2013年8月3日(土)
 大人気の百名山雨飾山(1963m) 
新潟県糸魚川市雨飾温泉から薬師尾根ルート


前から一度登って見たかった山である。その名前の響きがいい!この名前の由来は山頂に雨乞いの祭壇を祭り雨乞い祈願をしたことから来ているらしい。
2000mにちょっと足らない標高だが、深田久弥の日本百名山に登録されていることもあって、登山者は多い・・・登り口は長野県小谷村の小谷温泉からと
新潟県糸魚川市の雨飾山荘から登るふたつのルートが代表的だが、今回は福井からも近い糸魚川市の雨飾温泉から登ることにした。このルート登ってから
気が付いたのだが、なかなかの難ルートである。急な登りが延々と続く上、岩がゴロゴロとしていて下りはこれが湿っていて実によく滑り歩きづらい。また梯子
やロープの張ってある個所も数か所あるが、草刈がされたすぐ後で道はしっかりしていた。登りはこちらから下りは小谷温泉へ行くのがいいのかも知れない。

4時50分に自宅を出発。北陸自動車道丸岡ICからひたすら北へ向かって走り糸魚川ICで降りる。ETC割引料金で2350円。割引がなければ単独では
恐らく来ないだろう〜その後R148で南下するが、途中で眺める山の方はガスがかかっていて何も見えない。これでは好天は期待できないのか?

コンクリートで舗装されたか細い林道をどんどん奥へと詰めて行き7時40分登り口の雨飾山荘に到着。私が到着して準備をしていると小型の観光バスが一台と
長岡ナンバーの車が上がって来た。7時50分歩きだし。バスには誰も乗っていなかったので、恐らく小谷温泉から上がって、こちらの雨飾山荘へ縦走してくる
登山者を迎えに来たのであろう・・・それにしてもこんな時間から待っていると退屈だろう・・・雨飾温泉にでも浸かって休憩するのだろうか?

駐車場のすぐそばに雨飾山荘の立派な建物があったが、電線等は見当たらないのでここは山小屋と一緒で自家発運用か?山荘の横に薬師堂があり
この脇から登山道は続いている。道は広葉樹の森の中にずっと続いていて新緑や紅葉の時期はいいだろう・・・8時10分薬師尾根の道に出る。
少し歩くと木で作られた梯子が現れその次にアルミ製の立派な10mくらいの梯子も現れた。なかなか大変な道である。ここへ来るまでにもゴロゴロした
石がイッパイありひじょうに歩き辛かった。加えて急な傾斜が連続していて額から玉のような汗がポロポロと流れ落ちる。
アルミ梯子
登っていて気が付いたのだが、あまり体調がすぐれない気がする・・・いつも汗をかく量は少なくないが、今回は特に多い。先行している登山者の声がすぐ
先に聞こえているのに何故か追いつけない。そして後続者に追いつかれる・・・(もっともほぼ同時スタートで3人組平均年齢は20代)つらい・・・急登を10m
ほど歩いては大きく息をして休憩、また足を上げて歩きだしまた休憩の繰り返し。湿地帯の、中の池からの登りは特につらく感じその進み具合もゆっくり・・・
振り返ると海谷三山((駒ケ岳1487m、鬼ヶ面山1591m、鋸岳1631m))の眺めが美しい。先の3人組と後になり先になりを繰り返して笹平へと登り続ける。

10時40分急登を登り切ったところが笹平だった。この笹平へ来ると長野県小谷温泉から登ってくるルートと登山道が合流するため急に人が多くなる。いきなり何十人
もの登山者に出会うと驚いてしまう。笹平の小高いとところからようやく雨飾山の山頂が見えてきたが、ガスが多くなかなか完全に見えるときが少ない。多くの人が
足を止めてその姿を一目見ようと待っていたが、ガスはどんどん流れてくる。足元は高山植物の群生地らしくたくさんの花が咲いていて時期としては申し分ないようだ。

笹平の平原を進んで、ようやく山頂へ続く登りにさしかかると急な上に道が細いため降りてくる人とすれ違うのもやっとである。それにしてもすごい人!
山頂11時10分着。雨飾山の山頂は双耳峰になっていて南峰が三角点のある頂上、北峰には石仏が並んでいる。人の少ない北峰で昼食休憩とする。
誠に残念なことであるが、あいにくのガスのため、ここから見えるはずの糸魚川市街と日本海の景色は見ることができなかった・・・


