2015 Bhutan Jomolhari Trekking Day6


11月4日(水)Jangothang(チョモラリBC)滞在・氷河湖Trekking(4380m)

この日も朝6時に目が覚める。やはり高度の影響か?起きた時に頭がちょっと痛いがすぐに元に戻った。8時の気温ー1℃。
8時頃に昨日通過した小学校へ通うために、子供たちがテントのすぐそばを歩いて行った。子供たちにするとこのテント場に
外国人のグループがいるのは日常茶飯事で、そんなに珍しいことではないのかも知れない。しかし、我々にとっては驚異的!
なことである。4000mを越える高地でしかも寒いところを1時間くらいかけて学校へ通うのである。日本だとなかなか考えられ
ないような光景で、きちんと民族衣装のゴ(男用)とキラ(女用)を身に付けている。お菓子を少し分けてあげたら礼儀正しく
「ガデジンチェ」(ありがとう)と返してくれた。やりとりを眺めていて、一気にこの子達を気にいってしまった。

ちょっと遅い朝食をとって9時20分、BCからチョモラリへ向かって歩き出す。この日はこの上にある氷河湖を眺めに行くTrekkingである。

テント場からチョモラリへ向かって放牧のための道がついていて、それに沿ってどんどん登っていく。細い川が雪解け水を流して
ずっと連なっているのを眺めながらひとつめの台地を上がると、広いなだらかな場所に出た。こんな山の中で不思議な感じである。

なだらかな川の岸辺から、さらに斜面を上がる。このあたりはヤクの放牧地になっていて、体重1トンくらいありそうな巨大なヤクが
黙々と草を食んでいた。この高度になってくるとヤクの天下?だ。遠くにはブルーシープの群れも見えるが、さすがに雪豹はいない。

11時15分 眼下に氷河湖(池)を望む4380mのビューポイントに到着。さすがに高度が上がってくると、なかなか思うように進めないが
なんとか本日の目標地点までたどり着いた。ここで休憩、持参したゆで卵とジャガイモのおやつで一息入れる。気温5℃、思ったよりは
暖かいが登る途中、チラホラと雪が降ってくるシーンも見受けられた。さすが4000mを越える高度である。ビューポイントからの景色は
エメラルドブルーの氷河湖が印象的だったが、肝心のチョモラリ峰がガスの中に入って見ることができないのがひじょうに残念だったが。



最高高度のビューポイントから11時55分に下山を開始。元来た道を引き返す。高台からキャンプサイトを望むと
このParo川に沿って谷が広がっている様子がよくわかる。今は乾季なので埃っぽい大地に見えるが「地球の歩き方」
ブータン編には、上の写真と近い位置から撮ったと思われる?雨季の写真が掲載されている。下の写真を見ると
緑がいっぱいの素晴らしい草原状態で、この乾季シーズンとは比較にならないほど自然の息吹を感じるのでは?

ベースキャンプには13時20分帰着。テントとは言えど何となく我が家へ戻る気分でホッとする。

ブータンの登山事情
ブータンでは6000m以上の山は神の棲むところとして、登山禁止になっている。かつてこの掟を破って山頂を極めた登山隊もあるが
その年には、必ずと言っていいほど大洪水や干ばつなどの大きな自然災害が発生したそうである。これは神の怒りに触れた・・・という
ことで神の棲む山は登ってはいけない!ということになったようである。そのためブータンには標高の高い未踏峰がいくつか存在する。
ガンカー・プンスム(7570m‐Gangkhar Puensum)はブータンの最高峰でもあり、人類未踏峰の山でもある。世界中の登山家がその
初登を狙っていると思われるが、ブータン政府の登山許可は降りないだろう・・・なおチョモラリ(7314m)はチベット側から登られている。


ベースキャンプに帰るとランチが出来上がっていた。焼きそばである。食後のデザートにはりんごもついていて至れり尽くせりである。

ランチの後は近くの遊牧民の家庭訪問である。遊牧民なので、昼間はヤクを追って山にいるので夕方の時間帯を狙って15時45分
テントを出発。15分ほど歩いて1軒のお宅を訪問してみたが若奥様と小さい子供さんがいるだけだった。家の中に入れて頂いたのだが
やはり家の中は暖かい。ヤクの糞を乾燥して燃料にしたストーブの力は強大だ。久しぶりに火のありがたみを知ることになった。

ご主人には会うことはできなかったのだが、外に出るとどこかで見たガキンチョいや失礼、子供たちの姿が見える。よく見ると今朝
学校へ行く途中に出会った3人組だ。そのうちの一人の子が、この家の子供らしい。みんな小さい子の面倒をよくみて素晴らしい!
夕方になると急激に寒くなってくる。やや薄暗くなるのと寒くなるのとで、早々にテントへ戻ることにした。夕食のメニューは暖かい
スープ(うまい)とモモ(チベット風餃子)が出た。そしてデザートは暖かくしたパイナップルの缶詰と、これまた贅沢な夕食に感激した。

夕食後は何の娯楽もないのでさっさと寝るに限る・・・日本から持参した本をシュラフにもぐって読むのが楽しみとなった。

ブータンの携帯電話事情
どこの国でもそうであるが、携帯電話の発達は早い。電話線を張る必要がないからである。ロケーションのいい山の上に基地局をひとつ
設置すれば、電話線を張るより手間をかけずに遥かに多くのユーザーにサービスを提供できる。ネパールでもそうだったが(どうしても
比較の対象はネパールに成らざるを得ない)都市部はもちろんのこと、このチョモラリBCでも同様の現象が見受けられる。我々がテント泊
していたこの標高4000mを越える地でも、携帯が通じるのである!これはもう驚異としか言い様が無い。電気も来ていないのにである。


よく見ると、川向こうの山の上に携帯電話の基地局(だと思う)らしき建物が見える。当然電気は来ていないのでソーラーによる電力供給
なのだろうと予測できるが、そこまで歩いて行って観察しようという気力はあまり起きない。しかしロケーション的にはかなりいい位置に設置
されているため、よく熟知した技術者が設計しているのだと思う。そのサービスエリアはかなり広範囲で、電波は強力!Trekkingに一緒に
来ているスタッフはみんなスマートフォンを持っていて自由に使用していた。山の上のインフラもかなり進んできている・・・と言えるだろう。


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