2012年9月1日〜3日
裏剣を眺める王道ルートを歩く
〜立山室堂→剣御前→剣沢→真砂沢→仙人池→雲切新道→阿曽原温泉→欅平〜

今年の夏は暑い!それがゆえに自然と足は高いところへと向く・・・今回は前から歩いてみたかった裏剣を眺めるルートをチョイスした。
このコース、秋に歩くお勧めのコースとして推奨されているが、なかなかタイミングを合わせることは難しいので行けるときに行こう!・・・という訳で
この時期になった。ただし休みは3日間だけなので単独行であることとテント泊であること等を考慮すると、どこかのピークを踏むことは難しい。
本来ならば剣岳頂上(2999m)を踏んで回るのが望ましいのだが、それらの理由で残念ながら今回は剣岳を巡る周回コースを歩くのみとなった。
それでも、これだけの長大なコースを歩く機会はなかなかなく、裏側から望む剣岳の絶景とともに新しい発見の続く3日間であった。
仙人新道から眺める剣岳

9月1日(土) 福井→富山→立山室堂→剣御前→剣沢→真砂沢
5時35分発のJR普通電車で金沢経由富山へと向かう。少しでも早く室堂に着くため金沢から特急で富山へ。9時20分立山駅発のケーブルカーに乗れた。
高原バスに乗り継いで、室堂ターミナル(2420m)には10時30分着。高所順応?と、これからの山歩きに備えて食堂で白エビ丼で腹ごしらえをする。
ターミナルから外に出るところで、仕事でお世話になっている山岳ガイドのA氏とたまたま再会、ガイド氏は大汝峰までお客さんを連れての登山だそうである。
私の方は、とりあえず雷鳥沢から剣御前小屋に向けて11時10分スタートした。雷鳥沢のテント場にはすでに数多くのテントが張られているが、それを横目で
眺めながら通り過ぎ、急坂をゆっくり登りかえす・・・この高度でも結構な暑さで汗が体中から吹き出てくる。
室堂歩きだし観光客も多い天気は問題なし
左側がこれから登る雷鳥沢厳しい登りだった結構高度感あり
13時10分剣御前小舎(2760m)到着。ここまで来れば今日の大部分の仕事は終わったも同じ!?あとは剣沢をひたすら下るだけである。
一息入れて剣沢へと下るが、剣岳は西側からガスがどんどん上がってきているようで半分隠れたまま。剣沢13時50分着。ここのテント場は明るくて
登山者もいっぱいいて楽しそうだ・・・ただしビールを買いに行くには剣沢小屋までなので、10分ほど歩かなければならない。剣沢小屋は前にあった位置
だとテント場も近くてよかったのだが、雪崩で崩壊してから今の位置に移転した。久々に訪れかなり下の方に移動していたのでちょっと驚きだった。
剣御前小舎剣沢から見る剣岳剣沢テント場
剣沢の小屋から20分ほど下ると雪渓歩きが始まる。今年は雪が多かったせいかこの雪渓がどこまでも続いている。
最初はスノーブリッジを踏み抜かないよう・・・と思い慎重に下っていたが、大雪原になってくるともうどこを歩いていても同じである。
14時40分に平蔵谷との出合を通過。長次郎谷の出合で下山してきた信州大学の学生さんたちと合流した。学生さんたちはアイゼンで
快適にサクサク下っていくが、私は軽量化のためアイゼンを持ってこなかったのでストックのみで慎重に下る。
剣沢小屋右側は長次郎雪渓剣沢はべったりと雪がついていた真砂沢ロッジへ下る中央真砂沢ロッジ真砂沢ロッジロッジのそばにテントを張る
15時20分 真砂沢ロッジ(1780m)に到着。さきほどの信州大学の学生さんのテントの他にもいくつかのテントがありトータル10張くらいが
あったが、小屋前水場に近いところに私の小さいテントを張らせてもらった。真砂沢ロッジの佐伯さんにご挨拶して、テント場代500円を支払い
缶BEER(500円)を購入、その場でまず1本飲んでしまった・・・それからテントを張るのだが、去年購入しておいたテントはいろいろなサイトを見て
吟味して選んだ石井スポーツのG-ライトXである。5分もしないうちに組み立てが終わり即寝れる体制になってしまった。時間もできたので読書。
缶BEERを飲みながら実にのんびりとした時間を過ごさせてもらった。早めの夕食はサタケのエビピラフ。BEERとつまみとエビピラフで満腹。
本は高野秀行のワセダ三畳青春記
