ジャスミンの風
鉱物図鑑
カルー玄武岩(げんぶがん) Karoo Basalt |
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特徴,種類 |
ザンベジ川にかかるビクトリアの滝の基礎地盤
として分布する黒褐色の粗粒玄武岩(火成
岩の一種)。 |
産状,産地 |
南部アフリカに広く分布し露出する。
ビクトリアの滝他で産出。 |
備考 |
往時の大規模な火山活動で流れ出したカル
ー玄武岩は、地表に流れて冷え固まる時に
東西方向と南北方向の垂直な割れ目(節
理)を造った。最も大きい南北性の刻みが
東西性の大きな節理に達すると、水は東西
性の節理を深く刻むようになって、ビクトリアの
滝が誕生した。このカルー玄武岩の絶壁は莫
大な水の流下によって浸食されつつあり、
2000年後には現在のビクトリアの滝の1kmぐ
らい上流に未来のビクトリアの滝が現われる、
と言われている。 |
エピソード |
1億8000年前、膨大な量のカルー玄武岩が噴
出し、それに引き続いて大陸移動が始まっ
た(パンゲア大陸 → ローラシア大陸-北米,ヨーロッ
パ-とゴンドワナ大陸-南米,アフリカ,インド,マダガス
カル,スリランカ,南極,オーストラリア) と考えられてい
る。Basaltは、ギリシャ語のbasanos(「試金
石」の意)に関係あるからとも、この石が豊富
に産出されたヨルダン東部の地名Bashan(聖
書ではオグ王国とされているところ)に由来し
「Bashanの石」の意 ともいわれている。 |
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