2016年10月23日(日)
  狼煙の山歩き 高頭山(746m)〜ホノケ山(737m)
〜福井山岳会10月例会山行 まぼろしの北国街道を歩く〜

久しぶりに所属している山岳会の例会山行に参加した。今回の山行担当は当会きってのハードな山行きをしているM村氏であるが、
なぜか南越前町にある低山?こんな楽なところでいいのか!?とやや疑いながらの参加となったが、トータル10名もの参加でなかなか
盛況な例会山行となった。しかし、低山と思いきや短時間集中山歩き?でそこそこハードな低山歩きとなり、UP-Downはかなりあった。

8時に今庄IC集合。低山歩きということもあり遅いスタートだ。2台の車に分j乗して湯尾の集落へ入る。M村氏の地元に近いだけあって
細い路地をスルスルと走り抜け、林道を湯尾谷川に沿ってさかのぼる。途中の広場で車を止めるが、ここで標高200mに満たないほど。
8時15分準備をして林道をボチボチと歩き出す。

最初は林道に沿って上がって行くので、道はすこぶる歩きやすい。そして所々林道をショートカットして登山道がついている。
登山道を歩いたり、林道を歩いたりの繰り返しで高度を少しずつ稼いでいくが、上部へ行くとかなり立派な林道と交差した。
ところどころ利用している登山道は、敦賀火力発電所からの送電鉄塔保守用道路らしく、至るところに鉄塔Noを示す立札があった。

さてこの交差した地点から再び登山道に入るが、これがまたものすごい急斜面!みんな四つん這いになって木の枝にしがみつきながら
(と言ってもしがみつく木があまりない)一気に山頂へ向かって登り詰める。10時に本日最初のピーク高頭山(たかつむりやま746m)着。
高頭山の頂上には何もなく、小さく高頭山と書かれた標識が木に掛けられていただけ。ホノケ山より標高は少し高いのであるが・・・


この高頭山からホノケ山にかけての登山道沿いには、大きくはないが綺麗なブナの森が広がっていて実に気持ちのいい山歩きができる。
とは言うものの、すぐそばで林道建設中で折角の森が台無しになってしまいそうだ・・・高頭山を降りてその林道を少し歩きホノケ山へ登り返す。
ホノケ山への登り途中、2人組みの登山者とすれ違う。誰もいない・・・と思っていたが、やはり天気のいい日いろんな所に登山者はいるものだ。

10時40分ホノケ山(737m)頂上着。高頭山に比べて標高は低いが、立派な看板やベンチが作られている。もともとこの山の名前に
なっている「ホノケ」の意味であるが、昔ここはのろしを上げて越前市府中や京の都へ異変を知らせる場所だったとのことである。
その狼煙(のろし)をあげるための「火の気」から「ホノケ」と呼ばれるようになった・・・との説もある。確かに山頂からは日本海敦賀方向
そして越前市内も木の間から望むことができる。お隣の高頭山よりは絶好の見通しだったに違いない。昔の人の知恵が生きている。

(左は敦賀方向日本海 右は越前市内方向)
ホノケ山頂上で普通は昼食をとるのだが、今回は時間がない。下って菅谷峠を経由して幻の北国街道を歩き、旧菅谷集落(廃村)へと向かう。
下る途中で、登ってくる2人組の登山者に出会う。結構人気のある山のようだが、林道の来ている菅谷峠からだと500mほどしか歩かなくても
いいので、登山というにはかなり物足らない感じだろう・・・我々はこの菅谷峠から、まぼろしの北国街道と呼ばれる塩の道を旧河野村方面へと
向かい下って行く。そのまま下り続ければ敦賀市元比田へと抜けることができるらしい・・・菅谷峠11時15分通過。

この道、昔の街道だけあって急な上りや下りは少なく何となくなだらかなルートを選んで道が作られている。所々に水場もあるし炭焼き窯の
跡もいくつか見受けられる。かつては多くの旅人がこの道を通ったのだろう・・・今はほとんど歩かれることは無いのかも知れない。

途中、小さな沢を越えて12時5分旧菅谷集落へと続く林道に出た。ここでようやく昼食だが、ここから同じ道を登り返すと思うと
ゾッとする・・・普通ならば、こちらへ一台車を回しておいて同じ道を帰らなくてもいいようにするのだが・・・これがM村氏の策略か!?
昼食を早く食べて12時30分来た道を登り返す。皆やや疲れた表情であるが、意外にもすんなりと13時40分菅谷峠着。
昔の人の作った道はさすが!急な上りもなく何となく歩いていれば着くようになっているのだ。菅谷峠から再びホノケ山を登り返し
2回目の山頂到着14時8分。ここからのルートは高頭山へは登り返さずに出来上がった林道の巻き道を歩く。

林道を外れてからは鉄塔保守用登山道を使い、朝のスタートした駐車場着は15時35分。歩き通した一日だったが、歴史のある道を
辿るというのは面白いもので、昔のことを思い浮かべながらロマンを感じることができる。機会があればこのまぼろしの北国街道を
越前市内から敦賀市元比田まで歩き通してみたいものである。紅葉にはちょっと早いが仲間との実に楽しい秋の山行だった。

(今回歩いたルートのGPS-DATA 右が湯尾 左が旧菅谷)

(GPSのDATAによれば歩いた距離は片道約8Km 往復なので16km歩いた)

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