こちらは須啓さんの所で開催されている「魔術師の宴」に投稿したものです。

結縁







偶然と必然は同義語なのだろうか。


偶然も必然の一種なら、


必然もまた偶然の産物なのか。



何て
訳も分からない事を考えている
黒桐幹也君です。



だって



いきなり家を出た瞬間に



玄関に




この人が立ってたら。





誰だって混乱するでしょ。



「少年。誰に向かって話をしている」
「こっちも聞きたいです。
何であなたが僕に家の前にいるんです」


「全ては神の思し召し」
「あなたはブディズムなんでしょ。
台密のお坊さんだったんだから」


「広大無辺の仏心から見れば些細な事だ」
「そう言う問題でも無いでしょうが」


とか言いながら十字を切らないで下さい。


「やはりここは今流行の『エイメン』と言った方が
うけるのかね」


「坊さんが受けを狙ってどうするんですか」
「どこぞの坊主は縄を持って屏風のトラを捕らえようとしておったぞ」
「アレは何も受けを狙っていた訳でもないでしょうが」




「で。一体何のようですか。
いきなり人の家先に来て」

「突撃幹也の晩御飯」
よ○すけーーーーーーーーーー!!!!






「いい加減判りづらい冗談は止めてください。
話が進みません」
「冗談ではない。
我が衝動は「静止」
止まっている者が冗談を言おう筈がなかろう」


じゃあ、今までのは全部本気だったのかこの人は。




「フム。では物語ろう。
この物語のこれからを」


いや、そんな大層なモンでもないと思いますよ。


「私が起源を求め、その到達点として両儀を求めていたのは
承知だな」


「ええ。お陰で色んな事を経験しました。
死にかけましたし」
「些細な事だ」


人の事だと思って。
死にかけたのを些細な事の一言で片付けるなんて。



「だが、結果としてそれは失敗した。
そこで次の手を考え、今実行に移そうとしている」
「で、何で僕の家に来たんです」
「知れた事」
「?」



「お主を求めに来たのだ」
「!!!!!」


はあ?



何で、式を求めていたのに。
急に僕になるんだ?


「何で、いきなりそんなに話が飛躍するんです?」
「何故貴様には判らんのだ。この私の崇高なる考えが!
というか、判れ、今すぐに!!」


崇高すぎて判りません。
判りたくも無いし。
それにそれ位で逆ギレされても困ります。
かるしゅうむが不足してるんじゃないですか?


