2016年7月30〜31日
  噴火後の御岳山をニノ池まで

今年の6月末から御嶽山は登山規制が緩くなり、飛騨側から登ってニノ池(2905m)まで登れるようになった。この機会を逃すと
次回はいつ登れるのか?わからないので登れるうちに登って、噴火後の御嶽山がいったいどうなっているのか?この目で見届け
たいと思い、五ノ池小屋に予約を入れての登山となった。今回は家族(カミさんと長女)も一緒に行くと言い出したので、あまり無理
せずにゆっくりと景色を楽しみながらの登山が目標だ。

7月30日(土)福井の自宅を朝6時過ぎに出発。R158から東海北陸道に入り、いつものひるがの高原SAに寄ろうとしたらすでに満車!
結局朝食を手元にあったサンドイッチで済ませ、御獄山登り口の濁河温泉に着いたのは10時半頃であった。すでに登山口の駐車場は
満杯に近かったが、駐車するスペースはまだ残っていた。11時5分歩き出し。陽は高く上がりひじょうに暑い!

登山口ですでに1800mほどの標高があるので、少しくらいは涼しいはずなのだがいかんせん今年は猛暑続き。山の中にはいると少し
涼しく感じられたが、陽のあたる場所はあまりに暑い・・・湯の花峠(2103m)12時7分着。登山者はこの時間でも結構多かった。

13時47分 通称お助け水(2450m)着。ここを過ぎると樹林帯はなくなり、もろに太陽の光を受けることになるが、標高が上がって来た
ことで風が吹くとひじょうに心地よい感じになってきた。目指す五ノ池小屋はすぐそこに見えているがなかなか着かない・・・それでも、歩いて
さえいれば着くものである。15時20分懐かしい五ノ池小屋(2800m)に着いた。小屋の管理人市川さんとも1年ぶりの再会できた。
そしてお楽しみのBEER!!

ここにはベルギービールがあり(1本1000円!)高価だが、生BEERのあとに1本だけ頂いた。五ノ池小屋周辺は昨年とあまり変わっていないが
前にある五ノ池にはすでに水は無く、景色はやや寂しい。(五ノ池小屋はさらに下の四ノ池から水を汲み上げている)到着が早くなかったので
今夜の宿泊は新館ではなく旧館だったが、まだ新しい小屋は木がふんだんに使われていて実に気持ちがいい!そして楽しみな夕食である。

メインは天ぷら!かぼちゃの煮物、ひじき、きゅうりの酢の物+サラダ。何より野菜が新鮮で美味しい!山小屋というと、大規模なところは
冷凍食品をかなり使用するが、ここは100人までの宿泊規模なのですべての料理が手作りなのが嬉しい!懐かしいおひつに入ったご飯も
ものすごくおいしく炊けている。味噌汁もおいしくておかわりしてしまった。この料理は家族にも大好評で、皆絶賛だった。食事後はホット
ワインを注文して市川さんと久し振りに話をした。サービスで出してもらった、スモークチーズとソーセ−ジがこれまた美味であとを引く・・・
娘とカミさんはネパールのチャイを頂く。小屋の従業員で今年、ネパールへ行った人が居て香辛料をサービスしてくれた。

市川さんによれば、登山者の数はかなり回復してきたが、それでも通常の1割だそうである。そしてその1割の登山者の9割が我々の
登ってきた濁河温泉側からの登山者だそうである。これはどういうことを意味しているのか?これまでは、長野側県からの登山者が
圧倒的に多かったのだが、噴火後の頂上は行けなくなり御嶽山に登る目標が薄れつつある・・・というのである。そこで五ノ池小屋が
頑張っていろいろな目玉となる商品やサービスを提供、Netや雑誌などで発表することで御獄山五ノ池小屋というイメージが定着しつつ
あるのではないか?という話だった。確かに五ノ池小屋は昨年の営業再開以来頑張っている・・・そういう話をしているところでちょうど
薪ストーブを使って名物のピザ焼きが始まった。いやこれはスゴイ!ピザの生地から作っているのだ。