暗くなってきたので寝ることにしたが18時で気温は13℃!さすがに下界とは違って涼しい・・・


9月2日(日) 真砂沢→仙人峠→仙人池ヒュッテ→阿曽原温泉小屋
夜中に寒くて目が覚めた。寝るときはTシャツに長袖シャツ、その上にダウンジャケットを着てインナーシュラフ(冬シュラフの中へさらに入れる薄いシュラフ)だけ
だとやはり薄かったせいか?足元がやや寒い。それで今度はザックの中にシュラフの足を突っ込んで寝たら暖かくなって再び眠りにつくことができた。
朝5時20分に気温を測ったら9℃だった。それほど高度は無いと思っていたが、沢の近くで雪渓もあることからか?さすがに冷え込んだ。
真砂沢の朝
4時半ころから朝食の準備にかかりラーメンに持ってきた野菜を加えて5時半にはテントをたたむ。小屋の佐伯さんと少し話をして6時15分出発。
三の沢付近で長野方面に戻る信州大の学生さんたちといっしょになった。ここは雪渓がいやらしい切れ方をしていて夏道を通って仙人池の方へ
向かうことができない・・・川の上の雪渓を一旦対岸に渡り一気に反対方向に登りかえして黒四ダムへ向かう道と合流し、丸木橋を渡って元のルートへ
戻る・・・というやっかいなルートになっている。小屋の佐々木さんの話では10〜15分くらい遠回りになるだけ・・・と言っていたが、体力的には
30分以上の消耗?という気分である。昨夕に同じルートを上がってきた2人組がいたのだが、下から上がってきたらこのルートがわからずかなり
迷ってなかなか雪渓を越えられなかった・・・というようなことを話していた。少し遠回りでもこのルートは正解なのだろう。
三の沢から対岸へ渡る対岸は崖の急斜面元のルートに戻る丸木橋
正規の夏道はほとんど剣沢の河原の中についているようなもので、時々流れのそばのルートでは左岸に鎖場や足場の板が置かれている。
7時15分 二股の吊り橋に到着。ここで初めて仙人新道をこちらに向かってくる3人組と出会った。この二股を過ぎると道は仙人新道となり
仙人峠まで一気に登りとなる。その登り途中からは日ごろ見ることのない剣岳の裏側の景色をを眺めることができる。
鎖場あり二股の橋三の窓雪渓
裏から見る剣岳
仙人新道を登る途中からは良く見えていた剣岳だったが、時間が経つにつれ頂上付近は雲に覆われるようになってきた。今回の目的のひとつである
仙人池ヒュッテからの剣岳は見えるのか?きわめて怪しくなってきた。気は焦るが急坂の連続で足がまったく進まない・・・2泊3日分の荷物が肩に食い込む。
8時10分中間地点のベンチに到着。標準コースタイムではここから仙人峠までは1時間15分である。まだまだ遠い・・・
仙人峠からの剣岳と右の池ノ平山(2651m)
9時5分仙人峠に到着 仙人池ヒュッテの赤い屋根が見える。ここから眺める剣岳は室堂方向から見る山並みとは全く異なり、剣の矛先が天に向かって
そそり立つような険しい山に見える。これが裏剣を眺める人気スポット?となるゆえんなのであろう・・・仙人峠で一息ついてすぐそばに見える仙人池ヒュッテへ向かう。
このヒュッテへ峠から10分ほどで行くことができるが、なぜか懐かしい感じになってしまう。よく思い出すと昨年もお邪魔した鏡平の小屋とイメージがよく似ている。
すぐ前に仙人池があってそこには剣岳が映し出され、イメージは鏡平の小屋にオーバーラップしてくる。
仙人峠から見る仙人池ヒュッテヒュッテ正面仙人池から見る剣岳方向ヒュッテ
このヒュッテのすぐ横には仙人池という小さな池があり、ここに映る剣岳の姿が美しい・・・ということで紅葉シーズンにはかなりの人が押し寄せる。
この日はもう誰もいなくてひっそりとしていたが、休憩がてら小屋の人にいろいろ話を聞いた。小屋の人たちは室堂から早いと5時間ほどでここまで
来ることができるそうである。地図を見た限りでは阿曽原温泉から登る方が近そうな気もするが、実際歩いてみるとなるほど・・・とわかる。
まだ先も長いので9時50分小屋の方に挨拶をして先を急ぐことにする。ところがここから仙人温泉へと向かうコースもなかなか手ごわい道であった。
歩き出していきなりアルミ梯子の連続、そして雪渓、ごつごつとした歩きにくく入り組んだ沢筋の道・・・まったく閉口してしまいペースがグッと落ちる・・・
