2014年4月19日(土)
  長い雪稜歩きが楽しい!銀杏峯(1441m)〜部子山(1464m)縦走

今シーズンの雪上歩きも終わりに近づいてきた。今回は大野市の銀杏峯(げなんぽ)から部子山(へこさん)の雪上歩きを楽しんできた。
この山行、実は当初の予定では銀杏峯だけのつもりだったが、あまりに早く銀杏峯へ上れたのとすぐそばに部子山を望むことができしかも
天気は快晴!ということもあり急遽メンバーで相談して部子山までの長い雪稜歩きを楽しむこととした。雪も結構あり歩き甲斐のあるコース。

福井6時出発。今回のメンバーは福井山岳会の会長M氏と言いだしっぺのM嬢。M氏の車に同乗させてもらって、大野市の宝慶寺へと向かい
キャンプ場からさらに上の林道を走る。キャンプ場では桜が満開で素晴らしかった。宝慶寺へは立ち寄らなかったが恐らく素晴らしい景色だった
のではないだろうか?通常の銀杏峯登山口で一旦車を降りたが、さらに上まで登れそうなのでM氏の4WD車で途中の落石をどけながら進む。
結果的には林道上大きな雪崩と積雪のため通行困難となりその場所に車を駐車して歩き出す。登山道との合流点まで15分ほどの歩きだった。

車を止めたところから歩きだしたのが7時13分、登山道に合流したのが7時28分である。登山道はしっかりしたもので銀杏峯の頂上へずっと
突き上げている。最初は緩やかな感じの道だったが徐々に急な傾斜の尾根歩きとなってくる。歩き出した地点の標高がすでに高く800mほどの
高さである。さすがにこれだけの高度になってくると登山道上の残雪も多くすぐに雪の上を歩くことになる。しかし雪は固く締まっていて歩きやすい。

標高1100mブナの木に8時8分到着。この高度あたりの陽当りのいい斜面にはトクワカ草のピンクの花が咲き乱れる美しい場所があった。
そして尾根歩きのかなりの部分は雪上歩きとなってきた。ブッシュもかなり出てきて積雪の少ないところはそれらを避けて歩かなければならない。
8時24分標高1200m地点を通過。このルート、標高100mおきに看板が設置され自分の位置がわかりやすい。しかしこの尾根、傾斜がきつい!

9時7分ようやく稜線に出た。ここからは東に進路を変え銀杏峯頂上へ向かう。大雪原が続くと思いきや、山頂近くは雪が無く大草原になっていた。

9時22分銀杏峯山頂(1441m)到着。気温4℃、風が冷たく感じられ風を避けて休憩しているところへ、7人の団体さんが到着。静かな山頂は
一気に賑やかになった。この女性6人男性1名の登山隊は愛知県から来られたそうで、当会M氏の山岳解説に全員しっかり聞き入っていた。
ここでしばらく休憩していたが、まだ時間も早いし天気もいい。それにお隣の部子山への雪稜歩きは楽しそうだ、ということになって急遽部子山
へと向かうことに決定した。時間が早いので十分行って帰ることはできる。愛知県からの団体さんも同じ行動をとるようなので我々もあとを追う。

銀杏峯を9時51分に歩き出す。この時に足元にひとつだけ咲いていたザゼンソウを発見。たったひと株だけ忘れられたようにひっそり咲いていた。
銀杏峯から部子山へと向かう稜線はしっかり雪のついた雪稜である。だが、所々熊笹などが雪の切れ目から顔を出している箇所もあり、遠めに見て
どこへルートを取ると良さそうなのか?あらかじめルートファインディングをして頭の中にルートを描いて進んでいく。普段無雪期であればこのコース
藪でまったく進むことは難しいが、雪の固く締まったこの時期なのでひじょうに楽チンで歩ける。所々ブッシュの出ているところもあるので、もう1〜2週
ほど早ければさらに楽に歩けたかも知れない。逆にこれ以降だとかなりブッシュが出てきて歩きにくくなりそうな雰囲気である。しかしこの雪稜を歩き
ながら眺める景色は素晴らしい。大野盆地の向こうには白く雪を頂いた白山が見え反対側は、越美国境の山々を眺めながら雪上歩きを楽しめる!

部子山への最後の登りは大野盆地の向こうに見える白山を背後に背負いながらの大斜面である。その雪の大斜面を登りきって最後にちょっと
藪こぎをして出たところが部子山頂上(1464m)だった。11時33分到着。ここも山頂周辺だけ雪がなく先の愛知県からのグループが昼食の
真っ最中だった。山頂は先ほどの銀杏峯よりわずか20mちょっと高いだけである。気温は8℃だったが太陽の光をイッパイ浴びて暖かく感じる。

実にのんびりと暖かい山頂でのランチを楽しみ12時24分下山開始。またしても雪の大斜面を歩いて、元来た道を引き返す。この頃になると
山頂付近、怪しい鉛色の雲が出てきた。天気は下り坂のようでガスも上がってきて、さっきまでのポカポカ陽気の晴れが嘘のようになってきた。
部子山山頂から見る銀杏峯 左のピークは荒島岳
(部子山頂上付近から眺める銀杏峯 その左のピークは荒島岳)
下る途中から眺める銀杏峯は頂上付近がなだらか、そしてその左に見える荒島岳(1524m)は南斜面が見えているせいか雪がひじょうに少ない。

(中央荒島岳 手前の雪稜が銀杏峯と部子山を結ぶ稜線 先行パーティ−が歩いているのが見える)
下りは早かったが、長い雪稜を歩いて今度は銀杏峯への登り返しである・・・これは結構応える。若いM嬢はともかく、80歳になったM氏には
相当な負担であったことと思うが、我々と一緒にサクっと登ってしまうところは長年に渡る登山の経験と体力によるものであろう。素晴らしい!
13時39分 銀杏峯から下るルートと合流。振り返ると部子山山頂はすでに鉛色の雲に包まれていた。いいタイミングで帰ってこれた。

帰りは尾根上の雪がかなり溶けてきて、尾根から滑り落ちる危険はなくなっていたが雪のMixされた急な尾根を下るのはそこそこの体力が必要だった。
今日の銀杏峯+部子山にはトータル3グループ、私たち3人を含めて13人の登山者があったが我々は一番最後に下りたグループとなった。この二つの
ピークを巡る縦走、距離はほんの少し長いがこの時期ならではのいい山行を楽しめるナイスな場所だと思う・・・もう少し雪の多い時期であればSKIを使って
回るとかなり楽しくしかも効率のいい山行ができそうだ。麓の車を止めた所には14時56分着。さらに下の宝慶寺キャンプ場周辺では桜やこぶしの花が
満開で春爛漫!という感じ!観光客は多くなかったが、静かでのんびりと春を楽しめる雰囲気は山上の雪稜歩きと似て、とても気持ちのいいものだった。

福井にはまだまだいいところがイッパイある・・・あまり人の行かない場所がいい。

(今回歩いたGPS-DATA 北の方は一部車での林道移動含む)

この銀杏峯を愛してやまない里山銀杏峯を愛する会のHPはこちら→http://www11.plala.or.jp/genanpo/

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