このピザ、食堂のある部屋の真ん中に置かれた薪ストーブの上で焼かれる。そのため注目度は抜群で一人オーダーすると、それを見た
他のお客さんも注文するためネズミ講式に焼く枚数が増えてくる。最初はストーブの上でピザの裏側部分を焼き、それが終わると今度は
ストーブの前に引き出しがありその中に入れて全体を焼き上げる、という具合である。1枚1枚焼くため時間は少々かかるが、電子レンジ
などは使わず正真正銘の焼きピザができる。味は不味いはずが無い!この薪ストーブは日本製で、分解でき仲間と分担して担ぎ上げ
この小屋で組み立てた、という話である。実によく考えられて作られたストーブで、このストーブのおかげで外は10℃を切る冷え込み
だったが、暖かくそしてその周辺にいる人たちを和ませるには十分な効果を発揮している・・・
夜は9時消灯、ここ連日の疲れもありぐっすりと休むことができた。



7月31日(日)朝の天気はガスの中でパッとしなかったが序々に晴れてきた。6時朝食。

朝食はシンプルだが、ご飯が実においしい!味噌汁もおかわりして充実した朝食を頂けることができた。
さて、ここでは私と娘の二人でニノ池へと向かいカミさんは一足先に下山することにした。ニノ池まで往復2時間くらい・・・と踏んでいたが
結果的には素晴らしい天候で、写真を撮っていたりして時間を大幅に食ってしまう結果となってしまった。五ノ池小屋を7時5分に歩き出し。
摩利支天を登る人が多いようだったが、こちらは三ノ池の上をぐるりと回ってトラバースしサイノ河原避難小屋に7時35分着。ガスの中を
歩いて来たが、このサイノ河原避難小屋に到着する頃から少しずつ見通しが利くようになり序々に青空も出て景色が見えるようになってきた。


ニノ池新館を7時55分に通過しニノ池には8時到着。ここまで来る登山道は所々に火山灰が見られるものの、思ったほど被害は
ない印象だったが、ニノ池を見るとオドロキで池の半分位が火山灰で覆われていた。あの美しかったエメラルドブルーのニノ池は
灰色になって全く印象の異なる様相となっていた。噂には聞いていたが、やはり自分の目で見る池はガラリと変わっていた。


登山許可が出されているのはここニノ池まで。これより山頂方向は登ることはできないが、ここを通過して御岳ロープウェイ方面へ
下る人はそこそこいらっしゃるようで、何人も通過していった。ニノ池からチラリと姿を見せた剣ヶ峰(3067m)に向かって、娘と二人
そっと手を合わせた・・・未だ5名の登山者の方が行方不明である。今まで何とかして来て現場を見てみたい・・・と思っていたが
ようやくこの日このニノ池まで来ることができ、少し胸の仕えがとれた気がした。

8時20分 来た道を戻る。今度は完全な青空で実に爽快な山歩きができるようになってきた。


帰りはサイノ河原から摩利支天乗越を通過して五ノ池小屋へ戻るが、ここがまた絶景!下に豆粒のように小さくなった
五ノ池小屋とこれまた見事なブルーの水を湛えた三ノ池が美しい!しばし時間の経つのも忘れ見入ってしまう。

(左に見えるのが五ノ池小屋 右は三ノ池)

五ノ池小屋に戻ったのは9時30分。予定よりもかなり時間を食ってしまった。このあと高山植物コマクサの大群生地を眺めて下山。
下りは時間がお昼近くになってくるに連れかなり暑くなり、やっとの思いで12時40分麓の濁河温泉にたどり着いた。

何度来ても御嶽山の自然は素晴らしいと思う。また営業している五ノ池小屋もわざわざ宿泊しに行くだけの値打ちのある小屋だ。
噴火以降、登山者の数がかなり減った御獄山だが、この御獄で頑張っている人のためにも是非多くの方に訪れて欲しいと思う。

2015年8月1日 真夏の御嶽山 飛騨頂上へ
2013年7月21日 コマクサ咲く御嶽山へ
2010年8月19〜21日 快晴3日連続の御嶽山を巡る

2009年7月27〜29日 青空が欲しい!西穂山荘から御嶽山へ
2009年7月12日 飛騨側から登る御嶽山
2008年8月31日 夏の終わりに木曽御嶽山

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