梯子の連続雪渓にはロープが張ってあった仙人温泉小屋これぞ秘湯!仙人温泉
下りの道は登山靴の中で爪先に重心がかかり、指先がひじょうに痛い・・・何とかこらえながら途中の仙人温泉小屋11時到着。ここで缶ジュースを
買って持参のパンで昼食とする。しかしこの仙人温泉はすごい!秘湯中の秘湯ではないかと思われる。こんな奥深いところに露天風呂があるのである。
しかもその源泉は谷を挟んだ向かいの斜面から数百m空中に吊ったホースを伝って運ばれる。これはなかなか大変な作業であろう・・・これは一度浸かって
みたいもの・・・だがそんな時間は無い。小屋の御主人(これまた仙人のような風貌の方だった)に挨拶をして11時25分再び歩き出す。
吹き上がる源泉中央下に見えるのが仙人温泉小屋雲切新道は険しいようやく仙人ダムが見える
今回歩くのは雲切新道である。過去、阿曽原温泉へと続くルートは難ルートで事故やけが人がよく出て危険なため、2007年にこの雲切新道が作られた。
前のルートよりも1〜2時間通過に時間を要する・・・ということだったが、この雲切新道なかなか険しいルートで梯子とロープの連続で2泊3日分の荷物を
担いで歩く身にとってはひじょうにキツイ・・・13時ようやく下の方に仙人ダムの水面が見えるようになってきた。そしてダムのほとりに降り立つと、登山道は
ダムの中を通れ・・・となっている。標識に沿って進んでいくと、トンネルや何と!電車の線路まであるではないか!?こんな山奥にこんな立派な設備が
あるというのはホントに驚きである。さらに進むと立派な建物も出現し電力会社というのはオソロシク巨大なものである・・・ということを思い知ったのである。
落ちればダム湖にまっさかさまルートは仙人ダムの中にあったこれ登山道電車も走っている・・・
ダムルートからの出口突如現れる巨大な建物14時15分関電の道路?を進む
この仙人ダムを越えるとまたしても急な登りが続き、延々と山の中の道を進む。そしてまだ続くのか・・・と思っていた矢先、突然すぐそばに小屋の屋根が見えてくる。
15時5分 阿曽原温泉小屋(800m)到着。こう言っては失礼だが、プレハブ作りの簡易小屋・・・と言った感じである。しかし!驚くべきことこの小屋電気が来ている!
小屋の親父さんに「BEERありますか〜」と言うと、「そこの自販機で買ってください〜」「ハ〜イわかりました〜」と言ったものの、山小屋で缶BEERの自販機!?
今までそんなにお目にかかることはなかったがなぜ?と思って聞いたら、この小屋は発電所がすぐそばにあるので電気が来ている・・・とのこと。私が想像するに
発電所から直接給電されることは無いと思う。よくよく話を聞いてみると、荷上げもヘリを使わず関電のトロッコ電車で運んできてこのテント場のすぐそばに停車して
くれるんだそうである。電気はどうもそのトンネル伝いに欅平の街から来ているのだろう・・・それにしても電気があって荷物を電車で運んでくる山小屋は初めて!
小屋入り口飲み物自販機露天風呂は入浴時間が決まっているいやすごい建物!
とりあえずテント場代500円+入浴料500円、それに缶BEERのロング缶2本を買ってテントを張ることにする。テント場は小屋から1分ほど下った所だった。
このテント場からさらに5分ほど下ると露天風呂があり男女で時間が決められている。私は16時30分から入ることにして、それまでテント場で荷物の整理と
夕食の準備を進める。待望の温泉は女性が早く上がったので(2名宿泊)予定の時間よりも少々早めに回ってきた。
上に見えているのが小屋露天風呂はテント場の下少し紅葉?実に風情がある奥のトンネルから湯気が吹き出る
そしてこの温泉が実に素晴らしい!!!天気が良かったことも幸いしているが、実に気持ちがいいのである。源泉からかけ流しのお湯が流れ続け
さらにどこからかホースで引かれた沢水とで温度も適度に調節されている。周囲の谷間や山々を眺めながら入る湯というのは素晴らしいものがある。
広島から来られた・・・という二人組のおじさんたちとこの温泉を満喫させていただいた。今日の9時間の山歩きの疲れもこれで癒される・・・
さらに!風呂上りにはキ〜ンと冷えた缶BEERも待っている!つまみはこのために持参したビールソーセージだ!
