました。
琥珀さん、今なら許しますから早く全てゲロして下さい」

リビングから出てきた琥珀さんを引っつかみ尋問を開始する。


「え〜志貴さん。酷いですぅ。私何にもしてませんよぉ」
よよよよよよ、と泣き崩れる琥珀さん。

でも、その手には当然の如く必須アイテムの目薬。
使い古された手だけに、ネタが判ってるので、こっちも動じない。

「何もしてない訳無いでしょうが。
いきなり秋葉がエプロン姿で俺を出迎えてるんですよ。
琥珀さんが何か吹き込んだんじゃないんですか」

因みにエプロンにはお馴染みになった
筆文字プリントの奴。

文字は「アイアンメイデン」
秋葉。
意味知ってて着けてるのか。

まあ、鉄の女だよな。
乙女かどうかは置いておいて。

更に琥珀さんを問い詰める。
琥珀さんは何時もの様にあはははは〜、と笑ってるだけだが。

「意義あり。
検察官の質問は被告人を強引に犯人に仕立てようとしてます。
裁判官。
この質問を中止させて下さい」

いきなり翡翠がそんな事言い出してくる。

これは驚いた。

「琥珀さん。
翡翠にも何か吹き込みましたね。
何で、いきなり裁判所にならないといけないんですか。
でもって、俺が意地悪な検察官ですか」

「ですが、志貴様はその様なイメージがあります」
マジかい。
翡翠、俺の事そんな目で見てたのか。

少し悲しくなったぞ、俺。


「兄さん、私の事、完全に無視してますね。
琥珀も、翡翠も。
何ですか、一体。

私がこの様な姿をしてるのが、そんなに不思議ですか」


ええ、不思議です。

すんごく不思議です。

君が何を考えているのかまったく理解ができんよ。

「じゃあ、聞こう。
秋葉、何でそんな格好してるんだ?」


その言葉に、むっとしながらも。

「何って。
今日は、私が料理を作っているんです。
待ってて下さいね。
今、おいしい手料理を作りますから(はあと)」

・・・・・・・・

うわー。

秋葉、いきなり何を思い付いたんだ。



・・・ったく。


「琥珀さん。
久し振りに外に食いに行きませんか。
有彦から上手い店教えてもらったんですよ」

「はい、是非行きましょう、志貴さん。
わーい嬉しいな、志貴さんとデート。志貴さんとデート」

琥珀さんはそれこそ、踊り出さんばかりに大喜びをしてる。

うんうん。
そんなに嬉しがってもらえると誘った自分も何だか嬉しい。

ああ、いいなあ。

「あ。
翡翠も行くかい。
心配しなくても大丈夫だよ。
そんなに悪い所じゃないし」


「はい。
喜んで。
志貴様の行く場所なら、この翡翠。
例え、火の中、人外魔境の中。
何処にでも参ります所存です」

「あはは〜。
翡翠ちゃん、大胆〜。
志貴さんの為なら何処にでもイッちゃうんだ〜」


ええい。
混ぜっ返すんじゃない、琥珀さん。
話がややこしくなるじゃないですか。

「当然ではないですか。
姉さん、私を何だと思っています?
私は志貴様付きのメイドですから」


「あの〜・・・」


「でも、失礼ですが志貴さん。
懐の方は・・・」

こそこそと琥珀さんが小声で聞いてくる。
大丈夫ですよ、琥珀さん。

こっちも小声で返す。

「これも、この前有彦から
男同士の語らい(拳でだが)で。
それなりの蓄えがありますから」

それを聞いて琥珀さんもにぱと笑う。


「さ〜て、じゃあ、行きましょうか。
琥珀さんも翡翠も支度はいいかい?」

二人とも、格好は何時ものままだけど。
いいのかな、そのまま外に出て。

「翡翠ちゃん。
これでも少し、おめかししてるんですよ。
でも「愚鈍」な志貴さんは判らないかも知れませんが」

くそぉ。

言いたい放題言って。
・・・・・
確かに何時もとどう違うか判らないけど。

「兄さん。
一寸待って下さい。
琥珀や翡翠は誘って
何で私を誘って下さらないんです?

