2015年8月1日(土)
  真夏の御嶽山飛騨頂上へ(2811m)

「あの御嶽山・・・」そう昨年突然の噴火によって登山者の多くの命を奪ったあの山である。昨年の噴火の時期にちょうど登ろうと
思っていたこともありずっと気になっていた山である。もうしばらく登ることは難しいだろう・・・と思っていたこの山だったが、7月1日
から飛騨頂上付近までは規制が緩められ、いつもお世話になっていた五ノ池小屋も営業が開始された。あの悲惨な事故の御獄は
どういう状況なのだろうという興味と、山小屋の営業を再開された市川さんにも会いたくなって、日帰りで車を走らせることにした。

4時の出発である。かなり早い時間だが、あの岐阜県下呂市の濁河温泉まで日帰りするには早朝出発が必須である。御嶽山
まで行くと聞いてウチのカミさんとその山の友達で総勢4人で向かう。一人で運転しているとやや気が重いが、仲間がいると気が
まぎれ長い道中も退屈しないで済むのがありがたい。車は勝山から大野を抜け白鳥から東海北陸自動車道を通って北へと走る。
途中ひるがの高原SAで朝食と昼食を仕入れて、登山口の濁河温泉に到着したのが8時過ぎなので4時間かかったことになる。
駐車場はかなりの混雑か!?と思われたが、意外にもすんなりと止めることができ車の数を数えたら30台強だった。8時30分
登山口をスタートする。吊り橋を渡ってひんやりとした樹林帯の中をゆっくりと進んでいく。標高1800mほどなので涼しい訳だ。

途中の休憩所、湯の花峠9時17分着。一息入れて引き続き上へと向かうがずっと樹林帯の中なので直射日光にさらされず助かる。
登山者は極めて少ない気がする。そして頭上を飛び交う遭難者捜索用ヘリのエンジン音がけたたましく聞こえてくる。9時55分覘岩
到着。ほぼコースタイム通りである。かつて屋根だけ残っていた避難小屋はもう残骸だけが残っていた。自然は厳しいものである。
八合目の通称お助け水(と言っても水はない)を10時27分に通過。ここから少し上になると森林限界なので、あとは太陽の下を歩く。

前方上部を見上げるとスカイラインまでずっと続く登山道、後ろを振り返ると僅かに雪を頂いた白山を眺めることができる。
11時49分 やっとの思いで五ノ池小屋到着。他のメンバーを待つ間にその周囲をひと回りして来る。すぐそばに見える
摩利支天山(2959m)は噴火の影響で入山禁止状態、下に見える三ノ池は周囲一周は可能だが、そこからサイの河原を
経て剣ヶ峰山頂(3067m))へと向かうコースは登山禁止となっている。遥か向こうには噴煙の上がっている山頂方面が
少し灰色に見える。恐らく火山灰の堆積したものだろうが、ここ五ノ池では火山灰はほとんど目にすることは無いようだ。

小屋の前で湯を沸かしカップヌードルを食べようとしていると、隣のベンチの人が二カッと笑って話かけてきた。「そのカップヌードル
何味ですか?」これは新製品でマッサマンカレー味と言うんですよ・・・と答えると、初めて見たのでどんな味か教えて欲しいとのこと。
その人たちはフツーのカップヌードルを食べていたが、この新製品がかなり気になっているようだ。実はこれ来る途中のひるがの高原
SAで購入したものだが、ラベルに書いてある〜世界一美味いと話題のタイ南部のカレー〜に大きく惹かれた。もともとカレーには目が
ない。そこで世界一と書かれるとこれは一度食べてみないと気がすまない。してその味は・・・これが実に旨いのである。普通のカレー
ヌードルとスパイスが全く異なっている。一口食べるだけでその旨みが広がる。私の風下にいた岐阜県警の方が「ァ〜こりゃたまらん。
降りたらカレー食べに行こ!」と言ったくらいである。あたりいっぱいにカレー臭をぶちまけて、これまたひるがの高原SAで買ってきた
朴葉寿司と一緒に寿司ラーメンで頂いた。今回は充実のランチだった。さらに小屋の前のテラスで食べるランチは最高にいい環境だ。

ランチを終えてからは高山植物の女王とも呼ばれる「コマクサ」の群落を見に行った。これはここの小屋番である市川さんが丹念に
保護を行って増やしてきたお花畑である。通常は7月上旬が見頃なのだと思うが、この時はまだ終わりに近いながらも咲き残っていた。

他にもいろいろな花が咲いていて小屋周辺だけでも相当な種類の花を見ることができる。

この日は山頂付近の遭難者の捜索を行っている岐阜県警やレスキューの人達の交代の日らしく、小屋前にいると登ってくる
部隊と降りていく部隊、それぞれ入れ替わりが激しかったが、途中でへばってしまった隊員もいらっしゃるようで、このあとどう
しようか?と相談する一幕も垣間見えた。いやァ〜暑いこの時期で、登山にも慣れていないだろうし皆様ご苦労様です。

13時41分 下山開始、ちょっと小屋で長居し過ぎた。気温21℃と快適なのでいつまでいても気持ちがいい。下界へ降りると
暑い地獄が待っている・・・下山しだしてすぐに小屋番の市川さんと遭遇。小屋の人がもうすぐ上がってくるはず・・・と言っていたが
ちょうど小屋への最後の坂付近で出会った。向こうもすぐに気づいてくれ30分近くも立ち話をしてしまった。市川さん、話せば長いこと
ながら・・・と、今年の複雑な小屋事情を語ってくれた。今年の五ノ池小屋の営業は難しいだろう・・・と、ほぼ諦めていたので、スタッフ
共々北アルプスの別の小屋に入ろうと決めていたらしい。ところが突然入山規制が解かれ自分の小屋が営業できるようになったため
急遽営業開始。しかし、もう一軒の小屋の面倒も見ないといけないため舞台裏は大変なのだそうである。また、五ノ池小屋の登山客は
激減らしく来てもみんな日帰り。今シーズンはその代わり捜索隊がイッパイ拠点としているので賑やかなのは賑やかなようだが小屋を
運営する側としては登山客が少なく複雑な気分なのだそうである。長い立ち話になってしまったが、再開を約束して早々に下山した。

麓の濁河温泉には16時12分到着。下山後は楽しみにしていた温泉が待っていた。久し振りの御嶽山で美しい景色に出会え
また懐かしい人にも会うことができ、日帰りとは言えど充実した夏の日の一日を過ごさせて頂いたことに感謝!


2013年7月21日 コマクサ咲く御嶽山へ
2010年8月19〜21日 快晴3日連続の御嶽山を巡る
2010年7月10日 梅雨の晴れ間に御嶽山
2009年7月12日 飛騨側から登る御嶽山
2008年8月31日 夏の終わりに木曽御嶽山


山とOutDoorのページに戻る
Homeに戻る