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手紙~親愛なる子供たちへ~より 自分が80歳に成り是非この歌を伝えたい
年老いた私がある日、
今までの私と違っていたとしても、どうかそのままの私のことを理解してほしい。
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい。
あなたと話すとき 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末はいつも同じでも私の心を平和にしてくれた。
悲しいことでではないんだ。消え去っていくように見えるわたしの心へと励ましのまなざしを向けて欲しい。
楽しいひと時に、私が思わず下着を濡らしてしまったり お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し何度も着替えさせたり様々な理由をつけて いやがるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを
悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げて欲しい。
いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ出来なくなるかも知れない 足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい。
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい。
あなたを抱きしめる力がないのを知るのは辛い事だけど 私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい。
きっとそれだけで それだけで私には勇気がわいてくるのです。
あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように 私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい。
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びとあなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい。
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