コンロでご飯を炊いてBEERにソーセージ!贅沢
あっと言う間に缶BEER2本を空けさらに小屋へ追加のBEERを買いに行くと、小屋の親父がニヤリ・・・
この日は暗くなるまでBEERを飲んで夕食・・・テントの表を開けて空の星をずっと眺めていたらそのまま
寝てしまい、気が付いたら22時頃。シュラフに入りなおして再び眠りについた。高度もかなり下がって来た
こともあってまったく寒くなく、夜遅くなると月も出てきたようでテントの中は朝まで明るかった。


9月3日(月)阿曽原温泉小屋→水平歩道経由 欅平→宇奈月温泉→富山→福井
この日はもう欅平へ向かって帰るだけなので5時起床。気温15℃。朝食の準備でお湯を沸かしていたら誰か朝ぶろから帰ってきた。朝ぶろ・・・
気持ちいいが、すぐ1時間もすればまた汗だくになるので入る気がしない。朝食後、小屋の親父さんに挨拶をして6時30分テント場を後にする。
このテント場は水場もトイレもすぐ近くで快適だった。次回来ることがあれば2泊くらいして、のんびり温泉に浸かってもっと楽しみたいところだ・・・
テントを片付けたところ
阿曽原温泉からの道は楽なのだろう・・・と期待していたのだが、予想を大きく外れいきなり急な登りからスタートした。朝一番の登りは実に辛い・・・
見る見るうちに昨夜の阿曽原温泉小屋が下に小さく見えるようになって来た。ここまで上がってくると小屋と露天風呂の両方がよく見える。
中央白い湯気が温泉落ちれば即死・・・水平歩道
そして登山道は水平歩道へと入る。この水平歩道、かつては電力会社がダムを造るために開通させた歩道で現在は関西電力がその歩道の
整備を担っているようだが、なかなか険しいルートである。山腹の岩場をコの字形に削って道をつけ、その道から足を踏み外すと数百m下に
真っ逆さま・・・命は無い。Youtubeにこんな画像がありました。どんどん水平歩道を進んで行くといろいろな出し物?がやってくる。滝をひとつ
横切って現れたのが折尾谷の堰堤。ここは谷に雪崩のあとの雪渓がいっぱい残っていてちょっと歩きにくい・・・と思っていたら、堰堤の中を
歩いて対岸に渡れるようになっていた。堰堤の中を通るのは初めてである。
折尾谷堰堤堰堤の中を進む中はこんな感じクライミングの奥鐘山は対岸
9時 続いて現れたのが通称「大太鼓」なぜそう呼ぶのか?わからないが、高度感といい道路の細さと言いスリルは抜群である。ここを越えると
すぐ正面にクライミングで有名な奥鐘山(1543m)がドカ〜ンと現れる。
木の橋も結構たくさんある岩をコの字形に切り開いて作った道先行者が歩いているのが見える大太鼓
この大太鼓を越えると今度は志合谷のトンネル!である。この谷かなり巨大な谷でまたしても雪渓で谷が埋まっている・・・年間を通して雪で埋まっていて
危険なためか?ここにはトンネルが作られているのである。長さ150m!トーゼン中に電気なんぞはきていないので真っ暗である。しかも岩ごつごつの
掘りっぱなし?の洞門・・・と言う感じである。先行の登山者が一人で中へ入るのはさすがに心細い?と見え入り口で待っていた。
志合谷真っ暗なトンネル真っ暗!!!