どうしてですか。
何でですか、
何がいけないんですか。

理由は何ですか?」

お前、この前俺に何を食わせたと思ってるんだ。
翡翠ほどではなかったが。

アレは食べ物とは言わないぞ。


「これから行く所、かなり上手いんだよ。
それに結構洒落てて。
今はまだ人気になってないですけど。
いいトコなんですよ」

そう。

有彦のチョイスする場所は結構いいところが多い。

何でも、本命を落とすにはここ、とか。
タイプ別に色んな店を知っていて。

そう言う所はあの男、マメだと思う。

「いいですねえ、
宵闇の中、しっとりとしたお店で、志貴さんとのお食事。

翡翠ちゃん、今夜は一気に最後まで行かないと」

「その通りです。
なので、姉さん。
私の恋路の邪魔をしないで下さい。

もししましたら。

馬に蹴られると思って下さいね。
丁度、おあつらえ向きに
馬もご用意しましたので」

そう言えば
最近、庭の方で嘶きが聞こえると思ったら。
翡翠、そんな事までしてたのか。

最近、琥珀さんに似てきてないか。

悲しいなあ、あの頃の翡翠は何処へ。

まあ、いいや。

俺は二人を連れて玄関に向かう。


「えーん。
兄さんのバカあ。

何で秋葉をそんなに邪険にするんです。
秋葉の何処がいけないんですかあ。

只、兄さんに喜んでもらいたくって」

えぐえぐと、ぐずってる秋葉に。

「じゃ、秋葉よ。
お前の後ろから漂って来るその
「青い煙」は何だ?

それにこの胃のムカムカする臭いは?