山頂は南峰・北峰とも人が多く昼食を食べるための場所を確保するのもすぐには見つけ出せないくらい・・・それだけ人気の高い山なのだろう・・・
何とか昼食を終えて一息ついていると、下から10人一組くらいの一団が上がって来た。よく見るとテレビカメラらしきものを手にした人も数人いる。
どうもBSで放送されている「にっぽん百名山」の取材のようだ。誰かひとりくらい知った顔がいるかと思ったが、この番組は外部委託番組なので
トーゼンのことながら知っている人は誰もいない・・・長居をしてもお邪魔になるだけなので12時10分下山開始。相変わらず登ってくる人は多い。
このピーク登るときはそう何とも思わないかも知れないが、下るときは急に斜面に見えるのでみんなビビッてしまってなかなか時間がかかる。

それでも10分ほどで笹平のお花畑に到着した。ここでしばらく山頂が見えるまでガスの晴れるのを待つこととする。

待ったかいがあって短い時間だったが大草原の向こうに雨飾山の頂上が見えだしてきた。山頂に人がイッパイいるのもよくわかる。この山頂の形と、
この大草原(お花畑)がセットになって雨飾山を引き立てているのであろう・・・すごく印象に残る風景である。多くの人たちがここを訪れる理由がわかる
気がする。山名の響きもいいが、確かにいい山である。12時35分 笹平の分岐から登って来た道を下山開始。こちらの薬師尾根に入るとまた急に人が
誰もいなくなり静かな山歩きになる。登るときに一緒になった3人組とまたしても抜きつ抜かれつして雨飾温泉を目指す。かなり下へ降りてから先行の
団体さんの下っている最後列に追いついた。ここの下りはやはり厳しいようでかなりお疲れのようだ・・・私も途中で滑って大転倒してしまったくらいだ・・・
14時30分 雨飾山荘到着。先行の団体さんにも追いつきちょうど温泉前の広場で一緒になった。誰もが下りの辛さを口にしていた。皆さん長野県側の
小谷温泉側から登り、縦走して新潟県側の雨飾温泉に下山してきたようで、向こうの道はよかったが、こちらの道はひじょうに厳しかった・・・とお疲れの
ようだった。山形から来られた中高年のこの団体バスを一台チャーターしての登山でもあり、皆さん楽しみにしておられたのだろうが、それぞれの表情には
爽快感と言うよりは疲れの色の方がかなり濃かった?ような気がする・・・ご高齢の方もおられたようであり、何となく気持ちはお察しいたします。

さて登山後の楽しみは温泉である!この雨飾山荘には内風呂と露天風呂の両方がある。玄関の受付におばちゃんががいて500円支払うと内風呂、露天風呂
両方お入りください・・・とのことだった。内風呂は洗い場が2人並んで座れる程度で決して広くは無いが、私一人だったので楽に入ることができた。露天風呂は
と言うと、この内風呂を出て備え付けの草履に履き直し、素っ裸のまま登山道を隔てた向かいまで歩いて行かなければならない。なかなかスリリングな
温泉で行ってみるとなかなか風情があっていい感じである。ただし、床がつるつるでこれまでの登山道以上に危険なことこの上ない。

左 露天風呂(都忘れの湯と呼ぶ)入り口  右 露天風呂内部(ツルツルで危険)

しかし真夏の登山後の温泉と言うのは実に爽快で、これでBEERでもプシュッとやれればもう言うことない・・・この山深いところにある雨飾温泉は
秘湯としても有名であり、雨飾山を登ってこの山荘に一泊してゆっくりできれば実に素晴らしい体験をすることができると思うのだが・・・また次回。
この雨飾山、NHK-BSにっぽん百名山で8/5に放送があった。今回登って撮影したものは放送されていなかったが、再編集でもしたときに放送?

(今回歩いたコースのGPS-DATA)
もしこの雨飾山を登られるならば、長野県小谷温泉からのコースをお勧めします。

温泉から上がって15時40分 雨飾温泉を後にした。あとは糸魚川ICから高速をひた走り18時半自宅に帰り着いた。
往復467Kmもの移動距離であったが、ほとんど高速道路を利用できるので負担は軽く、また初めての土地を訪れるのも楽しいものである。

途中の高速道路のSAで購入した「しらうおワサビ」をつまみにベルギービールでイッパイやるのも登山後の楽しみのひとつ・・・

山とOutDoorのページに戻る
Homeに戻る