2017年10月8日(日)
 ひきだ尾から銀杏峰(げなんぽ)(1441m)
〜福井山岳会10月例会山行〜

私の所属する福井山岳会、月に一度の例会山行である。今回は11人の参加で大野市にある銀杏峰を目指す・・・
という内容だったが、そのピークへ到達するルートが面白い。普通の登山道を辿らずに、かつての古道を歩いて
どうも最後は藪漕ぎ?もあるようだ。今回の山行を企画したM村氏によるとこのルートは、巣原(平家平のある)
から大野市内を結ぶ最短のルートだった・・・という話である。また当時はオウレン栽培のために開かれた場所で
作業用の道もあるという話だったが、期待は禁物である。毎回M村氏の山行は一筋縄ではいかないことが多い。

朝7時半に福井市内に集合して大野市へと向かう。R157を真名川に沿って進み、巣原の近くから右に折れて大雲谷
林道の急坂を登ったところで車を止める。標高はだいたい700mくらいである。9時に車を止めたところから林道に沿って
歩き出す。大雲谷林道は下部で工事中、大型ダンプが日曜にも関わらず作業中だった。9時25分林道から外れて
藪の中へ入っていく。早くも藪漕ぎが始まったか!?と思いきや、かつての植林のための道があるようでジグザグを
繰り返して高度を稼ぎながら、尾根へと続いていた。が、足元は朝露の草と泥道で早くもドロドロになってくる。

杉の木の植林されたところを過ぎると明るいブナの森が出て来る。その中に何となく踏み跡らしきか細い道があり
それを辿って上を目指す。ブナの葉の紅葉はまだ始まっていない感じだったが、紅葉すれば素晴らしい場所だろう。

10時45分 標高1150m付近で林道に出る。登るときに通った大雲谷林道の延長である。しばらく歩くと、その先に
作業用の小屋があった。中はかなり荒れていたが往時は、オウレンの収穫作業に使われていたのだろうか?横には
木の枝から吊り下げられた鎖で作った巨大ブランコ?が残されていた。ここから再び尾根に上がりブナの木の下で休憩。

思えば、今回のルートでこのあたりがひきだ尾の一番いい場所だった。ブナの木の下には、かつて山で暮らす人たちの
収入源になっていたと思われる?オウレンが残っていた。雰囲気はM村氏の言ってた通り手入れのされていない平家平
という表現がぴったりである。ここはもう長く人の手が入っていないようで、自然がそのまま残されている感じだった。


このブナの森をまっすぐ上がって1244m付近から藪が始まる。11人もいると藪の先頭と一番後ろではまったく
場所の確認ができない。そのため声を掛け合い、時々は全員揃うのを待って進む。根曲がり竹の上で泳ぐように
斜面を横切って進むので効率が悪いことこの上無い。ひとつめの小さな沢を横切り、二つ目の沢から稜線を目指す。

稜線へと続く二つ目の沢はほとんど水が無い枯れ沢で、今までの藪歩きに比べると遥かに楽になった。
疲れた体に鞭打って沢を詰めて稜線の登山道に12時55分ようやく出ることが来た。ここから銀杏峰の
山頂まではなだらかな登山道を5分ほど歩けば到着である。道があるというのはありがたいことである。

13時山頂着。ここで昼食にしたが、他のルートから登ってきた登山者も何人かいて山頂は一気に賑やかになった。
期待してきた山頂だったが、予報は快晴にも関わらず周辺は真っ白なガスの中・・・奥越の一部の山が見えるだけ。

13時30分に下山開始。下りルートは親水古道を使って中島の方へと降りる。しかしこの道あまり多くの人は歩いて
いないようで、一般登山道は草が刈ってあったがこちらの道は、草が繁茂していた。一部道の怪しい所もあったが
上部は紅葉を楽しみながら、下部は緑の森を楽しみながら下る。道があるということは本当にありがたいことである。

この親水古道、名前の言われはよくわからないが途中で水場がある。ここで水筒に水を補給して下ることができ
助かった。10月とは言えこの日はかなり暑くおまけに風の通らない藪漕ぎ・・・汗びっしょりになって体がひじょうに
水分を欲していた。地獄で仏の水場?R157には15時50分に合流。ここから車を止めた場所まで戻るのが
また一仕事・・・R157沿いに歩くのは大したことなかったのだが、大雲谷林道の登り返しが結構あり車のところに
戻ってきたのが(正確には途中まで車を下ろしてきてもらって合流)16時45分。帰ってGPSの軌跡を眺めると
なかなか結構な距離を歩いている。苦労はしたが、山仲間と楽しい秋の一日を過ごすことができ満足だった。



(今回歩いたGPS軌跡 左から時計回り 終点はR157になっているが実際はほぼ始点まで歩いて戻っている)

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