何やらこの家全体に張り巡らされている
ダクトは何を意味してるんだ。

それらを全て詳細に説明して、俺を納得させれば。

今度、秋葉も連れて行ってやる」

それを追求すると。

秋葉は、あはは〜。
とか、笑ってる。

なめるなこの野郎。

その笑いはお前には合わん。

「何故って、それは今までの失敗を踏まえて。
更に研究を重ねた末に
「仕方なく」
あのような事になってしまったのです」

「で?一体何を作っているんだ?」

更に秋葉の笑い声が大きくなる。

だからやめい。

「何って。
カレーライスです」

止めろー。

その単語を口にするな。

又ヤヤコシイモノガ出てくる。


「カレーですってえええええ」


そら出てきた。


「翡翠、迎撃準備。
琥珀さんは索敵を頼む」

二人から了解との声が。

俺も、ナイフを構える


「敵影。前方、十一時の方角。
翡翠ちゃん、厨房の窓からよ」

「翡翠、一瞬でいい。
奴の動きを止めてくれ。
その間に俺がしとめる」

「畏まりました」

「来ます。敵影、目視で確認。
距離、二メートル」

その言葉通り。

窓に影が映る。


それを見て
翡翠が暗黒翡翠拳を繰り出す。


ぴたり


窓を開けた形で動きが止まる。

「う、嘘。
体が動かない。
一体何を」

それはそうです。
翡翠の暗黒拳をなめてもらっては困ります。

「消えろ、このシエルー」

刹那の間に。
シエルを木っ端微塵斬りにして。

「あはは〜。
お帰りはあっちですよ」

翡翠がシエル(だったもの)を掃除機で吸い取り
そのまま外に捨ててしまう。


「嫌ー。
そんな、私。
台詞も無くこんな扱いなんてー」

黙れ、貞子。
出れただけでも感謝しろ。


「さて。
当面の敵はこれで排除したし。

それでは。
更に厄介なモノを片付けようか」


パンパンと、手で埃を払い。


「現場の琥珀さーん。
お願いします」


くるりと琥珀さんの方を向く。

そこには

「は〜い。
こちら現場の琥珀で〜す」

ニコニコと、笑いながら
厨房に入ってる琥珀さん。

「い、何時の間に」

秋葉が動揺してる。
そりゃ、無駄な質問だ。

厨房は琥珀さんのテリトリー。
何があったって、不思議でもない。

「は〜い、志貴さん。
秋葉様のお料理を写しますねえ。

はい、翡翠ちゃん、こっちで〜す」


どうやら
翡翠が画を撮ってるらしい。

「これですねえ。
あは〜。
確かにこれはカレーとは言いませんね。

何でしょうか、これは。
「物体X」ですかねえ」

うわ。
琥珀さん、凄い事を。

「でも姉さん。
色はいいですよ」

翡翠の言葉に
琥珀さんが苦笑いしてる。

「色はいいですけどね。
綺麗な「マリンブルー」ですからねえ」

「秋葉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
俺の絶叫が木霊する。

余りの大声に秋葉はビクッとしてる。

「何だと。カレーだろ?
お前の作ってたのは。

なのになんだ。
「マリンブルー」のカレーだと。

一体何を入れたらそんな色になる。
答えなさい、秋葉」

どもりながら秋葉が説明する。
「え、えと。
遠野財閥の持てる力を惜しみなく使い込み。
最高級の具材を全て使用しました。

はい。
そう滅多な事では
手に入らないものもこの中に入れました」

「もういい。
聞きたくない。
聞かなくても読めたから。
この前のチョコといい。

お前。
最高級だからって、いい味が出るとは限らんだろうが」

俺たちの会話を
聞いていた琥珀さんが更に問題発言をしてくれた。

「仕方ないですねえ。
ここはこの天才薬師である琥珀さんが
一肌脱いで上げましょか」

「翡翠、琥珀さんも止めてくれ。
そのカレーに薬が入ったら洒落にならん」

「ですが、私は只では動きません。
それに姉さんの言うとおりです。
このカレーにはもう一つインパクトが必要です」

いらん。
これ以上何を求めると言うんだ、翡翠。

だからか、翡翠。
お前の料理があんなものになるのは。

「判った。
指ちゅぱ十日で手を打とう。
兎に角、早く琥珀さんを止めてくれ」

翡翠は畏まりましたと。
頭を下げ。

「うおらぁ」

琥珀さんめがけ。
ヤクザキック。

段々、翡翠が壊れていくなあ。

昔の初々しい翡翠が懐かしい。

先生、僕にはもう平穏な日々は帰って来ないんでしょうか。

「志貴さん。
何も私が入れようとしたのは
「アブナイ薬」ではありませんよ。

この琥珀さんを見損なってもらっては困ります。
ここに入れるのは」

とか言って
袖から何か取り出してる。

「魔法の液体を一振り。
これでこの「物体X」も瞬く間においしいカレーに変身ですよー」

待て、魔法の液体って何だ。

何となく、判るけど。

「で。翡翠、琥珀さんを止めてくれって言ったのに。
何で、ピンピンしてるんだ」

「姉さんに買収されたのです。
姉さんにつけば指ちゅぱ一ヶ月なのです。
志貴様、申し訳ないのです」
ぺこりとお辞儀をする。

ええ、判りました。
もういいです。


「琥珀。
私の料理に何をしてるの。
勝手に手を加えないで頂戴」

おお。
目の前が真っ赤に染まったぞ。

久し振りに見たぞ。


「あはは〜。
申し訳御座いませんでした。
ですから秋葉様。
ソロソロ降ろして下さいませんか」

「そうです。
悪いのはそこの性悪姉さんですから。
私は無関係です」

「お黙りなさい。
翡翠も私の料理を撮影してるでしょ。
同罪です」


「因みに暴露しますと。
このカメラの画はここ一体の地域にライブで流れてますよー」

「何ですってええええ」

お。
更に締め付けが強くなったみたいだ。

ギリギリとか言う音もしてるし。

それでもカメラを離さない翡翠。
プロの鑑だなあ。

蛇足だけど。
カメラを撮る時。
片眼をつむってる人がいるけど。
プロの人は両目を開けて撮ってるぞ。

片目でカメラの画を。
もう一つの目で生の画を見る。

その為に両目を開けておかないといけないのだ。
プロになろうとしてる人。
いたら覚えておくといいぞ。

どうでもいい話だけど。


「冗談ですよ、秋葉様。
そんなに怒らないで下さい。
本当に志貴さんの事になると
理性が吹っ飛んでしまうんですから」

「姉さんがそう仕向けているんだと思うけど」

「あはは〜。ばれました?」

二人とも、余裕あるな。

「まったく、二人とも。
暫くそこで大人しくしてなさい。
私が、兄さんの為に料理をするのがそんなに我慢ならないの?」


そこで、って。
二人とも今、天井に檻髪で縛り付けられているんですがねえ。

「秋葉様。
差し出がましいとは思いますが。
出来れば、もう一度
最初から作り直した方がいいかと思います。

カレーでしたら、左程時間はかからないかと。
僭越ながら、私がここで秋葉様のサポートをいたしますので」

「又そんな事言って。
途中で茶々を入れようとするんじゃないでしょね」

秋葉、疑り深いな。
琥珀さん。
今までの行動がそんな事になるんですよ。
少しは慎んで下さいね。

「大丈夫です。
もうソロソロ、閉めないと。
枚数が結構いってますし」


そういう事は言わないの。
というか、何の話だ?