「私は、器を求め、それに失敗した。
それは話したな。
ならどうすればいいか。


もう一度前回の様な用意周到な計画は出来ん。
ならば、残された方法は」


「あなたが死んで自分自身が起源に辿り着けばいいじゃないですか」
「たわけ!!」


物凄い勢いで右手が飛んで来た。


慌ててそれをかわす。


おお、かわせたよ。


僕も何だかんだ言って成長したんだな。





「己が死んでしまっては意味がなかろう。
現世でそれを成し遂げねば、何の為の生よ」


ぐぐと、力一杯僕の肩を握り締める。
両手で。


痛いです。
マジデ。


泣きそうです。
泣いていいですか。


「そこで、考え付いたのが、お主だ。
お主の体を我が物にすれば後は頃合を見て
両儀を篭絡する」



「つまり僕の体が目当てなんですね」
「ウム」



だからそんなに力一杯頷かないで下さい。
聞き様によってはかなり危ない会話ですよ、これ。



「何、痛いのは最初の内だ。
それさえ過ぎれば後はめくるめく歓喜の渦が」


絶対嘘だ。


いや、最初から信じてはいないけど。
今までの会話全てが嘘だ。

この人は式にかこつけて
僕を奪いに来たんだ。


坊主のクセに。



坊主だから衆道の方なのかな。

ああ、式、僕もう帰れないかも知れないよ。



あああああ。
だからそんなに血走った目で僕を見るな。


お母さん、こんな僕を許して下さい。
お父さん、今まで有難う御座いました。



もうホントに駄目かも。
























「堕ちろ!!旧型!!」

「お前は生きていてはいけないんだ!!」

「軟弱者!!」



突然。

僕の目の前に三人の影が飛び込んで来た。



「ぬぬ。霊長の抑止力か」
「そんなもの知らないが」
「私の幹也に危害を及ぼすのなら」
「黙って見ている訳には行かないのです」


三人が、まるで練習をしていたかのように
話し出す。



「ここで我が計画を邪魔させてなるものか。
この男の体。
是が非でも頂く」


「目的が違うだろアラヤ」
「式が目当てならここにいるんだから勝手に持って行きなさいよ」


何気に言いたい放題だな。
鮮花。


「否。それは後でのお楽しみだ。
私は好きなものは最後に食べる性格でな」




そんなことで決めていいのか。


「ならば容赦しません。あくまで、先輩を攫って行こうとするのなら。
私も、この力、使わせてもらいます」



ああ、もう。
藤乃ちゃんも。
そんな事しなくていいから。


「ならば、ここで貴様らを葬って、ゆっくりと頂くとしよう」
「行くぜ、アラヤ」


式がナイフを構える。




三対一。


単純に考えれば、式達の方が有利だが。
この人はそんな簡単に勝てないだろうし。



あ、三人が一列に。


「ぬぬ。その技は」


黒い三連星。


「ジェットストリームアタックか。
だが、ぬるい」



アラヤが飛んだ。


先頭の藤乃ちゃんを踏み台に。


「凶れ」

アラヤのいる空間が歪む。


アラヤは空間に張り付いているかのように
その場に停止している。


「先に行くわよ。バカ式」
「ああ、鮮花。判った」



ジェェェェェット。
とか叫びながら
二人が突進して行く。




「重ね鎌鼬」


綺麗なペケの字がアラヤの体に刻まれる。


「まだだ。まだ終わらんぞ」

不死鳥の如く起き上がるアラヤ。

素直に死んでなよ。

「流石だ、この程度でくたばってくれちゃ、面白くもない」
ニヤニヤと式が笑ってる。


「ぬおおおおお。
萌えよ、俺のこすも!!!!」


がばしと立ち上がったかと思えば、
天を仰ぎ怒号を発する。


「自己増殖、自己再生、自己進化。
私が蒐集したものにはDG細胞もあるのだよ」

ンなモン取り込むな。



「そんなモン、燃やし尽くしてやるわ。
私と幹也のラブラブ天驚拳で」

「フ、無駄無駄ッ。
この細胞は実によくなじんでいてな。
そんな事位では、破壊出来んよ」



「凶れ」


ぱきょ。
何か軽い音がして又、アラヤが空間に縛り付けられる。


「しまった。もう一人いる事を忘れていた」
「忘れないで下さい。勝手気ままにお喋りして」


「おい鮮花。もう一度、仕掛けるぞ」
「望む所。式は私の動きに合わせなさい」
「チィ。判ったぜ。やってやるぜ」


ああ、又二人で突撃して行く。


今度は?



刀やらマキビシ?やら挙句の果てにはデッカイ銃でバカスカ乱射してる。


そしてフィニッシュが決まって。


モノクロの背景に。



筆文字で。




式の方には。





でっかく。





「阿呆が」









鮮花の方は。











「大自然のお仕置きです」








ああ、成る程。

これがオチな訳ね。






アラヤはラブリィィィィィとかいいながら吹っ飛んでったし。


















はあ〜。
長かった。









「「「で?結局、幹也は誰を選ぶの?」」」















終わる
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後書き。
ハイ済みません。
又やっちゃいました。

判らない人には何じゃこりゃなSSです。
判る人にも、「却下」とか言われそうな内容ですが。

遅れまして申し訳御座いません。
どうぞ、お納めになって下さいまし。

微妙にスパロボだったり侍魂だったりJOJOだったり。


ああ、何でこんな物しか書けないのかな。

とにかく。
これからも、暇を見ては書きますので。
頑張って下さい。

では。

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