ヘッドライトを点けて入ったのは良かったのだが、入ってすぐは目が慣れていないためよく見えず真っ暗である。それでも進んでいたら、思いっきり頭を
岩の角にぶつけて目から火が出る思いを・・・目から火が出てもトンネル内は明るくなるわけも無く、進むしかない。しかも足元は水がかなりの勢いで
流れていて自分の歩くビシャビシャという靴音だけが洞穴に響き渡り不気味・・・そして気を緩めたらまたしても、頭をガツン!!!またやってしまった。
トンネルを出てから頭を触ってみたら、頂部にたんこぶが二つできていた・・・トンネルは9時15分に無事通過!このあとも短いトンネル通過。
またしてもトンネルすれ違いも難しい場所あり道路補修中道は良くなっていた
短いトンネルを通過してしばらくすると欅平のトロッコ電車の汽笛の音や、アナウンスが聞こえてきてかなり人里に近くなった気配あり。そして欅平
から登ってくる登山者ともすれ違うようになった。さらに水平歩道の補修工事をしている作業員の方も多く見かけるようになってきた。暑い中での
補修作業はホントに大変だ。「ご苦労様で〜す」と声をかけて道を開けてもらう。みんな愛想のいい人たちばかりだった。欅平駅11時15分到着。
ようやく欅平雨に煙る欅平駅名剣温泉
登山道はちょうど欅平の駅の上に降りてくる。降りると同時に雨が降り出してくる。駅舎の中に入って、ザックから折りたたみ傘を取り出しあらかじめ目をつけて
おいた名剣温泉に向かって歩き出す。ここも秘湯であるが、電車で来れる。あの仙人の湯や阿曽原温泉と比べるとややありがたみにかける?(失礼)
入浴料700円を払って露天風呂に入りさっぱりして生BEERを軽く2杯、さらに山菜そばとおにぎりで昼食にした。2杯目のBEERを飲んでいるときに、若い仲居の
御嬢さんが(たぶんバイト?)「あの〜山から下りてこられたんですか?」と聞くので、裏剣を歩いて今日は阿曽原温泉から来た・・・と言うと、「私も行きたいんです。
阿曽原温泉だとテント泊と小屋泊どちらがいいですか〜?」と聞くので、絶対テントにするべきです!と言っておいた。そして昨夜は、テントの中で星を眺めながら
寝てしまったことや露天風呂の素晴らしさを話したら、「絶対行きます!」と。危険な水平歩道のことは何も話さなかったが・・・ちょっと長居してしまったが
名剣温泉を出て、13時10分発のトロッコ電車に乗るべくチケットを購入。平日なのでもっと観光客は少ないか?と思っていたのだが結構な賑わいだった。
関電の物資輸送トロッコホームに入るトロッコ電車宇奈月温泉に向かう宇奈月温泉
トロッコ電車はゆっくりと線路を進んでいくが、その所々から見える景色は素晴らしいと同時に電力会社の開発力というものをまざまざと見せつけられる気がする。
あの阿曽原温泉手前の仙人ダム近く、あんな山の奥地に巨大な鉄筋コンクリートの建物が立ち並び、しかもそこまで小型とは言え電車が走っている。そして深い
渓谷には目もくらむような電力の鉄塔が林立しているのである。世の中は原子力発電がどうこうと取沙汰されているが、誰が何と言おうと電力の力というのは強大
で、できないことはないのではないか?と思わせるような力がある気がする。あの水平歩道(阿曽原温泉〜欅平間は11.6Km)も電気を作るためのダムのために
作った道である。あの切り立った渓谷に道をつける・・・などということは誰が思い立ったのだろうか?
阿曽原温泉の上空にも電力の鉄塔
(阿曽原温泉小屋の上に走る電力会社の鉄塔)

宇奈月温泉には14時28分に到着。トロッコ電車から降りたった観光客の皆さんは駅の前に止めてあった観光バス目がけて雨の中を走って行った。
私はトロッコ電車の黒部峡谷鉄道宇奈月温泉駅から雨の中、今度は富山地鉄の宇奈月温泉駅を目指して歩いたが、こちらを目指して歩く人はほとんど
皆無に近い。皆ここから観光バスで次の目的地へ移動するようだ。新しくてピカピカ、明るく窓口もイッパイあって人も多く活気のあった黒部峡谷鉄道の
宇奈月温泉駅と違って、富山地鉄の宇奈月温泉駅は人が少なく雰囲気も暗い・・・同じ鉄道の駅でもこうまで違うモノなのか・・・と考えてしまった。
その後、富山地鉄で富山駅まで出てJRに乗り換え福井の自宅に着いたのは19時過ぎだった。

今回歩いたルートのGPS-DATA
(今回歩いたルートのGPS-DATA 一部途切れたりするのはトンネルや発電所内を歩いた部分)


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