その後。
琥珀さんの的確なアドバイスがあったお陰か。

先程とは打って変わった
とてもおいしいカレーが出来た。

ほれ見ろ。

ちゃんと作れば、普通にできるんだよ。

「う〜ん。
何ででしょう。

琥珀と、私の。
手順は同じだし。
内容は確かに私のほうはアレでしたが。

それにしたってこの差は何かしら」



夕食に琥珀さんのカレーをおいしく頂いた後。


食後の紅茶を飲んでいた秋葉が
そんな事を呟く。


「秋葉様。
秋葉様の料理には一つ。
致命的なミスがあるんです」

空になった食器を片していた琥珀さんが秋葉に言う。

「何がいけないの?
私の何処にミスが?」

「ハイ。
秋葉様の性格なんでしょうが。

料理の際。

一つ、多いんですね。

味付けにしろ。
量にしろ。

「これ位でいいかな」
と思っていても
秋葉様はまだ入れてしまいます。
そのことによって
味が濃くなってしまったり。
料理自体が崩れてしまったり。

「これ位」が秋葉様には足りないんですね」

ああ、それ判る。

秋葉の性格だと、確かに「これ位」は難しいな。

何事もきっちり決めてかかる性格だから。

アバウトさはないな。

当の秋葉はふ〜んと何やら気のない返事を返してる。

「今度、俺と一緒にカレー作るか?
琥珀さんとは比べものならないけど。
それなりのものは作れるし。

その時
秋葉の手料理を食べさせてもらうよ」

「ええ。
兄さん、その時はお願いしますね。
ですが
その前に絶対に私の料理を食べてもらいます。
ちゃんと食べられるものですから安心なさって下さい」

「そう願うよ」


「志貴様」

後ろに立っていた翡翠が声をかけてくる。

「志貴様。
私か作ったケーキです。
どうぞご賞味下さい」

とか言ってるが。

その手の中にあるものは、どう見たって
ケーキなんてかわいらしいものではないぞ。

言うなれば、スライム?

「さあ、志貴様。
遠慮なさらずに。
ずずいと。
ちゃっちゃと、お食べやがれ。
こん畜生」

何を怒ってるの?
翡翠の目のぐるぐるが増えているような?

「あははは〜。
翡翠ちゃんは今日志貴さんと一緒に
お食事にいけなかったのが悔しいんですよー」


「翡翠。
お止めなさい。
兄さんは、私の為に今夜棒に振ったのです。
恨むなら私でしょ」

秋葉がスッと、立ち上がる。

翡翠もそれを迎え撃つ。

二人の間に殺気が渦巻く。


ああ、もう。
せっかくいい感じに閉められるかと思ったのに。

そんな俺の嘆きをよそに。

お茶会は一瞬の内に怪獣大戦争になってしまった。


もう、科学特捜隊呼ぼうかな。


ちょいちょい

陰で琥珀さんが俺を手招きしてる。

「志貴さん。
災難ですね。
でも。
それだけ皆さん。

志貴さんの事想ってるんですよ」

それにはは、と苦笑いする。

「ですから
今度でいいですから。
皆さんをさっき言っていたお店に連れていってくださいね」

ええ、勿論です。

その時は琥珀さんも一緒ですよ。

後ろでは
もう人のものとは思えない声なんかがしてるけど。

いいよね。

このまま終わっても。


二人の絶叫を聞きながら今日も平和に俺の一日が終わって言った。

平和か?








終わり




後書き
月詠:はいどーもです。月詠です。
琥珀:あははー。こんにちは。琥珀です。
秋葉:今回のこれは水夢さんの所の「萌月祭」のSSね。
翡翠:それで、これの何処に「萌え」があるのです?
秋葉:やはり私のセーラー服+エプロンじゃないかしら。
翡翠:私の暗黒翡翠拳でしょう、やっぱり。
琥珀:いえいえ。私の的確な「お姉さん」が「萌え」ですよ。
月詠:まあ、私的には秋葉が「萌え」だから。前回の鮮花SSもそうだし。
秋葉:ふふん。見なさい。これで判ったでしょ。
琥珀:でもその割には秋葉様の扱いは酷いですね。
翡翠:そうです。秋葉様より、私達の方が出番は多いです。
月詠:それは、この前宣言した通り。
琥珀:ああ。対秋葉徹底抗戦。ですね。
翡翠:成る程。それでこの様な扱いなのですね。
秋葉:何ですってえ。アレは貴方が悪いんでしょうが。
月詠:黙らっしゃい。私のSSでアレだけいい目見てて。
琥珀:そうですね。秋葉様のSSは多いですねえ。
翡翠:それを棚に上げて月詠様を燃やしたり融かしたり。
秋葉:アレは、私でなくて・・・・・
琥珀:まあ、そんな些細な事はいいです。
秋葉:些細じゃないわ。
翡翠:それでは、又次の機会に。
秋葉:一寸。アレは私の所為でなくて。
月詠:ここまで読んで下さって真に有難う御座いました。












後書きの後書き(舞台裏)
はーい。
SS書きの月詠です。
今回は久し振りの月姫SSです。
多分秋葉SSですね。
「女の手料理」
この後ろにはその人によって代わりましょうが。
翡翠なら「男の災難」とか。
琥珀さんなら「男の幸福」とかですね。

まあ、そう言う訳で。
萌えますか?
セーラー服+エプロン。
見たい。

萌えって言うより欲望だな、こりゃ。

では。
これからも頑張って下さいね。

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