2015年6月20日(土)
梅雨の登山もまた楽し赤兎山(1629m)
〜長靴登山隊は行く〜

北陸は前日の6月19日に梅雨入りしたばかりである。こんな時にあまり登山はしないものかも知れないが、大陸の高気圧の
勢力が意外にも強く梅雨前線を南に押し返している。前日の天気予報では曇りのち雨・・・という予報だったが、大陸高気圧の
張り出し具合から雨はひどくない、と読んで登ることにした。今回は職場の仲間のたっての希望で、この日に設定された。そして
雨が降りそうなので、初心者3人は長靴を履きなさい・・・という指令のもと、めったに履かない長靴を使っての登山である。

福井を朝7時過ぎに出発、勝山市を抜けて小原の集落に入る。例によって1人300円の入山料を支払って小原林道を峠へと向かう。
我々の前にもすでに車が2台ほど走っていて梅雨入りしたとは言え、手軽に登ることができる赤兎山はやはり人気がある。9時前に
駐車場に到着したが、上の駐車場はすでに満車(20台くらいか)のため下の駐車場に車を止める。車を降りたとたん雨足が強くなり
一同意気消沈・・・それもそのはず、にわか山ガール達は雨具を持っていない!のである。仕方ないので車の中にあったゴミ袋用の
ビニール袋を切って手と頭だけ出せるようにし即席ポンチョを作る。動くと暑くて発汗作用で中が無茶苦茶蒸れるが、これもひとつの
ダイエット登山の方法と割り切り御三方はかなり満足で、チョー下がっていたテンションが急に上がりだした。ゲンキンな連中である。

9時13分登山口から歩き出す。山道に入ると雨は止みブナの森にガスが漂い始めて何となく素敵な雰囲気に・・・しかも小原峠
までの道は急な登りなどがなく道もしっかりしていてハイキング気分で登れるため、いいペースである。しかし、このポンチョ三人衆
にわか山ガールなので山登りには慣れていない。所々で休憩しながら10時小原峠の分岐点に到着した。小原峠には誰か他に
休んでいる人がいるかと思ったが、誰もいなくて静かな峠だった。そして大長山方向の谷へ少し降りると残雪が見える・・・この時期
でもこれほどの雪が残っているとは、ちょっと驚きである。しかしこの周辺、花がたくさん咲いていて見ていて実にほっこりする。

さて小原峠からが本格的な登りである。今までの道はまだよかったが、ここから先は足元がべチャベチャ、長靴が大正解だった。
おまけに急斜面の連続、さらには雪渓歩きとバリエーションに富んでいる。しかもこの時期、意外にも残雪が多い。山頂までに2ヶ所
ほど雪の上を歩く所があり今までこの時期こんなことを経験したことは記憶にない。初めてこの山に登るにわか山ガール3名は思わぬ
雪上歩きを楽しめ大喜びであったが・・・それにしても今年は例年より雪の多いところ、かなり少ないというところ・・・様々な様相である。

山頂近くまで上がってくると黄色いニッコウキスゲの花が出迎えてくれた。本格的なシーズンにはまだちょっと早いかもしれないが
ガスの白色と新緑の中で黄色の花はとても目立つ存在である。難所の急坂を登りきって赤兎山山頂(1629m)10時56分到着。
山頂には誰もいなくて、ガスであたりは何も見えない。全員で写真を1枚だけ撮って避難小屋の方へ向かうこととする。

避難小屋へ向かう途中で何人かの登山者とすれ違ったが、このルート上は高山植物の大群生地帯になっていてニッコウキスゲも
至るところで咲き乱れていた。もう少しすると色とりどりの高山植物で賑わうことだろう・・・いつ来ても気持ちのいい草原地帯である。


11時25分 避難小屋に到着する頃にはすっかり雨も上がって屋外でランチを楽しんでいる人もいるくらい。我々は天候の変わる
ことも考えて小屋の中でランチをとることにした。小屋の中はすでに10人くらいの登山者が休憩していたが、思っていたよりはずっと
すいていた。早速お湯を沸かしフライパンも出し焼肉と焼きそばの豪華ランチを楽しむ。周囲の人達の注目を浴びながら料理する。

あっという間に用意した食材は消え、食後のデザートにM君の持ってきたケーキまでペロリ!結構満腹状態のランチタイムとなった。
かなりの満足感に浸りながら下山の用意をするが、ここで再びまたしても雨が小粒ながら降り出してくる。例によって3人組は特製?
ポンチョを身につけ小屋を出る。このポンチョ、今日はかなり役立っている。裾が長すぎるためやや歩きにくいところもあるが、転倒した
時にはポンチョが身を守ってくれ服が汚れない!という利点もある。(ただし中は結構蒸れることには違いない)12時50分小屋発。

赤兎山のピークを再び通り過ぎ小原峠14時通過。途中の雪渓の下りで一人が滑って転ぶというアクシデントに見舞われたが何とか
無事に長靴登山隊は麓の駐車場に14時35分到着した。ほとんど1年に1回くらいしか登山はしないという3人のメンバーだったが
雨の中とは言え、今回はかなり楽しかったようで連れて行ったこちらとしても満足である。山頂までの距離はそうあるわけではないので
楽だったのが一番だと思うが、雨にしっぽりと濡れ目にしみるような新緑が日頃の忙しい現実から離れさせ、リフレッシュさせてくれたの
ではなかろうか?雨もまた楽しい赤兎山の登山だった。登山口では雨もすっかりあがってアスファルト道路はもうすっかり乾いていた。


2005年11月12日 Naomiさんと行く赤兎山

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